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多発性硬化症
「多発性硬化症」とは、脳や脊髄・視神経といった中枢神経系に起こる慢性の炎症性疾患です。症状が治まる「寛解」と急に出る「再発」を繰り返すのが特徴です。原因ははっきりしていませんが、自己免疫の異常が関わると考えられています。眼症状や感覚障害・運動障害などがあれば、早めに脳神経内科を受診しましょう。
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
病気について
「多発性硬化症(multiple sclerosis:MS)」とはどのような病気ですか?
脳や脊髄、視神経といった中枢神経系に起こる慢性の炎症性疾患です。再発を繰り返すのが特徴です。
多発性硬化症になりやすい人はいますか?
若い世代の女性に発症しやすいです。また、発症のリスクを高めるいくつかの因子が知られています。
多発性硬化症は寿命に影響しますか?
寿命に影響しないこともありますが、重症の場合には10年ほど短縮することもあり、個人差が大きいです。
多発性硬化症では、ストレスも原因になりますか?
多発性硬化症において、ストレスは再発・悪化の原因のひとつになると考えられています。
多発性硬化症は治りますか?
多発性硬化症は原因不明の病気であり、根治は難しいですが、さまざまな治療方法が開発されています。
多発性硬化症の進行速度について教えてください。
患者さんによって進行速度はさまざまです。多くの方は再発を繰り返しながら、長期的に経過します。
多発性硬化症と脊髄炎は関係あるのでしょうか?
関係あります。多発性硬化症は中枢神経の炎症性脱髄疾患で、脊髄炎は症状のひとつです。
多発性硬化症が女性に多い理由はなんですか?
現時点で女性に多発性硬化症が多い理由は完全には解明されていませんが、さまざまな理由が推測されています。
多発性硬化症が再発しない人の特徴はありますか?
自己免疫の炎症を抑えるT細胞が強く誘導される人は、再発が起こらないという研究結果があります。
多発性硬化症で車椅子が必要になる確率はどのくらいですか?
多発性硬化症で車椅子が必要になる確率は個人差がありますが、一般的には約20-30%の患者が診断から20年以内に車椅子を必要とすることがあります。
症状について
多発性硬化症の原因は何がありますか?
原因はまだ不明な点も多いですが、自己免疫系の異常が発症に関わると考えられています。
多発性硬化症ではどのような症状がありますか?
中枢神経系のどこが障害されるかによって症状はさまざまです。代表的なものとして眼障害や感覚障害、運動障害などが見られます。
多発性硬化症には初期症状はありますか?
四肢や体幹、顔にしびれや痛みが見られることがあります。また、視力に異常が起こることもあります。
多発性硬化症のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
多発性硬化症の末期症状にはどのようなものがありますか?
思うように体を動かせなくなり、歩行が困難になります。また、排尿や排便がうまくいかなくなることがあります。
多発性硬化症の痛みに特徴はありますか?
障害が起こる部位によってさまざまですが、脊髄が障害を受けるとピリピリした痛みが起こります。
多発性硬化症のウートフ徴候(ウートフ現象)とはなんですか?
体温の上昇に伴って一過性に神経症状が悪化することです。
多発性硬化症ではなんらかの精神症状がみられる可能性はありますか?
はい、病気の経過中に精神症状がみられる可能性があります。
治療について
受診について
診断について
検査について
薬について
薬 : フィンゴリモド(イムセラⓇカプセル、ジレニアⓇカプセル)について
フィンゴリモド(イムセラⓇカプセル、ジレニアⓇカプセル)に副作用はありますか?
フィンゴリモド(イムセラⓇカプセル、ジレニアⓇカプセル)の作用機序を教えて下さい。
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