ユビー
強い日差しの下で日傘をさしている女性のイラスト

気温が急上昇しています

熱中症の予防と症状別の対処法

熱中症とは、気温や湿度が高いところで長時間過ごすことで体温が上がってしまい、さまざまな症状をきたす病気です。熱中症の予防と、症状別の対処を知りましょう。

熱中症の予防方法

熱中症は、誰でもなる可能性があります。とくに、高齢の人や持病のある人は重症化しやすいので、熱中症を起こさないようにあらかじめ対策することが重要です。

1. できるだけ暑さをさけましょう

窓のある部屋でエアコンをリモコンで操作する男性のイラスト
  • 昼夜を問わず、エアコンなどを使用して室温を調整しましょう
  • 不要不急の外出はできるだけさけましょう
  • ときどき休憩をとり、クーリング(体の冷却)をしましょう

2. のどが渇く前に水分補給しましょう

コップにいれた水を飲む男性のイラスト
  • こまめに水分を補給しましょう
  • とくに高齢者はのどが渇きにくい事があります。のどが渇く前に水分補給することを心がけましょう
  • 外出や汗をかいた時には、水分とあわせて塩分も補給しましょう
  • 涼しい服装も心がけましょう

3. 暑さ指数(WBGT)を確認しましょう

スマートフォンで暑さ指数を確認する男性のイラスト
  • 暑さ指数(WBGT)を確認しましょう
  • 段階にあわせて活動を調整しましょう
  • 暑さ指数(WBGT)が低い場合も、水分や休息を忘れずに取りましょう

暑さ指数(WBGT)とは、気温、湿度、輻射熱(日差し等)からなる熱中症の危険性を示す指標で、「危険」「厳重警戒」「警戒」「注意」「ほぼ安全」の5段階があります。
天気予報や気温とあわせて、環境省熱中症予防情報サイトなどで暑さ指数(WBGT)を確認し、日常生活の参考にしましょう。

暑さ指数と活動の目安
暑さ指数
(WBGT)
温度基準注意すべき
生活活動
熱中症予防のための
運動指針
31危険全ての
生活活動
運動は原則中止
28厳重警戒全ての
生活活動
激しい運動は中止
25警戒中等以上の
生活活動
積極的に休息をとる
21注意強い
生活活動
積極的に水分補給
21未満ほぼ
安全
強い
生活活動
適時水分補給

熱中症の症状と対処法

熱中症の重症度は、症状が軽い順にI度、II度、III度に分けられます。
II度(頭痛、嘔吐、倦怠感、集中力や判断力の低下)の症状がある時や、I度の症状が改善しない場合は、一刻も早く医療機関を受診しましょう。

I度

  • めまい
  • 立ちくらみ
  • 生あくび
  • 大量の発汗
  • 筋肉痛
  • こむら返り(足などがつること)

すぐに応急処置をしましょう

  • クーラーなどがきちんと効いている涼しい場所に移動し、安静にする
  • 経口補水液などで水分補給する
  • アイスパックなどで体を冷やす

回復しない場合

応急処置後も症状が回復しない場合は、すみやかに内科を受診しましょう。

近くの医療機関を探す

II度

  • 頭痛
  • 嘔吐
  • 倦怠感
  • 軽度の意識障害(集中力の低下など)

医療機関を受診しましょう

治療が必要なため、すぐに受診してください。自身で移動が難しい場合は、救急車を呼びましょう。
熱中症は急激に症状が悪化する可能性があるため、なるべく早く治療を行うことが重要です。

近くの医療機関を探す

判断に迷ったら

救急車を呼ぶべきか迷ったとき、看護師などに通話料のみで電話相談できます。

※ 一部対象外の地域があります。つながらない場合は迷わず119番に連絡しましょう

#7119

III度

  • 重度の意識障害(意識がもうろうとしている、意識がないなど)
  • 痙攣(けいれん)
  • 肝臓や腎臓の障害
  • まっすぐ歩けない・走れない

救急車を呼びましょう

緊急に治療が必要なため、救急車を呼びましょう。熱中症は急激に症状が悪化する可能性があるため、なるべく早く治療を行うことが重要です。

119

熱中症に似た症状の病気

熱中症の重症時に見られる意識障害や痙攣は、以下のような病気や要因でも認められます。

  • 髄膜炎
  • 脳炎
  • 脳卒中(脳出血や脳梗塞)
  • 血中アンモニアの急激な増加
  • 電解質(ミネラル)バランスのくずれ
  • 薬の副作用
  • アルコール中毒
  • 低血糖・高血糖
  • 低酸素血症
  • 感染症
  • ショック(血圧が下がること)

正確な原因は検査をしないとわからないことが多いため、必ず医療機関を受診しましょう。

気になる症状がある場合は、症状検索エンジン「ユビー」で症状から関連する病名を調べることができます。

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スマートフォンでユビーを使う女性のイラスト

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原瀬 翔平 先生の顔写真

監修医師

原瀬 翔平 先生

University of Washington (理学部、分子細胞生物学) 卒業後、アップルジャパン株式会社勤務を経て、琉球大学医学部に入学。

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