アガルシダーゼアルファ(遺伝子組換え)(リプレガルⓇ)の作用機序を教えてください。
このお薬は、ファブリー病の原因となる物質を分解する酵素を補い、その物質を減らす働きがあります。
アガルシダーゼアルファ(遺伝子組換え)(リプレガルⓇ)が使用されるファブリー病は、体の中の細胞にあるリソソームという場所にあるアルファ-ガラクトシダーゼAという酵素の働きが、生まれつき弱かったり、まったくなかったりするために起こる病気です。この酵素がうまく働かないと、体内で不要な物質であるセラミドトリヘキソシド(CTH)が分解されずに、細胞や組織にたまってしまいます。
このお薬は、このアルファ-ガラクトシダーゼA酵素と同じ働きをするお薬です。このお薬を点滴で体に入れると、その酵素が細胞の表面にある受け皿(マンノース-6-リン酸レセプター)に結合し、細胞の中に取り込まれます。細胞の中に入ったお薬の成分は、たまってしまったCTHを分解することで、ファブリー病の症状を改善する効果を発揮します。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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