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喉の痛み・はれに対処する市販薬の選び方|内服薬・のどスプレー・うがい薬・トローチをタイプ別に解説

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※本記事は健栄製薬株式会社の提供により作成されています。医学的内容はUbie所属の医師が監修しています。


のどスプレー・うがい薬・トローチ「健栄のどスプレーアズレン」「健栄うがい薬アズレンCPC」「アズレンEトローチ」健栄製薬「のどの痛みに」

「薬局にはたくさんの喉の薬が並んでいるけれど、結局どれを選べばいいの?」——喉が痛いとき、多くの人が薬選びで迷います。ここで扱うのは、飲み込むときにはっきり痛む、はれた感じがあるなど、症状がはっきり出ている段階です。喉の痛みやはれに使える市販薬は、働き方のちがいで大きく3つのタイプに分けると選びやすくなります。この記事では、喉の痛みの主な原因と、タイプ別の市販薬の選び方、受診を考える目安までをまとめて解説します。


Q.喉の痛みの主な原因は?抗菌薬(抗生物質)は必要?

喉の痛みの大部分はウイルスが原因で、抗菌薬(抗生物質)が必要になるケースは多くありません。

急性咽頭炎(のどの炎症)の大部分は、ウイルスが原因とされています。症状や診察所見から細菌感染の可能性を評価し、必要に応じて迅速検査や培養検査で確認します。

また、かぜ(感冒)の症状は発症から3日目前後をピークに、7~10日間ほどで軽快していくとされています。つまり、喉の痛みの多くは自然に回復に向かうもので、市販薬は原因となる感染症そのものを「治す」ためではなく、つらい症状をやわらげ、回復までの期間を過ごしやすくするために使います。


Q.喉の痛みやはれの市販薬にはどんなタイプがある?

喉の痛みやはれに使う市販薬は、大きく「喉の炎症やはれを対象とする内服薬」「発熱や痛みに対応する薬」「患部に直接使用する局所薬」の3タイプに分けて考えると選びやすくなります。

のどの症状に使う市販薬を3つのタイプに分けて、主な成分・剤形の例と、選択を検討する場面をまとめた表です。 1つ目は「喉の炎症やはれを対象とする内服薬」で、主な成分・剤形の例はトラネキサム酸を配合した口腔咽喉薬です。喉の痛み・はれが症状の中心のときに選択を検討します。 2つ目は「発熱や痛みに対応する薬」で、主な成分・剤形の例は解熱鎮痛薬、かぜ薬です。発熱や強い痛みがある、または鼻水・咳など複数のかぜ症状を伴うときに選択を検討します。 3つ目は「患部に直接使用する局所薬」で、主な成分・剤形の例はアズレンスルホン酸ナトリウムを配合したのどスプレー・うがい薬・トローチなどです。添付文書上の効能と症状が合い、患部へ直接使用したいときに選択を検討します。

以下で、それぞれのタイプを順番に見ていきます。


Q.喉の炎症・はれを対象とする内服薬は?

喉の炎症・はれを対象とする市販の内服薬としては、抗炎症成分「トラネキサム酸」を配合した口腔咽喉薬が代表的な選択肢のひとつです。

トラネキサム酸は、かぜ薬にも配合が認められている抗炎症成分です。かぜ薬の効能は「かぜの諸症状(鼻水、鼻づまり、くしゃみ、のどの痛み、せき、たん、悪寒、発熱、頭痛、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和」と定められており、のどの痛みもその対象です。

総合かぜ薬とは別に、トラネキサム酸を主な有効成分のひとつとして配合した、のどの痛み・はれ向けの内服薬もあります。喉の痛みやはれが症状の中心で、鼻水や咳などの症状が目立たないときに検討しやすいタイプです。

使用時には、次の点に注意してください。

  • ほかの内服薬との成分重複に注意してください。 のど用内服薬、かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、漢方薬などには、トラネキサム酸やカンゾウ(甘草)・グリチルリチンが重複して含まれることがあります。成分が重複する製品は併用しないでください。製品によって併用できない薬が異なるため、複数の内服薬を使う場合は添付文書を確認し、薬剤師・登録販売者に相談してください
  • 長期連用はしないこととされています。使用できる期間は製品の添付文書で確認してください
  • 血栓のある人(脳血栓、心筋梗塞、血栓性静脈炎)や、血栓症を起こすおそれのある人は、使用前に医師・薬剤師・登録販売者への相談が必要とされています
  • 持病がある人、医師の治療を受けている人、妊娠中・授乳中の人も、購入前に医師・薬剤師・登録販売者へ相談してください

Q.発熱や強い痛みを伴うときはどんな薬を選ぶ?

喉の痛みに発熱や強い痛みを伴うときは、熱や痛みをやわらげる解熱鎮痛薬や、複数のかぜ症状の緩和を目的とするかぜ薬が選択肢になります。

選び分けの目安は「症状の広がり」です。

  • 喉の痛みと発熱が中心 → 解熱鎮痛薬
  • 鼻水・咳・たんなど複数のかぜ症状がある → 症状に合う成分を配合したかぜ薬

厚生労働省の手引きでは、感冒は、鼻症状、咽頭症状、咳・たんなどの下気道症状が同時に、同じ程度みられるウイルス性の急性気道感染症と分類されています。症状が喉と発熱に限られる場合は、複数成分を含むかぜ薬ではなく、症状に合った薬を選ぶ方法があります。

なお、トラネキサム酸配合薬と、かぜ薬・解熱鎮痛薬などを組み合わせる場合は、成分の重複と各製品の併用禁止事項を確認する必要があります。自己判断で複数の内服薬を併用せず、薬剤師・登録販売者に相談してください。

また、38℃以上の発熱があり咳や鼻水がなく、扁桃に白い付着物がある、首の前側のリンパ節が腫れて痛むなどの場合は、溶連菌(A群β溶血性レンサ球菌)による咽頭炎の可能性が高くなるとされています。症状だけでは確定できないため、医療機関での診察や検査をご検討ください。

解熱鎮痛薬・かぜ薬を選ぶ前に確認してください

これらの薬は、体質・持病・年齢・併用薬によって使えない場合があります。購入前に必ず製品の添付文書を読み、次に当てはまる場合は薬剤師・登録販売者にお伝えください。

  • ぜんそくの持病がある、または解熱鎮痛薬でぜんそく発作やじんましんが出たことがある
  • 胃・十二指腸潰瘍、腎臓病、心臓病などの診断を受けたことがある
  • 脱水状態にある、または水分を十分にとれない
  • 血液を固まりにくくする薬など、ほかの薬を使用している
  • 妊娠中(とくに妊娠後期)、授乳中である
  • 15歳未満のお子さんに使う(大人用の製品は使えません。小児用として承認された製品を、年齢に合った用量で使ってください)
  • ほかのかぜ薬・解熱鎮痛薬・鼻炎薬などを使っている(同じ成分が重複することがあります)

かぜ薬には、眠気が出る成分が含まれることがあります。運転や機械の操作を避ける必要があるか、添付文書で確認してください。使用後に発疹、皮膚や目のただれ、息苦しさ、強いだるさなどがあらわれた場合は、使用を中止し、医療機関を受診してください。


Q.患部に直接使用する「のどスプレー」「うがい薬」「トローチ」はどう選ぶ?

喉の患部に直接使用する市販薬としては、炎症による症状をやわらげる目的で使われる「アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)」を配合したのどスプレー・うがい薬・トローチが代表的な選択肢のひとつです。

のどスプレーやうがい薬、トローチは患部へ直接使用できることが特徴ですが、剤形や製品によって効能・成分・使い方が異なります。商品名や剤形だけでなく、添付文書上の効能が自分の症状に合っているかを確認して選びましょう。

アズレン配合の市販薬には、健栄製薬の「カバくんシリーズ」をはじめ、複数の製薬会社の製品があります。カバくんシリーズを例にとると、剤形ごとに効能・使い方が異なります。

  • のどスプレー(健栄のどスプレーアズレン/第3類医薬品):のどの炎症によるのどの痛み・はれ・あれには、アズレン配合ののどスプレー(健栄のどスプレーアズレン)が選択肢のひとつです。添付文書上の効能は「のどの炎症によるのどの痛み・のどのはれ・のどのあれ・のどの不快感・声がれ、口内炎」。1日数回、適量を患部に噴射して使います。息を吸いながらではなく、声を出しながら噴射するのが正しい使い方です。のどや口内の患部への塗布用なので内服しないでください。長期連用しないでください。また、使用後しばらくの間は、呼気中から酒気帯び運転と判定される濃度以上のアルコールが検出される可能性があるため、運転中の使用はお控えください
  • うがい薬(健栄うがい薬アズレンCPC/第3類医薬品):口腔・咽喉のはれのケアや、口腔内・のどの殺菌・消毒には、アズレン配合のうがい薬(健栄うがい薬アズレンCPC)が選択肢のひとつです。添付文書上の効能は「口腔・咽喉のはれ、口腔内及びのどの殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去」。1回約10滴(約0.4mL)を水または微温水約100mLに薄めて、1日数回うがいします。原液のままは使いません
  • トローチ(アズレンEトローチ/第3類医薬品):のどの炎症によるのどの痛み・はれには、アズレン配合のトローチも選択肢のひとつです。添付文書上の効能は「のどの炎症による声がれ・のどのあれ・のどの不快感・のどの痛み・のどのはれ、口腔内の殺菌・消毒、口臭の除去」。口の中に含み、かまずにゆっくり溶かして使います。5歳から使用できます
  • のどスプレー・うがい薬・トローチに共通する使用前の注意:いずれも、①医師または歯科医師の治療を受けている方、②薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある方は、使用前に医師・歯科医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。のどスプレーとうがい薬では、③口内のひどいただれがある方も相談の対象とされています

同じ局所薬でも、剤形によって添付文書上の効能の範囲が異なります。健栄のどスプレーアズレンとアズレンEトローチは効能に「のどの痛み」を含みますが、健栄うがい薬アズレンCPCの効能は「口腔・咽喉のはれ」「口腔内及びのどの殺菌・消毒・洗浄」などで、「痛み」は含まれていません。 痛みが主な症状の場合は効能に「のどの痛み」を含む製品を、はれのケアや口腔内・のどの洗浄が目的の場合はそれに合う製品を選ぶなど、添付文書上の効能に沿って使い分けてください。

内服薬と局所薬を組み合わせられる場合もありますが、製品ごとに注意事項が異なります。複数の薬を使うときは、それぞれの添付文書を確認し、迷う場合は薬剤師・登録販売者に相談してください。


Q.喉の痛みで、ただちに救急要請を考えるサインは?

次の症状は、急性喉頭蓋炎や深頸部膿瘍などによって気道が狭くなっているサインの可能性があります。市販薬で様子を見ず、自分で運転せずに、119番へ連絡してください。

  • 呼吸が苦しい、顔色が悪い、意識がもうろうとする
  • 息を吸うときに、喉がつまった感じやヒューヒューという音がする
  • 唾を飲み込むことも難しく、唾液が口からだらだら出る
  • 横になると苦しく、前かがみの姿勢のほうが呼吸しやすい

Q.喉の痛みで、その日のうちに受診したいサインは?

次の症状がある場合も、市販薬だけで様子を見ず、その日のうちに医療機関を受診してください。

  • 今までに経験したことがないほど喉が痛い、または急速に悪化している
  • 喉の痛みで飲み込むのが難しく、食事や水分がとれない
  • 痛み止めを適切に使っても痛みがやわらがない
  • 口が十分に開けられない
  • 声がこもった感じがする
  • 喉の片側だけに強い痛みや腫れがある

また、次のような場合は早めに医療機関へ相談してください。

  • 4日以上たっても38℃以上の熱が続く
  • いったん良くなりかけた後に、発熱や喉の痛みが再び悪化した
  • 7~10日程度を超えて症状が改善しない、または経過に不安がある

次の方は一般的な経過と異なることがあるため、市販薬だけで様子を見ず、主治医へご連絡ください。

  • 免疫を低下させる薬(ステロイド、免疫抑制薬、抗がん剤など)を使っている方、肺や心臓の病気がある方
  • 抗甲状腺薬を服用している方:発熱や喉の痛みは、白血球が減る「無顆粒球症」という重い副作用の初期症状の可能性があります。薬を処方した医療機関へ速やかに連絡してください

Q.市販薬を使っても良くならないとき、受診の目安は?

アズレン配合ののどスプレー・うがい薬・トローチは、5〜6日間使用しても症状が良くならない場合は使用を中止し、医師・歯科医師・薬剤師・登録販売者に相談することとされています。ほかの市販薬にも、製品ごとに使用を中止して相談する目安が定められています。

定められた期間を過ぎても良くならない場合や、使用中に悪化した場合は、市販薬を続けずに医療機関へ相談してください。前述した救急症状がある場合は、使用日数にかかわらず対応してください。


Q.子どもにも大人と同じ市販薬を使っていい?

製品ごとに使える年齢と用量が決まっており、大人用の製品をそのままお子さんに使うことはできません。

トラネキサム酸を配合した内服薬にも、低年齢のお子さんは服用できないものがあります。トローチにも対象年齢があり、アズレンEトローチは5歳から使用できます。5歳以上15歳未満と15歳以上では1日の使用回数が異なります。パッケージや添付文書で対象年齢と用量を確認し、迷う場合は薬剤師・登録販売者に相談してください。

のどスプレーについても、対象年齢だけでなく、指示どおりに声を出す、または息を吐きながら噴射できるかが重要です。薬液を吸い込むおそれがある場合は無理に使用させず、薬剤師・登録販売者へ相談してください。


Q.のどスプレー・うがい薬・トローチはどう使い分ける?

いずれも患部へ直接使用する局所薬ですが、効能・成分・使い方は製品ごとに異なります。

外出先で使いやすいものとしてスプレー、口の中やのどを洗浄するものとしてうがい薬、口の中で時間をかけて溶かすものとしてトローチを選ぶ方法がありますが、生活場面だけでなく、添付文書上の効能が自分の症状に合っているかを確認してください。


Q.喉の痛みはどれくらいで治まる?

かぜによる症状は発症から3日目前後がピークで、7〜10日間ほどで軽快していくとされています。

ただし、経過には個人差があります。症状が進行性に悪化する場合、いったん改善した後に再び悪化する場合、通常の経過を大きく超えて長引く場合は、医療機関へ相談してください。


まとめ

  • 喉の痛みの大部分はウイルスが原因で、市販薬は主につらい症状をやわらげるために使う
  • 市販薬は「喉の炎症やはれを対象とする内服薬」「発熱や痛みに対応する薬」「患部に直接使用する局所薬」から、症状と添付文書上の効能に合わせて選ぶ
  • アズレンスルホン酸ナトリウムを配合したのどスプレー・うがい薬・トローチは、患部に直接使用する局所薬の選択肢で、剤形によって添付文書上の効能の範囲が異なる
  • 複数の内服薬を使う場合は成分重複と、各製品の併用禁止事項を確認する
  • 5~6日使っても改善しない場合や、いったん改善した後に悪化した場合は、医療機関へ相談する
  • 呼吸困難、吸気時の異常音、唾液も飲み込めない、前かがみでないと呼吸しづらいなどの症状がある場合は、ただちに119番へ連絡する

出典

・厚生労働省. 抗微生物薬適正使用の手引き 第四版 医科・外来編. 2026年1月16日.

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001630903.pdf

・AMR臨床リファレンスセンター(国立健康危機管理研究機構). 患者のみなさまへ(感冒・急性鼻副鼻腔炎・急性咽頭炎・急性気管支炎). 2023年3月.

https://amr.jihs.go.jp/pdf/20230412_kanbo.pdf

・健栄のどスプレーアズレン 添付文書(PMDA掲載).

https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/otc/PDF/J2301000174_01_A.pdf

・健栄うがい薬アズレンCPC 添付文書(PMDA掲載).

https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/otc/PDF/J2301000172_01_A.pdf

・厚生労働省. かぜ薬等の添付文書等に記載する使用上の注意の一部改正について(令和3年6月16日 薬生薬審発0616第13号・薬生安発0616第1号).

https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tc5987&dataType=1&pageNo=1

・厚生労働省. かぜ薬の製造販売承認基準について(平成27年3月25日 薬食発0325第28号).

https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tc0821&dataType=1&pageNo=1

・厚生労働省. 重篤副作用疾患別対応マニュアル 無顆粒球症(顆粒球減少症、好中球減少症). 平成19年6月(令和4年2月改定).

https://www.pmda.go.jp/files/000245257.pdf

・アズレンEトローチ 添付文書(PMDA掲載).

https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/otc/PDF/J2301000089_01_A.pdf

本記事は 2026年9月28日 の情報に基づいて作成されています。最新の情報は各出典元でご確認ください

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※ この記事は医療情報の提供を目的としており、医学的アドバイス、診断、治療を目的としたものではありません。症状や治療については、医師へのご相談をご検討ください。

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