アベマシクリブ(ベージニオⓇ)の作用機序を教えてください。
細胞分裂を促進させる酵素(CDK4/6)と結合して、その働きを阻害する作用があります。
アベマシクリブ(ベージニオⓇ)は、細胞分裂を促進させる酵素(サイクリン依存性キナーゼ4および6:CDK4/6)の働きを阻害する作用があり、これによってがん細胞の増殖抑制効果を発揮します。
CDK4/6は、細胞周期(ひとつの細胞が分裂して、二つの細胞を生み出す一連の周期のこと)の制御に関わる因子のひとつで、サイクリンDという蛋白質と結合することで活性化されて細胞分裂が促進するように働きます。
がん細胞では、このCDK4/6が異常に活性化してしまい、無制限にがん細胞が増殖する状態となっています。
これに対して、アベマシクリブ(ベージニオⓇ)は、CDK4/6とサイクリンDからなる複合体の活性を阻害することで、細胞周期の進行を停止させ、がん細胞の増殖を抑制します。
これまでの研究においてCDK4/6阻害薬はホルモン受容体陽性乳がんの細胞で高い細胞増殖抑制効果を認め、これらの細胞ではサイクリンDの発現が高いことが分かっていました。
これらの結果から、特にホルモン受容体陽性乳がんにおいてCDK4/6阻害薬は抗腫瘍効果が期待できる治療法であることが示されていたのです。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
日本イーライリリー株式会社.“ベージニオ ® (アベマシクリブ)”.日本イーライリリー株式会社.https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/530471_4291054F1026_1_07,(参照 2024-10-22).
日本イーライリリー株式会社.アベマシクリブ.Pmda,https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291054(参照 2024-10-22)
くすりのしおり : 患者向け情報.くすりのしおり,https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=456599(参照 2024-10-22)
徳田恵美ほか.内分泌外会誌 36(2):101-106,2019
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
undefined
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ