貧血

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帰脾湯(ツムラ帰脾湯、ジュンコウ帰脾湯)と加味帰脾湯(ツムラ加味帰脾湯、クラシエ加味帰脾湯、〔東洋〕加味帰脾湯、太虎堂の加味帰脾湯、オースギ加味帰脾湯)の違いはなんですか?

富士在宅診療所 一般内科

本間 雄貴 監修

含まれる生薬の組成に違いがあり、加味帰脾湯は微熱などがある場合に向くとされています。

解説

帰脾湯と加味帰脾湯は、含まれる生薬の組成に違いがあります。
加味帰脾湯には、帰脾湯に柴胡(さいこ)山梔子(さんしし)という2つの生薬が加えられています。

また、両漢方とも虚弱体質で血色の悪い人に使用されますが、加味帰脾湯ではさらに寝汗、微熱、熱感などがある場合に向くとされます。加えて、加味帰脾湯に含まれる柴胡・山梔子はイライラ・怒りを鎮める作用があると考えれています。

それぞれの漢方薬が使用される病気や目的は以下の通りです。

帰脾湯

[効能・効果]

虚弱体質で血色の悪い人の次の諸症:貧血、不眠症

[参考]

使用目標:体質虚弱な人が、顔色が悪く、貧血気味で、精神不安、心悸亢進、不眠などの精神症状を訴える場合に用いる。

  1. 下血吐血などを伴う場合
  2. 盗汗、全身倦怠感、食欲不振などを伴う場合

加味帰脾湯

[効能・効果]

虚弱体質で血色の悪い人の次の諸症:貧血、不眠症、精神不安、神経症

[参考]

使用目標:体質虚弱な人が、顔色が悪く、貧血気味で、精神不安、心悸亢進、不眠などの精神神経症状を訴え、微熱のある場合に用いる。

  1. 下血、吐血、鼻出血などを伴う場合
  2. 盗汗、全身倦怠感、食欲不振などを伴う場合
おすすめのQ&A

右脇腹の強い痛みと便秘があります。内科と整形外科、どちらを受診すべきですか?

右脇腹が突然痛くなり、痛みが悪化しています。痛みは刺すようで歩くと響きます。また、最近貧血を指摘され、便秘や残便感があります。おならもよく出ます。どの診療科に行けばいいでしょうか?

質問者のイラスト

60代 / 男性

右脇腹が突然痛くなった、とのことで心配ですね。 いただいた情報をもとに精一杯回答させていただきます。

大腸癌など消化器系の病気の可能性があります

右脇腹の痛み、便秘、残便感、おならが多い、そして貧血が指摘されているということは、消化器系の問題が疑われます。特に、大腸が関与している可能性があります。大腸の問題は、大腸がんなどの重篤な疾患を引き起こす可能性があるため、早期の診断と治療が重要です。 さらに、右脇腹の痛みは、大腸の右側(特に盲腸や上行結腸)に問題があることを示す可能性があります。また、便秘や残便感は、大腸の動きが正常でないことを示している可能性があります。これらの症状は、大腸がんの初期症状である可能性があります。また、大腸がんが進行して出血することで貧血を引き起こしている可能性もあります。

消化器内科を受診しましょう

したがって、あなたの症状を詳しく診察し、必要な検査を行うためには、消化器内科を受診することをお勧めします。消化器内科の医師は、大腸の問題を専門的に扱うため、あなたの症状の原因を正確に診断し、適切な検査や治療を提案します。 また、あなたの年齢を考慮すると、大腸がんのリスクは高まります。そのため、早期に受診し、必要に応じて大腸内視鏡検査を受けることを強くお勧めします。大腸がんは早期に発見すれば治療の成功率が高まります。 大腸以外にも胆嚢結石や胆嚢炎などによって右脇腹の痛みが出ている可能性もあり、そういった場合も消化器内科の医師の専門分野です。

その他、尿路結石や腰椎椎間板ヘルニアの可能性

消化器以外では、尿路結石などの泌尿器科が専門とする疾患も考えられます。以前にも同じような症状があって数日以内に自然におさまったことや痛みに加えて血尿などがあればより疑わしいです。

他にも筋肉痛や腰椎椎間板ヘルニアなどの整形外科の疾患の可能性もあります。 以上のことから考えると、あなたの場合はまず消化器内科を受診し、場合によって泌尿器科や整形外科を受診するのがお勧めです。 重篤な疾患が発症している可能性もあるため速やかに医療機関を受診しましょう。

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