アッヴィ合同会社

リンヴォック錠30mgの薬剤情報・副作用

リンヴォック錠は関節リウマチ、乾癬、クローン病、潰瘍性大腸炎、強直性脊椎炎、脊椎関節炎、アトピー性皮膚炎の治療に使用されます。体の免疫応答を調節するJAKという物質の働きを抑えることで、炎症を抑えます。上気道炎にかかりやすくなる、頭痛、吐き気、腹痛などの症状が出ることがあります。また肝臓の数値など血液の異常を生じることがあります。異常を感じる際には医師に相談するようにしましょう。

総称(一般名)
リンヴォック(ウパダシチニブ水和物)
用法および用量
潰瘍性大腸炎: (成人):本剤による治療開始時に45mgを1日1回8週間服用します。効果を見てさらに8週間服用することがあります。その後、15~30mgを1日1回服用します。 クローン病: (成人):45mgを、1日1回12週間服用します。その後、15~30mgを1日1回服用します。 関節リウマチ: (成人):15mgを1日1回服用します。状態に応じて7.5mgを1日1回服用になることがあります。 乾癬性関節炎、脊椎関節炎、強直性脊椎炎: (成人):15mgを1日1回服用します。 アトピー性皮膚炎: (成人):15mgを1日1回服用します。状態に応じて30mgを1日1回服用になることがあります。 (12歳以上かつ体重30kg以上の小児):15mgを1日1回服用します。
効能または効果
体の免疫応答を調節するJAKという物質の働きを抑えることによって炎症を改善します。
薬の値段(薬価)
リンヴォック錠30mgの薬価は、7351.8円です。
ジェネリック医薬品
この薬はジェネリックではありません。
注意事項
以下の場合は使用には注意が必要です。 ・薬や食べ物のアレルギーがある。 ・白血球が少ない。 ・B型肝炎ウイルスキャリア、C型肝炎患者。 ・生ワクチンの接種後間もない。 ・間質性肺炎、肝機能障害、腸管憩室、静脈血栓症がある。

※上記の情報は「ユビー病気のQ&A」が独自に要約および提供している情報になります。

リンヴォック錠30mgのお薬詳細

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。 そのために、リンヴォック錠30mgを使用される患者さんの理解と協力が必要です。

内用薬

2023年6月改訂

主成分
ウパダシチニブ水和物
剤形
赤色の楕円形の錠剤、長径約14mm、短径約8mm、厚さ約5mm
シート記載など
リンヴォック錠30mg、a30(識別コード)、服用日、abbvie、RINVOQ30mg

リンヴォック錠30mgの作用と効果について

ヤヌスキナーゼ(JAK)という酵素を阻害することにより、炎症や痛みの発現にかかわっている複数の物質の働きを抑え、関節の痛みや腫れ、皮膚のかゆみ、下痢や血便などの症状を改善します。

通常、既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎・中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入および維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)・中等症から重症の活動期クローン病の寛解導入および維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)の治療に用いられます。

次の方は注意が必要な場合があります。必ず担当医師や薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
  • 感染症(敗血症など)、活動性結核、静脈血栓塞栓症の危険性、腸管憩室(腸に袋状のくぼみができた状態)、間質性肺炎の既往、好中球減少、リンパ球減少、ヘモグロビン減少、腎機能障害、肝機能障害がある。
  • 感染症にかかりやすい状態にある、B型肝炎ウイルスキャリア患者または既往感染者、あるいはC型肝炎患者である、生ワクチンの接種を受けた。

用法・用量(この薬の使い方)

  • アトピー性皮膚炎:通常、成人は1回ウパダシチニブとして15mgを、1日1回服用します。状態に応じて1回30mgを1日1回服用することがあります。通常、12歳以上かつ体重30kg以上の小児は1回ウパダシチニブとして15mgを、1日1回服用します。

    潰瘍性大腸炎:通常、導入療法では、成人は1回ウパダシチニブとして45mgを、1日1回8週間服用します。なお、効果不十分な場合はさらに8週間服用することがあります。維持療法では、成人は1回ウパダシチニブとして15mgを、1日1回服用します。状態に応じて1回30mgを1日1回服用することがあります。

    クローン病:通常、導入療法では、成人は1回ウパダシチニブとして45mgを、1日1回12週間服用します。維持療法では、成人は1回ウパダシチニブとして15mgを、1日1回服用します。状態に応じて1回30mgを1日1回服用することがあります。

    本剤は1錠中にウパダシチニブ30mgを含有します。

    いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。

    使用する前に、結核の感染の有無について確認するために、胸部X線検査などを行います。

    使用する前に、B型肝炎ウイルス感染の有無、血球減少を確認するために、血液検査を行います。

    この薬を飲むときに、粉砕したり、かみ砕いたりしないでください。

  • 飲み忘れた場合は、気がついた時に1回分を飲んでください。ただし、次の飲む時間が近い場合は1回とばして、次の時間に1回分飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。

生活上の注意

  • 発熱、だるさ、持続する咳、皮膚の異常などがあらわれた場合には、次の診察日まで待たずに、すぐに医師に連絡して診察を受けるようにしてください。
  • 副作用を早期に発見するために、服用期間中は医師の指示に従って定期的に血液検査や胸部X線検査、場合によっては胸部CT検査を受けてください。
  • セイヨウオトギリソウ含有食品は薬の血中濃度を下げ、効果が弱くなるおそれがありますので、注意してください。
  • グレープフルーツは薬の血中濃度を上げ、効果を強めることがありますので、注意してください。
  • 他の医療機関を受診する場合には、この薬を服用していることを医師または薬剤師にお伝えください。
  • 妊娠する可能性のある人は、この薬を使用している間および使用終了後少なくとも一定の期間は、妊娠を避けてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、肺炎、帯状疱疹、吐き気、腹痛、咳嗽、上気道感染、気管支炎、単純ヘルペス、インフルエンザ、毛包炎、ざ瘡、発疹、頭痛などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

  • 発熱、寒気、痛みを伴う小水疱が帯状に生じる発疹[感染症]
  • 吐き気、嘔吐、激しい腹痛[消化管穿孔]
  • 突然の高熱、のどの痛み、めまい、体がだるい[好中球減少、リンパ球減少、ヘモグロビン減少]
  • 体がだるい、吐き気、食欲不振、白目や皮膚が黄色くなる[肝機能障害]
  • 咳、息苦しい、発熱[間質性肺炎]
  • 発熱、皮膚が青紫~暗紫色になる、下肢や胸の痛み[静脈血栓塞栓症]
  • 呼吸困難、蕁麻疹、目や口唇周囲の腫れ、意識障害[重篤な過敏症]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、湿気を避けて室温(1~30℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
  • 廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。
  • 他の人に渡さないでください。
  • この薬を使用する直前および使用している間は生ワクチン〔BCG、麻疹(はしか)、風疹(ふうしん)、麻疹・風疹混合(MR)、水痘(みずぼうそう)、おたふくかぜなど〕の接種はできません。
  • 接種の必要がある場合には医師に相談してください。

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※より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療関係者向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

※このページの情報は「くすりのしおり」のデータを引用しています

※薬に関連する病気や症状の項目はユビー病気のQ&Aの情報をもとに表示しています。

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