扁平上皮非小細胞肺癌のステージⅣと言われました。ネシツムマブ(遺伝子組換え)(ポートラーザⓇ)の治療効果が出るまでの期間はどれくらいですか?
効果には個人差がありますが、臨床試験では約半数が4ヶ月間病状が進行しませんでした。
ネシツムマブ(遺伝子組換え)(ポートラーザⓇ)は、ゲムシタビンおよびシスプラチンという他の抗がん剤と併用して治療に用いられます。この治療法の有効性を評価するために、国内外で臨床試験が行われました。
国内の臨床試験では、ネシツムマブを併用した治療を受けた患者さんにおいて、治療を開始してから病気が進行(悪化)するまでの期間の中央値は、4.21ヶ月でした。これは、治療を受けた患者さんの半数が、4.21ヶ月の時点で病気の進行が見られなかったことを意味します。
また、海外で行われた臨床試験でも同様に、治療開始から病気が進行するまでの期間の中央値は、5.7ヶ月と報告されています。
これらの期間は、あくまで多くの患者さんのデータの平均的な値であり、治療効果が現れる時期やその持続期間には個人差があります。ご自身の治療については、担当の医師とよく相談し、説明を受けることが大切です。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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