子供の機嫌が悪い状態が続くのは病気?機嫌が悪い

監修医師阿部 吉倫内科

更新日
2026/10/27
公開日
2022/04/15

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概要

「機嫌が悪い」に関連する主の病気には、呑気症(空気嚥下症)、牛乳アレルギー、かぜ症候群(上気道炎)などがあります。

機嫌が悪いとは

子供の機嫌が悪い状態が続くのは、病気のサインですか?

不機嫌が長引く場合は病気のことがあり、普段と違えば受診を検討します。

子どもの機嫌が悪い状態が続く場合は、病気のサインである可能性があります。

短時間の子どもの不機嫌は、眠気、空腹、疲労などでもよくみられますが、数時間以上続く、何をしても改善しない、普段と明らかに違うといった場合には、注意が必要です。

幼い子どもは不調を言葉で伝えにくいため、発熱、便秘、中耳炎(耳の感染症)、胃腸炎、尿路感染症(おしっこの通り道の感染)などの身体症状が不機嫌として現れることがあります。乳児では髄膜炎(脳を包む膜の感染)や腸重積(腸が重なって詰まる病気)など重い病気の初期症状のこともあります。また、不機嫌が1~2週間以上続き、睡眠や食欲の変化、遊びへの興味低下、登園・登校しぶり、友人関係の変化などを伴う場合は、心の不調や強いストレスが関係することもあります。

一時的な不機嫌であり、その前後で元気に遊び食事も取れている場合には大きな病気でないことが多いですが、長引く場合には病気の可能性を疑い、小児科を受診しましょう。特に、発熱、嘔吐、ぐったりする、顔色不良、自傷行為(自分を傷つけること)を伴う場合は、早めの受診が必要です。保護者が「いつもと違う」と感じる直感も重要な判断材料です。

さらに詳しく:子供の機嫌が悪い状態が続くのは、病気のサインですか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科

子供の「機嫌が悪い」とはどのような症状ですか?

子どもの「機嫌が悪い」という状態は、不快や体調不良により普段と違うぐずりや泣きがみられることです。

子どもの「機嫌が悪い」とは、普段より不快感やストレスを感じ、泣きやすい、怒りっぽい、ぐずる、あやしても落ち着かない、遊びに参加したがらないなど、いつもと違う感情や行動がみられる状態です。医学的には「易刺激性(ちょっとしたことで怒ったり泣いたりしやすいこと)」と表現されることがあります。

子どもの機嫌が悪い原因としては、発熱、痛み、便秘、感染症などの身体的不調に加え、眠気、空腹、不安、疲労、環境変化など、病気以外の要因でも起こります。また、頭痛、腹痛、「なんとなくつらい」など身体の訴えとして現れることもあります。

重要なのは、「普段と比べて明らかに違うか」「どのくらい続くか」という点です。特に、何をしても泣き止まない、ぐったりしている、水分や食事が取れない、高熱や呼吸苦(息苦しさ)を伴う場合には、病気の可能性があるため、早めの受診が必要です。

また、不機嫌が数週間以上続き、遊びへの興味低下、強い落ち込み、自分を否定する発言などを伴う場合は、心の不調についても相談がすすめられます。

まとめると、子どもの機嫌の悪さは体調不良から、心の不調までさまざまな原因があり、普段と明らかに様子が異なる場合や長引く場合には、注意が必要です。

さらに詳しく:子供の「機嫌が悪い」とはどのような症状ですか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科
もっと詳しく「機嫌が悪い」を知る

受診の目安・何科を受診するべきか

子供の機嫌が悪い場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?

原因不明の不機嫌はまず小児科へ。ぐったり・哺乳不良・高熱時は早めに受診です。

子どもの機嫌が悪い場合は、まず小児科の受診が基本です。

小児科では感染症、便秘、中耳炎(耳の感染)、脱水(体の水分不足)など、子どもの不機嫌の原因になりうる身体の不調を幅広く確認でき、必要に応じて専門科へ紹介してもらえます。明らかに耳を痛がるなら耳鼻科、けがや腫れがあるなら整形外科が受診先として適することもありますが、原因がはっきりしていない「なんとなく機嫌が悪い」状態では、まず小児科を受診するのがよいでしょう。

病院を受診する目安は、

  • ①何をしても泣きやまない
  • ②普段と明らかに違う
  • ③ぐったりして反応が悪い
  • ④水分や食事が取れない
  • ⑤高熱・嘔吐・呼吸苦など他の症状を伴う
  • ⑥半日~1日以上改善しない

などに当てはまる場合です。これらは、不機嫌の背景に病気による体調不良がある可能性が高まります。

また、不機嫌が1~2週間以上続き、強い不安、落ち込み、登園・登校しぶり、生活への支障を伴う場合は、子育て支援センター、発達外来、児童精神科(子どもの心を診る科)などへの相談がすすめられます。特に自傷(自分を傷つけること)や他害(他人を傷つけること)がある場合には、緊急受診が必要です。

原因不明の不機嫌は、まず小児科へ受診しましょう。長引く心の不調では、専門外来も検討されます。

さらに詳しく:子供の機嫌が悪い場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科

子供が機嫌悪いときは放置しても大丈夫ですか?

一時的なら様子見も可能ですが、普段と違う強い不機嫌は放置せず相談が必要です。

子どもの機嫌が悪いときには、すぐに受診が必要とは限りませんが、基本的には見守りが必要です。完全に放置することはすすめられません。

子どもの不機嫌の多くは、眠気、空腹、疲労、甘えたい気持ちなど、一時的な理由で起こり、抱っこや授乳、水分補給、おむつ交換、静かな環境づくりで落ち着くことがあります。したがって、機嫌が悪いときは、子どもを安全な場所で見守りながら、必要に応じて少し距離を取り、気持ちを落ち着かせる時間を作ることも有効です。

一方で、まだ言葉で症状を上手に説明ができない乳幼児では、痛みや発熱、便秘、中耳炎などの感染症といった体の不調が不機嫌として現れることもあるため、注意が必要です。あやしてもまったく泣き止まない、普段と明らかに違う激しい泣き方をする、ぐったりしている、食事や水分が取れない、発熱や嘔吐を伴うといった場合には、病気の可能性があるため、放置せずに小児科を受診してください。また、自傷(自分を傷つけること)や他害(他人を傷つけること)の恐れがある場合は、ひとりにせず、周りに支援を求める必要があります。

不機嫌時は見守りながら対応し、強い症状や体調不良時は放置せず受診します。保護者が「いつもと違う」と感じる直感も重要な判断材料です。

さらに詳しく:子供が機嫌悪いときは放置しても大丈夫ですか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科
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機嫌が悪いに関連するその他の質問

2歳児の機嫌が悪い時期(イヤイヤ期)の接し方を教えてください。

イヤイヤ期は成長の証です。共感しつつ一貫した対応を心がけましょう。

2歳頃の「イヤイヤ期」は正常な発達過程であり、無理に抑え込むより、気持ちを受け止めながら一貫した対応をすることが大切です。

2歳頃の機嫌が悪い時期(イヤイヤ期)は、自我(自分でやりたい気持ち)が発達する一方、感情を整理する力が未熟なために起こります。対応としては、「嫌だったね」「自分でやりたかったね」などと気持ちに共感しつつ、「叩くのはだめ」など、危険行為には短く明確に境界を伝えます。感情が高ぶっているタイミングでは、長いお説教は逆効果であり、まずは安全を確保し、そばで見守りながら落ち着くのを待つことが有効です。

「赤と青どっちにする?」のように選択肢を与えると、自主性が満たされ、落ち着きやすくなります。また、落ち着いてできた行動を具体的に褒めることで、望ましい行動が増えやすくなります。

生活リズム(食事・睡眠・外出時間)を整え、過度の空腹や眠気、疲労などを避けることも、不機嫌予防につながります。

一方、極端に激しいかんしゃく、長時間続く不機嫌、不機嫌が強く睡眠や食事への大きな支障がある場合は、発達特性や体調不良の可能性もあるため、小児科への相談を検討するのがよいでしょう。

子どものイヤイヤ期には、共感と一貫した対応が基本で、生活リズムを整えることも大切です。

さらに詳しく:2歳児の機嫌が悪い時期(イヤイヤ期)の接し方を教えてください。監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科

子供の機嫌が悪くぐずりが激しい時のなだめ方はありますか?

まず原因を確認して安心できる環境を整え、改善しなければ体調不良も疑います。

子どもの機嫌が悪く、ぐずりが激しいときは、まずは保護者が落ち着いて対応し、原因を確認しながら、安心できる環境を整えることが大切です。

子どもの不機嫌は、空腹、眠気、おむつの不快感、暑さ寒さなどの基本的な欲求を満たしたうえで、抱っこや声かけ、静かな場所への移動で、落ち着くことがあります。乳児では授乳や抱っこ、幼児では好きなおもちゃ、絵本、散歩などの気分転換が有効です。

また、「嫌だったね」「悲しかったね」など、感情を言葉にして共感すると、子どもが安心しやすくなります。深呼吸、軽い運動、ぬいぐるみを抱くなど、気持ちを落ち着かせる行動も役立つことがあります。反対に、強く叱ったり無理に黙らせようとすると、悪化しやすいため注意が必要です。

一方で、何をしても泣きやまない、抱っこを嫌がるほど痛がる、普段と違う激しい泣き方をするというような場合は、不機嫌の原因として病気や痛みが隠れていることがあります。上記のような方法でなだめても改善せずに、不機嫌が長時間続く場合には、「性格」「単なる不機嫌」と決めつけず、体調不良も疑うことが重要です。

まずは子どもが安心できる環境を整え、子どもの思いに共感して対応し、それでも不機嫌が続く場合や明らかに普段と様子が異なる場合には、体調不良を疑いましょう。

さらに詳しく:子供の機嫌が悪くぐずりが激しい時のなだめ方はありますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科
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機嫌が悪いについて、医師からのよくある質問

医師からよくある質問はありますか?

「機嫌が悪い」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。

  • 普段と比べて機嫌が悪いですか?
  • 熱が下がった後も機嫌が悪いままですか?
  • 母乳やミルクを与えると落ち着きますか?

機嫌が悪いに関連する病気としては次のような病気があります

中でも次の病気はすぐに受診が必要です。

最新のガイドライン・医療水準を取り込んだデータベースを元に関連する病気・症状を表示しています。

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この記事の監修医師

監修医師 阿部 吉倫

阿部 吉倫

内科

2015年東京大学医学部医学科卒。東京大学医学部付属病院、東京都健康長寿医療センターで初期研修を修了。血便を放置し48歳で亡くなった患者との出会いをきっかけにデータサイエンスの世界へ。2017年5月にUbie株式会社を共同創業。2019年12月より日本救急医学会救急AI研究活性化特別委員会委員。2020年 Forbes 30 Under 30 Asia Healthcare & Science部門選出。

更新日
2026/10/27
公開日
2022/04/15