アスピリン(バイアスピリンⓇ、キャブピリンⓇ、タケルダⓇ、バファリン配合錠A81Ⓡ)にはどのような効果がありますか?
抗炎症作用や血液を固まりにくくする作用により、血管が血栓によって詰まるのを防ぐ効果があります。
アスピリンには、抗炎症作用や血を固まりにくくする作用により、血管がつまるのを防ぐ効果があります。
アスピリンは、シクロオキシゲナーゼ(COX)という酵素の働きを阻害します。
COXは血小板凝集作用(血小板が集まって血栓をつくる作用)のあるトロンボキサンA2という物質や、炎症の原因となるプロスタグランジンという物質を合成するときに必要な酵素です。
アスピリンは、この酵素の働きを抑えることで、抗炎症作用や血液を固まりにくくする抗血小板作用を発揮します。
アスピリンを有効成分とする薬剤は、以下のようなものがあります。
抗血小板剤(バイアスピリンⓇ、バファリン配合錠A81Ⓡなど)
抗血小板剤は、狭心症、心筋梗塞に対するカテーテル治療・心臓バイパス術後、一過性脳虚血発作や脳梗塞における血栓形成の予防に用いられます。
その他の配合剤(キャブピリンⓇ、タケルダⓇなど)
アスピリンが阻害するプロスタグランジンという物質は、炎症や痛みの原因となるだけでなく、胃や十二指腸の粘膜を保護する作用もあるため、プロスタグランジンを阻害すると、胃・十二指腸潰瘍を起こすことがあります。
それを防ぐために、胃酸の分泌を抑制することで胃の粘膜を保護し、胃潰瘍などの治療にも使用されるプロトンポンプ阻害薬をバイアスピリンⓇと組み合わせた配合錠もあります。
ランソプラゾールと呼ばれるプロトンポンプ阻害薬を組み合わせたタケルダⓇや、より胃酸抑制効果が強いボノプラザンと組み合わせたキャブピリンⓇなどがあります。
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最終更新日:
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
(参考文献)
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