オファツムマブ(ケシンプタⓇ)に副作用はありますか?
はい。感染症にかかりやすくなるなどの副作用が報告されています。
オファツムマブ(ケシンプタⓇ)は、一部の患者さんでは副作用が発生することがあります。その重大な副作用と一般的な副作用を以下に示します。
重大な副作用
感染症(頻度:15.0%)
薬剤の使用により、白血球の一種であるB細胞が減少します。B細胞はウイルスや細菌などの感染症に対する抗体を作る働きを持っているため、その数が減少すると、感染症に対する抵抗性が低下します。
注射に伴う全身反応(頻度:20.6%)
注射によって、以下のような症状が現れる可能性があります。
など
進行性多発性白質脳症(頻度不明)
薬剤の使用に伴う免疫力低下によって、JCウイルスに感染することで起こります。以下のような症状が現れます。
- 意識障害(呼びかけへの反応が悪いなど)
- 認知機能障害
- 麻痺症状
- 言語障害
など
その他の一般的な副作用(頻度:5%以上)
- 注射部位の赤み、痛み、かゆみ、腫れ
- 血中IgM(感染症にかかって一番初めに作られる抗体)の減少
使用中は、これらの副作用の発現に十分注意する必要があります。気になる症状があれば、すぐに医師・薬剤師へご連絡してください。
公開日:
最終更新日:
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
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