田辺三菱製薬株式会社

アザニン錠50mg[移植]の薬剤情報・副作用

アザニン錠はクローン病、潰瘍性大腸炎、自己免疫性肝炎、関節リウマチなどの膠原病の治療や、臓器の移植時に使用される薬です。からだの免疫を抑えることで炎症を抑えます。また臓器移植時の拒絶反応を抑えます。反対に、感染症にかかりやすくなるために感染対策など注意が必要です。副作用として血液成分の異常、肝機能障害、肺炎などの報告があり定期的な検査が必要です。

総称(一般名)
アザニン(アザチオプリン)
用法および用量
移植治療時に 初期に1日に2~3mg/kg、維持期に0.5~1mg/kg 年齢・症状などにより適宜増減されます。
効能または効果
体のリンパ球を始めとした細胞の増殖を抑えることで、炎症を抑えます。また臓器移植時の拒絶反応を抑えます。
薬の値段(薬価)
アザニン錠50mg[移植]の薬価は、94.8円です。
ジェネリック医薬品
この薬はジェネリックではありません。
注意事項
以下の場合は使用ができません。 ・フェブキソスタット(フェブリク®️)、トピロキソスタット(トピロリック®️、ウリアデック®️)を内服している。 ・白血球数が3,000/mm3以下である。 以下の場合は使用には注意が必要です。 ・薬や食べ物のアレルギーがある。 ・感染症がある、肝臓や腎臓の機能障害がある。 また、内服中は生ワクチンを接種することはできません。

※上記の情報は「ユビー病気のQ&A」が独自に要約および提供している情報になります。

アザニン錠50mg[移植]のお薬詳細

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。 そのために、アザニン錠50mg[移植]を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

内用薬

2020年3月改訂

主成分
アザチオプリン
剤形
淡黄色の錠剤、直径8.0mm、厚さ3.0mm
シート記載など
(表) アザニン50mg、Azanin、TA101 (裏) アザニン50mg

アザニン錠50mg[移植]の作用と効果について

核酸合成を阻害することにより免疫抑制作用をあらわします。臓器移植後の拒絶反応を抑えることによって、移植した臓器の生着を促し、移植した臓器の機能を発現しやすくします。

通常、臓器移植(腎移植、肝移植、心移植、肺移植)における拒絶反応の抑制に用いられます。

次の方は注意が必要な場合があります。必ず担当医師や薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
  • 白血球数が3,000/mm3以下である。
  • 骨髄機能抑制、感染症、出血性素因、肝機能障害、腎不全、水痘がある。

用法・用量(この薬の使い方)

  • 通常、成人および小児は、下記量を1日量として服用します。

    腎移植:

    初期量は、主成分として2~3mg/kg相当量

    維持量は、主成分として0.5~1mg/kg相当量

    肝、心および肺移植:

    初期量は、主成分として2~3mg/kg相当量

    維持量は、主成分として1~2mg/kg相当量

    本剤の耐薬量および有効量は人により異なるので、最適の治療効果を得るために用量の注意深い増減がなされます。

    本剤は1錠中に主成分50mgを含有します。必ず指示された服用方法に従ってください。

  • 飲み忘れた場合は気がついた時に1回分を飲んでください。ただし、次の飲む時間が近い場合は、忘れた分を飲まないで、次の飲む時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。

生活上の注意

  • 日光や紫外線による皮膚癌の危険性を避けるため、UVカット素材の衣類や日焼け止め効果の高いサンスクリーンを使用し、日光や紫外線を避けるようにしてください。
  • 骨髄機能の低下や、肝機能障害などの重篤な副作用があらわれることがあります。
  • 飲み始めは原則として1~2週間に一度、その後も頻回に血液、肝臓、腎臓などの働きを調べることがあります。
  • その場合には指定された日時に検査を受けてください。
  • 妊娠する可能性がある人またはパートナーが妊娠する可能性のある男性は医師に相談してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、発疹、血管炎、腎機能障害、全身倦怠感、筋痛、関節痛、発熱、寒気、めまい、下痢などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

  • 貧血症状、出血症状、発熱[再生不良性貧血、汎血球減少などの血液障害]
  • 寒気、震え、立ちくらみ[ショック様症状]
  • 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
  • 発熱、から咳、呼吸困難[間質性肺炎]
  • 意識障害、麻痺症状、言語障害[進行性多巣性白質脳症]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

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アザニン錠50mg[移植]に関連する病気や症状

関連する病気や症状は「ユビー病気のQ&A」に記載されている情報を表示しているため、すべてを記載したものではありません。
表記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

※より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療関係者向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

※このページの情報は「くすりのしおり」のデータを引用しています

※薬に関連する病気や症状の項目はユビー病気のQ&Aの情報をもとに表示しています。

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