手湿疹

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手湿疹

さまざまな原因で手のかゆみや赤みが生じる「手湿疹」

「手湿疹」とは、手の皮膚が乾燥し化学物質やアレルゲンの接触により、かゆみや赤み、痛みなどが現れる接触性皮膚炎の一種です。原因や病気の状態によって、数種類に分類されます。

手の皮膚がかさつき、赤み・痛みや、水疱ができて化膿する場合も

手湿疹の種類によって、手の皮膚のかさつき、赤み、かゆみ、腫れ、痛み、皮膚の肥厚(厚くなる)水疱など、少しずつ症状は異なりますが、いずれも皮膚の炎症反応から起こります。原因としては、例えば以下が挙げられます。

  • 水仕事やアルコール消毒などの刺激
  • 金属やゴム、食物、植物などのアレルゲン
  • アトピー性皮膚炎
    など

似た症状が現れる他の病気もあるので、原因をきちんと見極めることが大切です。

原因を避け、症状に応じてステロイドなどの塗り薬を使用

治療では、考えられる湿疹の原因を遠ざけて接触を防ぐことが最も重要です。水仕事は保護手袋をして行うなどの対策をとり、保湿剤でスキンケアを行います。
これらを行った上で、職業歴や細菌などの感染症にかかっていないかどうかも確認し、(手の皮膚は厚く塗り薬が効きにくいため)強めのステロイド外用薬を4週間ほど使って様子を見ます。症状に応じてステロイドの強さを調整して使用期間を延長し、さらに追加で治療を行うか検討します。
それでも症状が良くならない場合は、重症とされる手湿疹です。この場合は皮膚科専門医のもとで検査し、原因となるアレルゲンを特定するなど更なる治療が行われます。
なお、一般用医薬品(OTC医薬品)のなかにもかぶれに使用できるステロイド外用薬があります。すぐに病院へ行くことができない場合は、薬局・ドラッグストアなどの薬剤師さんに相談してみましょう。5~6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、病院を受診してください。

手湿疹が疑われる場合、皮膚科へ

手湿疹が疑われる場合は、皮膚科を受診しましょう。
手湿疹の治療は、原因となるアレルゲンの除去が非常に重要です。スムーズに答えられるように、職業歴や病歴、いつから、どのような時に症状が出たかなどを思い出しておくと良いでしょう。

参考文献

日本皮膚科学会 他. 手湿疹診療ガイドライン.
日皮会誌. 2018; 128: 367-386.

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OTC医薬品「リンデロンVs」は、しっしんに使えますか?

はい。使えます。OTC医薬品では最も強いストロングに分類されるステロイド外用剤で、炎症をおさえ、かゆみをしずめます。

OTC医薬品(一般用医薬品)で最も強い「ストロング」

リンデロンVsは、しっしん、皮ふ炎、かぶれやそれらに伴うかゆみ等の症状を治療する皮膚疾患治療薬です。

ステロイド外用剤はOTC医薬品では「ウイーク」「マイルド」「ストロング」の3段階があります。リンデロンVsに配合されているベタメタゾン吉草酸エステルは「ストロング」に分類されます。

医療用と同成分・同量配合*のリンデロンVs軟膏/クリーム/ローションを選べる

リンデロンVsには軟膏、クリーム、ローションの3つの剤形がありますので、塗る箇所や患部の状態に合わせたものを選択できます。

医療用と同成分・同量配合*

*ベタメタゾン吉草酸エステルを同量配合(1g中)

商品名

リンデロンVs
軟膏

Vs軟膏10g
第2類医薬品

リンデロンVs
クリーム

Vsクリーム10g
第2類医薬品

リンデロンVs
ローション

Vsローション
第2類医薬品
効能・
効果
しっしん、皮ふ炎、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫刺され、じんましん
刺激
弱い軟膏より強い軟膏より強い
皮膚 吸収
クリームより遅い吸収されやすい軟膏より吸収されやすい
適した 患部
どんな状態の患部にも使える。 肌の弱い人にも使える。主に乾燥している患部に使用。頭皮など有毛部に適している。
長所・ 短所
保湿力が高く、皮膚を保護する。さらっとした使用感。 汗で流れやすい。伸びがよく、さらっとした使用感。 汗をかくときも使いやすい。

(表は横にスクロールできます)

使用上の注意をよく読んでお使いください。

お近くの薬局・薬店等でご購入いただけます。

使用時にご注意いただきたいこと

本剤は皮膚疾患治療薬ですので、化粧下、ひげそり後に使用しないでください。

大量または長期にわたって使用すると、副作用として皮膚が薄くなったり、皮膚の血管が拡張したりすることがあります。顔面の皮膚は薄いので、特に注意してください。

また、症状が改善した後は漫然と連用しないでください。

リンデロンVsは、セルフメディケーション税制の対象医薬品

リンデロンVs軟膏/クリーム/ローションは、いずれもセルフメディケーション税制の対象医薬品とされています。

12,000円を超える対象医薬品を購入した場合には、「セルフメディケーション税制」(通常の医療費控除との選択適用)を受けることができます。

この控除を受ける場合には、通常の医療費控除を受けることができませんので、ご留意ください。

参考:厚生労働省. “セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)について”
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124853.html#h2_free2 [2024年9月アクセス]

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