ゲムシタビン塩酸塩(ジェムザールⓇ)とアルブミン懸濁型パクリタキセル(アブラキサンⓇ)を併用する治療について教えてください。
ジェムザールとパクリタキセルの併用は、手術できない、または再発した乳がんの治療で行われます。
ゲムシタビン塩酸塩(ジェムザールⓇ)とパクリタキセルは、手術で取り除けない、あるいは再発してしまった乳がんの治療で一緒に行われることがあります。
臨床試験で、この併用療法の効果と安全性が確認されており、特にアントラサイクリン系という別の抗がん剤での治療を受けたあとに再発・転移した乳がんの患者さんで有効性が示されています。
具体的な投与例としては、21日を1クールとし、1日目にパクリタキセルとゲムシタビンを点滴し、8日目にはゲムシタビンのみを点滴するという方法が推奨されています。パクリタキセルの量は、体表面積(1平方メートル)あたり175mg、ゲムシタビンは1250mgが目安です。ただし、実際の治療計画は患者さんの状態に合わせて医師が細かく決めます。
主な副作用としては、白血球や好中球、血小板といった血液の成分が減ってしまう「骨髄抑制」が多く報告されています。また、肝臓の機能を示す検査値の上昇(AST、ALT上昇)や、ヘモグロビンや赤血球の減少(貧血)、脱毛なども見られることがあります。これらの副作用は、併用によって単独で使う場合よりも頻度が高くなる傾向がありますので、治療中は血液検査などでの注意深い観察が必要です。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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