シポニモド フマル酸(メーゼントⓇ)の作用機序を教えてください。

S1P受容体に作用し、炎症の原因となるリンパ球の移動を抑え、さらに神経を直接保護する働きがあります。

解説

シポニモド フマル酸(メーゼントⓇ)は、「S1P(スフィンゴシン 1-リン酸)受容体調節薬」と呼ばれるお薬です。

多発性硬化症は、免疫細胞(リンパ球)が誤って自分の神経を攻撃してしまうことで起こります。このお薬は、主に以下の2つのメカニズムで効果を発揮します。

  • 炎症を抑える働き:リンパ球の表面にあるS1P1受容体に働きかけ、リンパ球がリンパ節から血液中へ出ていくのをブロックします。これにより、神経を攻撃するリンパ球が脳や脊髄(中枢神経系)へ入り込むのを防ぎ、炎症を抑えます。
  • 神経を保護する働き:お薬の成分が直接脳や脊髄に入り込み、神経をサポートする細胞(アストロサイトやオリゴデンドロサイトなど)のS1P1やS1P5受容体に働きかけます。

これにより、神経の周りにあるカバー(髄鞘)の修復を促すなどして、神経を直接保護し、障害の進行を抑えると考えられています。

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