レカネマブ(レケンビⓇ︎)にはどのような副作用がありますか?

初期には、頭痛・寒気・発熱・吐き気などが現れることがあります。使い始めて数ヶ月以内に、脳の腫れや少量の出血が生じることがあります。

解説

レカネマブ(レケンビⓇ︎)の副作用は以下の通りです。

重大な副作用

重大な副作用として、以下のような副作用が報告されています。

インフュージョンリアクション(頻度:約26%)

頭痛、悪寒、発熱吐き気、嘔吐などの症状が現れることがあるとされています。(インフュージョンリアクションと言います。)
症状を認めた場合は、使用速度をゆっくりにしたり、中断あるいは中止して適切な処置を行います。1回目の使用で上記のような症状があった方は、次回使用の際はアレルギーへの対策を取ってから行うことがあります。

アミロイド関連画像異常(ARIA)

画像上、脳がむくむ、脳に小さな出血(微小出血)が現れる、脳に鉄(ヘモジデリン)が沈着する、脳自体が出血する、という副作用が出ることがあります。無症状のこともありますが、痙攣や頭痛、吐き気、めまいなどの症状を伴うこともあります。ARIAは使用開始から14週間以内に起こることが多く、この期間は特に注意して経過をみる必要があるとされています。症状があれば適宜、症状がなくても定期的なMRI検査を受けながらの使用となります。

そのほか報告されている副作用

以下のような副作用が報告されています。

頻度1%以上

  • 過敏症
  • 頭痛

頻度0.5〜1%以上

頻度0.5%未満

  • めまい
  • ふらつき
  • 転倒
  • 記憶障害
  • コレステロール値の上昇

など

公開日

最終更新日

新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科

武井 悠香子 監修

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(参考文献)

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