デノスマブ(プラリアⓇ、ランマークⓇ)は、どのような作用機序で効果を発揮するのですか?
RANKLに結合し、破骨細胞の活性化を阻害することで骨吸収を抑制、骨密度を上昇させ、骨折や骨関連事象のリスクを低下させます。
デノスマブ(プラリアⓇ、ランマークⓇ)は、RANKL(Receptor Activator of Nuclear factor κB Ligand)というタンパク質に結合することで、効果を発揮します。
RANKLは、破骨細胞という骨を壊す細胞の形成、活性化、生存に不可欠なタンパク質です。
デノスマブは、このRANKLに特異的に結合し、RANKLが破骨細胞に作用するのを阻害します。その結果、破骨細胞の働きが抑えられ、骨吸収(骨の破壊)が抑制されます。
骨吸収が抑制されると、骨密度が上昇し、骨の強度が増します。その結果、骨粗鬆症では骨折のリスクが低下し、がんの骨転移では骨の破壊が抑えられ、骨折や痛みなどの骨関連事象(SREs)のリスクが低下します。
このように、デノスマブは、RANKLを阻害するという明確な作用機序によって、骨粗鬆症やがんの骨転移に対して効果を発揮する薬剤です。
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
(参考文献)
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