インスリングラルギン(遺伝子組換え)(ランタスⓇ)は、どのような作用機序で効果を発揮するのですか?
このお薬は体内でゆっくりと吸収されるように設計されており、約24時間安定して血糖降下作用を保ちます。
インスリン グラルギン(遺伝子組換え)(ランタスⓇ)は、体内でゆっくりと吸収されるように設計された、ヒトインスリンのアナログ製剤です。その作用機序(薬が働く仕組み)には、以下の特徴があります。
1. 沈殿物の形成
このお薬は、製造時では酸性(pH約4)の透明な液体です。これを皮下(皮膚の下)に注射すると、体内の生理的なpH(ほぼ中性)に触れることで、薬の成分が水に溶けにくい微細な沈殿物(かたまり)をただちに形成します。
2. 緩徐な溶解と吸収
この皮下に滞留した沈殿物から、有効成分であるインスリン グラルギンが、時間をかけて非常にゆっくりと溶け出し、血液中へ移行していきます。
3. ピークのない作用
この緩やかな吸収のおかげで、血中のインスリン濃度は急激に上昇することなく、ほぼ24時間にわたり安定した平坦な推移を示します。
このように、このお薬は持続的で安定した作用を持つため、食事とは関係なく体で必要とされる基礎インスリンの働きを、一日を通して切れ目なく補充することができます。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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