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高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)
高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-high)とは、遺伝子の異常の一種です。遺伝子を修復する機構のひとつである「MMR機能」の欠損が起こると、DNAのマイクロサテライト部分に異常が生じやすくなります。その部分に遺伝子異常が積み重なった状態をMSI-highと言います。MSI-highでは、遺伝子異常によって、大腸がんを含むさまざまながんの原因となります。
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)のQ&A
高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)は、大腸がん(結腸・直腸がん)と関係ありますか?
高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-high)は大腸がんの発生に関係します。
RAS(ラス)遺伝子は、大腸がん(結腸・直腸がん)とどのように関係しますか?
RAS遺伝子は、大腸がんの治療薬の選択に関係します。
高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)とは、なんですか?
高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-high)とは、遺伝子の異常の一種です。
高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)は、どのように検査しますか?
手術や生検(組織を採取する検査)で採取したがんの組織を用いて検査を行います。
(参考文献)
竹下美保他. 大腸がんにおけるEMAST (Elevated Microsatellite Alterations at Selected Tetranucleotide repeats). 松江市立病院医学雑誌. 2020, 24巻 1号, p.1-5.
三森 功士. I.大腸がんにおける分子標的療法の適応となるゲノム異常(総論). 日本大腸肛門病学会雑誌. 2022, 75 巻 10 号, p.449-452.
日本家族性腫瘍学会他.“マイクロサテライト不安定性(MSI)検査”.日本遺伝性腫瘍学会.https://jsht-info.jp/hp/msikensa.html,(参照 2024-09-17).
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