あせも(汗疹)のおすすめ市販薬・塗り薬【2026年7月】

あせも(汗疹・かんしん)は、汗の出口である「汗管(かんかん)」が詰まることで起こる皮膚の異変です。赤みやかゆみをともなう小さなぶつぶつが現れ、夏の暑い時期に赤ちゃんから大人まで幅広くみられます。首・わきの下・ひじの内側・背中など、汗がたまりやすい場所にできやすく、多くの場合は数日から2週間ほどで自然によくなります。かゆみが強い場合は市販薬が活用できますが、長引くときは皮膚科への相談をご検討ください。
あせも(汗疹)について3分でわかるまとめ
🩺 あせもができる原因
皮膚には汗を作る「汗腺(かんせん)」があり、「汗管(かんかん)」という細い管を通じて汗を皮膚の表面に送り出しています。あせも(汗疹)は、この汗管が詰まったときに発生します。
あせも(汗疹)で起こる汗管の詰まりの原因の一つは、皮膚の常在菌が分泌する『EPS(細胞外多糖類)』という物質だと考えられています。この物質が汗管に付着して栓となり、汗の流れを妨げます。特にEPSを産生する『表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)』という常在菌が、あせもの発症に中心的な役割を果たすことが実験的に示されています[1]。
また、高温多湿の環境での運動・体温の上昇・通気性の低い衣類・湿布や包帯など、汗をかきやすい状況で発症しやすいです。赤ちゃんは汗腺の密度が高く皮膚も薄いため、あせもができやすい傾向があります。
🔍 あせもの種類
あせも(汗疹)は、汗管のどの部分で詰まりが起きるかによって症状が変わります。
水晶様汗疹(miliaria crystallina)
汗管の最も皮膚表面に近い部分が詰まるタイプです。透き通った小さな水ぶくれができますが、かゆみや痛みはほとんどなく、数日で自然に消えることが多いとされています。
紅色汗疹(miliaria rubra)
最もよくみられるタイプで、皮膚の中ほどで詰まりが起きます。赤みとともにチクチクした強いかゆみをともなう小さなぶつぶつが現れます。
深在性汗疹(miliaria profunda)
紅色汗疹を繰り返した後に起こることがあります。皮膚の深い層まで汗がしみ出すタイプです。
なお、汗の刺激で皮膚がかぶれる「汗かぶれ」は、汗管の詰まりで起こるあせも(汗疹)とは異なる状態です。
広い範囲に広がる場合や症状が重い場合は、皮膚科への相談をご検討ください。

💧 日常生活でできるあせも対策
皮膚を涼しく清潔に保つことが、あせも(汗疹)の予防や改善につながると考えられています。
あせも対策で最も基本となるのは、「汗をかいたら早めに洗い流す」ことです。皮膚の表面に汗や汚れが残ると、汗管の出口が詰まりやすくなるためです。シャワーが難しい場面では、濡れたタオルで拭うだけでも助けになることがあります。
衣類は通気性のよい素材(綿・麻など)を選ぶと、皮膚が蒸れにくくなります。ピッタリしたウェアや厚手の生地は汗がこもりやすいため、あせもができやすい部位への着用は避ける工夫も一つの方法です。
冷房や除湿機で室内の温度・湿度を調整することも、汗のかきすぎを防ぐ観点から効果が期待できます。赤ちゃんには、おくるみや厚着を避けてこまめな着替えをすることが大切とされています。
そのため日常生活の工夫として検討・推奨される点
- こまめに汗を洗い流す(シャワーや濡れタオルで拭く):汗管の詰まりを防ぎやすくなる可能性があるため
- 通気性のよい衣類を選ぶ(綿・麻素材など):皮膚の蒸れを軽減できると考えられているため
- 室温・湿度を調整する(冷房や除湿機を活用):発汗量を抑えることで汗管への負担を減らせる可能性があるため
🌿 あせもの治療方法
あせも(汗疹)の多くは、皮膚を涼しく清潔に保つことで自然に治まります。しかし、かゆみが強くて搔き壊してしまうときや、炎症が広がっている場合には外用薬を使うことがあります。
かゆみが主な症状の場合は、抗ヒスタミン成分を含んだクリームやローションが選ばれることがあります。赤みや炎症が強い場合には、医師の判断でステロイド外用薬が処方されることもあります。
あせもを搔き壊すと、傷から細菌が入り「とびひ(伝染性膿痂疹)」に移行するリスクがあります。かゆみをおさえる薬を上手に活用しながら、搔かないよう心がけることが大切です。
あせもは多くの場合、清潔・涼しさを保つことで自然に改善します。ただし搔き壊した傷から感染が広がることもあります。かゆみが我慢できないときは市販薬をご検討ください。
2週間以上改善しない場合や範囲が広い場合、膿が出るような場合は早めに皮膚科への受診をご検討ください。
まとめ:あせもの治療のポイント
- 原因:汗管の詰まりと皮膚常在菌のEPSが関わっていると考えられている
- 種類:水晶様・紅色・深在性の3タイプがあり、紅色が最も多い
- 日常対策:こまめな洗浄・通気性のよい衣類・室温調整が基本とされる
- 治療:軽症は自然改善が多く、症状に応じてかゆみ止め・ステロイド外用薬を検討
あせも(汗疹)のおすすめ市販薬
あせものおすすめ市販薬を紹介します。おすすめの表示順はユビー独自の並び順で表示しています。3〜4日使用しても改善しない場合は、医師・薬剤師への相談をご検討ください。
塗り薬
コートfATクリーム 10g
田辺ファーマ
医師・薬剤師からのアドバイス
ステロイド配合(PVA/ミディアムクラス)。患部で作用した後に体内で穏やかな物質に分解される「アンテドラッグ」タイプで、子どもの肌にも使用できる。かゆみを抑えるリドカインと殺菌成分も配合。水ぼうそう・みずむし・化膿部位には使用不可。目の周囲・粘膜、顔面への広範囲使用は避けること。5〜6日使っても改善しない場合は使用を中止し、医療機関への受診をご検討ください。長期連用しないこと
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。
テラ・コートリル軟膏a 6g
ジョンソン・エンド・ジョンソン
医師・薬剤師からのアドバイス
ステロイド配合(ヒドロコルチゾン/ウィーククラス)+抗生物質(オキシテトラサイクリン)配合。掻きこわして化膿した場合の選択肢として使用できる。水ぼうそう・みずむし・深い傷・ひどいただれには使用不可。目の周囲・粘膜、顔面への広範囲使用は避けること。小児への使用は医師・薬剤師に相談すること。5〜6日使っても改善しない場合は使用を中止し、医療機関への受診をご検討ください。長期連用しないこと
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。
メンソレータムADクリームm 90g
ロート製薬
医師・薬剤師からのアドバイス
ノンステロイドのかゆみ止め。クロタミトン・リドカイン・ジフェンヒドラミンの3種のかゆみ止め成分に加え、抗炎症成分と保湿成分(グリセリン)を配合。防腐剤無添加。目や口の周り・粘膜・傷のある部位には使用不可。5〜6日使っても改善しない場合は使用を中止し、医療機関への受診をご検討ください
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。
掲載している市販薬は記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品の公式サイトなどをご確認ください。
参考文献
- [1] Mowad CM, McGinley KJ, Foglia A, Leyden JJ. The role of extracellular polysaccharide substance produced by Staphylococcus epidermidis in miliaria. J Am Acad Dermatol. 1995;33(5 Pt 1):729-33.本文へ
- [2] Eshaqi FJ, Almaa ZA, Samiey F, Al Awadhi A. An Unusual Presentation of Heat Rash: Bullous Miliaria in a Middle-Aged Woman. Cureus. 2022;14(5):e25323.
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