
医師の言う「エビデンス」とは?「エビデンスがない」の意味
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この記事の答え
エビデンスとは、薬や治療法、検査の方法などが「よい」と判断できる根拠のことです。医療では、多くの人を対象にした研究で、薬や治療法の効き目や安全性を確かめた結果を指します(国立国語研究所「『病院の言葉』を分かりやすくする提案」)。ビジネスなどでも使われる言葉ですが、ここでは医療で使う意味を説明します。
診察で「エビデンスがある」と言われたら
「エビデンス」にも、確かさの程度があります。
- 保険診療で使える薬で「エビデンスがある」と言われたら:人での効き目と安全性を調べる臨床試験(治験)を経て、国の審査で、効き目と副作用などの害の両方を見たうえで承認された薬です(厚生労働省「保険外併用療養費制度について」)。つまり、保険で出される薬は、国が「病気の治療に使ってよい」と認めた薬です。
- 保険がきかない治療で「エビデンスがある」と言われたら:どんな研究で確かめたのか(何人を対象に、何と比べたか)を尋ねてかまいません。研究の規模や方法によって、確かさは大きく違います。つまり、「エビデンスがある」という言葉だけでは、どのくらい確かなのかまでは分かりません。
「エビデンスがない」と言われたら、どちらの意味かを確かめる
「エビデンスがない」は、「効かないと確かめられた」という意味とは限りません。研究がまだ十分でなく、効くかどうかが確かめられていない、という意味で使われることもあります(日本医療機能評価機構 Mindsガイドラインライブラリ「診療ガイドラインとは」)。
医師から「エビデンスがない」と言われたら、どのような意味かを聞き返してかまいません。
- まだ研究で確かめられていないのか
- 研究で効果が見られなかったのか
- 研究はあるものの、“エビデンスのレベル”が低い(結果をうのみにできない)のか
治療を受けるか迷うときは、その治療の根拠を医療者に尋ね、自分の経験や価値観と照らし合わせて決める、という考え方があります。
「エビデンス」について、押さえておきたいポイント
エビデンスに基づく医療では、研究の結果に、医療者の経験、患者の希望や価値観、その人の状況をあわせて考えます。
研究の結果をそのまま全員に当てはめることではありません。
参考にした資料
記事の数字と条件は、次の公的な資料で確かめています。
- 国立国語研究所「『病院の言葉』を分かりやすくする提案」(2026年10月確認)
https://www2.ninjal.ac.jp/byoin/teian/ruikeibetu/teiango/teiango-ruikei-a/evidence.html - 日本医療機能評価機構 Mindsガイドラインライブラリ「診療ガイドラインとは」(2026年10月確認)
https://minds.jcqhc.or.jp/cpg/about-cpg/ - 厚生労働省「保険外併用療養費制度について」(2026年10月確認)
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001471580.pdf - e-Gov法令検索「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(2026年10月確認)
https://laws.e-gov.go.jp/law/335AC0000000145
記事の内容は、最終更新日の時点の制度にもとづいています。制度の改定により、最新の内容と異なる場合があります。本ページは公的制度の一般的な情報です。金額・要件は加入している健康保険・自治体・所得によって異なります。必ず各窓口にご確認ください。本ページは診断・治療の代替ではありません。
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