クリサンタスパーゼ(アーウィナーゼⓇ)の作用機序について教えてください。
L-アスパラギンを分解・枯渇させることで、L-アスパラギン合成能力の低い腫瘍細胞の増殖を抑えます。
クリサンタスパーゼ(アーウィナーズⓇ)の有効成分は、特定の細菌(Erwinia chrysanthemi 菌)から作られる「L-アスパラギン加水分解酵素(L-アスパラギナーゼ)」という酵素です。 このお薬が働く仕組みは、腫瘍細胞(がん細胞)の栄養代謝の弱点を突くことにあります。
がん細胞の特性
急性リンパ性白血病などの悪性腫瘍細胞の多くは、生存に必要なアミノ酸の一つである『L-アスパラギン』を十分に合成する能力が低いとされています。
酵素の働き
投与されたクリサンタスパーゼは、血液中や細胞外に存在するL-アスパラギンを、L-アスパラギン酸とアンモニアに分解します。
タンパク合成の停止
L-アスパラギンが悪性腫瘍細胞から枯渇すると、タンパク質を合成することができなくなり、結果的にがん細胞の増殖が抑制されます。
正常な細胞は、L-アスパラギンを自力で合成できるため、この薬の影響を受けにくいと考えられています。
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無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
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