うっ血性心不全は主にどのような薬で治療しますか？副作用はありますか？

うっ血性心不全は、主に以下のような薬剤で治療を行います。

利尿剤

体にたまった余分な水分等を尿として排出することで、心臓の負荷を軽減します。脱水や腎機能障害などの副作用リスクがあります。

血管拡張剤（血管を広げる薬）

血圧を下げ、心臓が血液を送りやすくする作用があります。血圧低下等の副作用があります。

昇圧剤（カテコラミンなど）

心機能が大きく低下して血圧が低くなっている場合には、心臓の収縮する力を強化する薬剤を使用します。副作用は出やすくなる場合があります。

アンギオテンシン変換酵素阻害薬、アンギオテンシン受容体拮抗薬、ネプリライシン阻害薬

心臓を保護する作用がある薬剤で、長期的な予後改善効果があります。副作用としては、血圧の下がりすぎや腎障害に注意が必要です。

β遮断薬

神経の興奮を抑え、心臓を保護する作用があります。副作用として、徐脈（脈がゆっくりとなりすぎる）があります。

ミネラルコルチコイド拮抗薬

利尿効果や心保護効果がある薬剤です。副作用として、K上昇（血液中のカリウム濃度が非常に高くなること）などがあります。

SGLT2阻害薬

心臓を保護する効果が強く、利尿作用、自覚症状の改善効果もあり、長期的な予後も改善します。尿路感染などに注意が必要です。