舌癌の場合、主にどのような治療をしますか?
進行度(ステージ)に応じて、外科手術、放射線治療、薬物療法などを行います。
舌癌の治療は、進行度(ステージ)に応じて異なります。
早期がん(ステージⅠ、Ⅱ)
外科手術や放射線治療が行われます。
がんの大きさが厚さ10mm未満であれば、放射線を出す線源を舌に挿入する小線源療法(組織内照射)によって、手術を回避して舌の機能・形態の温存ができます。
進行がん(ステージⅢ、Ⅳ)、切除可能な場合
外科手術と術後の化学放射線療法が行われます。化学放射線療法にはシスプラチンという抗がん剤が用いられます。
進行がん(ステージⅢ、Ⅳ)、切除不能な場合
遠隔転移(がん細胞が最初に発生した場所と別の臓器や器官に移動して増えること)がある場合や再発した場合には、
- 免疫チェックポイント阻害薬(ペムブロリズマブ)
- プラチナ系抗がん剤(シスプラチン、カルボプラチン)
- フルオロウラシル
を併用する薬物療法が行われます。
プラチナ系抗がん剤に抵抗性(効かない)の場合、あるいは、免疫チェックポイント阻害薬が効きやすいことが予想される場合には、免疫チェックポイント阻害剤(ペムブロリズマブ、ニボルマブ)を単独で使用することもあります。
なお、ホウ素中性子捕捉療法や頭頸部アルミノックス治療(光免疫療法)などの新たな治療選択肢も出てきていますが、データ集積は十分でなく、実施施設が少ないのが現状です。
治療方針は複雑化してきているため、頭頸部外科、口腔外科、放射線治療科、腫瘍内科など、多診療科間で連携して治療方針が決定されます。
公開日:
最終更新日:
東北大学病院腫瘍内科 腫瘍内科
梅垣 翔 監修
(参考文献)
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