イメグリミン塩酸塩(ツイミーグⓇ)は、どのような作用機序で効果を発揮するのですか?
グルコース依存的にインスリン分泌を促進し、抵抗性を改善することで血糖値を下げるとされています。
イメグリミン塩酸塩(ツイミーグⓇ)は、細胞内のエネルギー工場であるミトコンドリアへの作用を介するものと想定されている新しいタイプの糖尿病薬です。この薬は、糖尿病の主要な原因である「インスリン分泌の低下」と「インスリン抵抗性の亢進(インスリンの効きにくさ)」の両方に働きかけます。
この薬が効果を発揮する主な作用機序は、以下の2つです。
膵作用(すいさよう)
- 膵臓(すいぞう)に作用し、血中の糖分濃度が高い状態(グルコース濃度が高いとき)に反応してインスリンの分泌を促します。
膵外作用(すいがいさよう)
- 肝臓や骨格筋(筋肉)といった、インスリンが作用する標的臓器の糖代謝を改善します。
- 具体的には、肝臓での新しい糖の生成を抑える(糖新生抑制)作用や、筋肉などでの糖分を取り込む能力をよくする作用(糖取り込み能改善)があると考えられています。
これらの2つの働きにより、2型糖尿病の血糖コントロールを改善するとされています。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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