多発性硬化症
と症状の関連性をAIで無料でチェック
更新日:2024/03/28
あなたの症状と多発性硬化症の関連をAIでチェックする
多発性硬化症について「ユビー」でわかること
※コロナの症状を確認したい方はコロナ症状チェックから
多発性硬化症と特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
顔の感覚がおかしい
- 症状の経過
- 改善も悪化もしていない
- 自覚した時期
- 1-7日前から
全身が痛む
- 症状の程度
- 違和感がある
- 自覚した時期
- 1日以内
- 自覚した時期
- 3日以上
集中力が下がっている
- 自覚した時期
- 1か月以上前から
- 症状の程度
- 外出が難しいなど日常生活(買い物や散歩)に支障が出ている
- 症状の経過
- 改善も悪化もしていない
多発性硬化症とはどんな病気ですか?
「多発性硬化症」とは、脳や脊髄・視神経といった中枢神経系に起こる慢性の炎症性疾患です。症状が治まる「寛解」と急に出る「再発」を繰り返すのが特徴です。原因ははっきりしていませんが、自己免疫の異常が関わると考えられています。眼症状や感覚障害・運動障害などがあれば、早めに脳神経内科を受診しましょう。
多発性硬化症の特徴的な症状はなんですか?
次の症状などが特徴として見られます
多発性硬化症への対処法は?
気になる症状がある場合は早めに脳神経内科受診をおすすめします。早期に免疫抑制療法を開始することが重要です。
多発性硬化症の専門医がいる近くの病院はありますか?
多発性硬化症の専門医がいる病院を見る多発性硬化症のQ&A
- A.
はい、病気の経過中に精神症状がみられる可能性があります。
解説多発性硬化症では精神症状がみられる可能性があります。多発性硬化症は多彩な神経症状を繰り返して進行しますが、病気の経過中に精神症状も呈することが知られています。
具体的には、多幸性、易刺激性、抑うつ、不安、焦燥感、ヒステリー、統合失調症に似た精神病症状などです。
これらの精神症状は、脳の特定の部位が炎症や損傷を受けることによって引き起こされると考えられています。特に統合失調症とは好発年齢も近く、どちらの病気なのか見分けることが重要だとされています。
若年成人に発病することが最も多く、平均発病年齢は30歳前後です。多発性硬化症の治療にも必要に応じて抗精神病薬が使われることもあります。
最新の研究によると、特定の治療法やリハビリテーションが精神症状の管理に有効であることが示されています。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る多発性硬化症/視神経脊髄炎(指定難病13).難病情報センター,https://www.nanbyou.or.jp/entry/3807(参照 2024-10-29)
M. Sabe, et al. Int J Psychiatry Clin Pract. 2022,26(3),287-293. - A.
体温の上昇に伴って一過性に神経症状が悪化することです。
解説ウートフ徴候(ウートフ現象)とは、体温の上昇に伴って一過性に神経症状が悪化する現象です。これは、体温の上昇が神経伝達を一時的に悪化させるためと考えられています。
熱いお風呂に入ったり炎天下で外出したりすると起こる場合があり、多発性硬化症に特徴的な現象です。視力や筋力の低下、疲労感、しびれなどの症状が現れる、もしくは悪化します。
過労やストレス、感染などはウートフ徴候を含めた危険因子とされていますので、可能な範囲で避けるようにしましょう。
しかし、神経質になりすぎる必要もありません。使用する薬剤によっても日常生活の注意点は違ってくることがあるため、担当医の指示を守るようにしましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る岡本 智子. 脊椎脊髄ジャーナル 28巻4号 (2015年4月発行) Uhthoff現象. 脊椎脊髄ジャーナル. 2015, 28, 368-369.
多発性硬化症/視神経脊髄炎(指定難病13).難病情報センター,https://www.nanbyou.or.jp/entry/3807(参照 2024-10-29) - A.
障害が起こる部位によってさまざまですが、脊髄が障害を受けるとピリピリした痛みが起こります。
解説多発性硬化症の症状は、障害が起こる部位に応じて現れる痛みや症状はさまざまです。
例えば、以下のような痛みを感じることがあります。視神経の障害
目を動かしたときに目の奥に痛みを感じます。
脳幹や小脳の障害
三叉神経という顔面の神経が原因で、激しい痛みを感じます。
脊髄の障害
胸やお腹のしびれ、ピリピリした痛みを感じます。回復期には、手や足が急にジーンとして突っ張ることがあります(有痛性強直性攣縮)。また、首を前にまげると、首から背中にビリビリとした電撃痛が走る場合もあります(レルミット徴候)。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン作成委員会.“多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン2017”.日本神経学会.https://www.neurology-jp.org/guidelinem/koukasyo_onm_2017.html,(参照 2024-07-05).
公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センター.“多発性硬化症/視神経脊髄炎(指定難病13) 病気の解説”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/entry/3806,(参照 2024-07-05). - A.
思うように体を動かせなくなり、歩行が困難になります。また、排尿や排便がうまくいかなくなることがあります。
解説再発を繰り返すうちに、後遺症を残すことが増えます。
再発がなくても徐々に症状が悪化してしまう型へ移行する場合もあります。それに伴い、歩くのに杖が必要になったり、車椅子が必要になったり、場合によっては寝たきりになったりします。
また、視力低下や排尿排便障害が残ってしまうこともあります。基本的には、多発性硬化症自体が原因で死に至ることはまれなので、末期症状という言葉は適切ではないかもしれません。あくまでも、多発性硬化症が進行した場合に多く見られる症状だとご理解ください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本神経学会,「多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム 障害診療ガイドライン」作成委員会.多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム障害診療ガイドライン2023.2023,医学書院.
日本神経学会,「多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン」作成委員会.多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン2017.2017,医学書院.
水野 美邦.神経内科ハンドブック 第5版.2016,医学書院. - A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説多発性硬化症の診断基準にはさまざまな要素が含まれており、セルフチェックを行う事は難しいですが、例えば
- 感覚の異常
- 顔や手足の脱力感・麻痺
- ものが目が見えにくい
- ものが二重に見える
- 飲み込みにくい
- 呼吸が苦しい
- 認知機能の低下(物忘れが激しくなったなど)
- 精神症状(急に感情的になったなど)
- 排尿や排便の障害
などの症状がみられる場合、脳神経内科を受診しましょう。
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、無料で多発性硬化症のセルフチェックすることができます。ぜひご活用ください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本神経学会,「多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム 障害診療ガイドライン」作成委員会.多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム障害診療ガイドライン2023.2023,医学書院.
日本神経学会,「多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン」作成委員会.多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン2017.2017,医学書院.
水野 美邦.神経内科ハンドブック 第5版.2016,医学書院. - A.
四肢や体幹、顔にしびれや痛みが見られることがあります。また、視力に異常が起こることもあります。
解説感覚障害や運動障害、視力の低下などが数日で徐々に悪化します。自然に軽快することもありますが、繰り返すことが多い病気です。
ただし、発症して初期の段階では多発性硬化症に特徴的な症状はなく、脳梗塞などのほかの病気と似た症状が多いです。そのため、ほかの病気と区別するための検査をした後に、多発性硬化症と診断されることになります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本神経学会,「多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム 障害診療ガイドライン」作成委員会.多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム障害診療ガイドライン2023.2023,医学書院.
日本神経学会,「多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン」作成委員会.多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン2017.2017,医学書院.
水野 美邦.神経内科ハンドブック 第5版.2016,医学書院. - A.
中枢神経系のどこが障害されるかによって症状はさまざまです。代表的なものとして眼障害や感覚障害、運動障害などが見られます。
解説脳の障害時
脳の障害時は支障が生じた部位の機能に沿った障害がでます。例えば、
- 運動障害や感覚障害
- ものが二重に見える
- 飲み込みにくい
- 呼吸が苦しい
- 認知機能の低下
- 精神症状
など
視神経の障害時
- 視野狭窄
- 視力低下
など
脊髄の障害
- 運動障害
- 感覚障害
- 排尿排便障害
- 性機能障害
など
多発性硬化症では、こういった症状が「時間的・空間的」に多発することが特徴のひとつで、さまざまな部位がさまざまなタイミングで支障が生じることが多いです。また、入浴など体温が上がると症状が悪化すること(ウートフ現象と呼ばれています)があります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本神経学会,「多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム 障害診療ガイドライン」作成委員会.多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム障害診療ガイドライン2023.2023,
日本神経学会,「多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン」作成委員会.多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン2017.2017,医学書院.水野 美邦.神経内科ハンドブック 第5版.2016,医学書院. - A.
原因はまだ不明な点も多いですが、自己免疫系の異常が発症に関わると考えられています。
解説自分の免疫が誤って自分を攻撃してしまう、自己免疫性の機序が関与していると考えられています。一般的に、自己免疫疾患(本来は体を守る機能である免疫が、自分自身を攻撃してしまうこと)は免疫の誤作動を引き起こす分子やたんぱく質(自己抗原)によって生じますが、多発性硬化症の場合は引き金となる自己抗原はいまだ特定されていないのが現状です。
また、ウイルスへの感染や喫煙など、発症のリスクを高めるいくつかの要因が知られていますが、遺伝的な要因は原因として判明していません。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本神経学会,「多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム 障害診療ガイドライン」作成委員会.多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム障害診療ガイドライン2023.2023,医学書院.日本神経学会,「多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン」作成委員会.多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン2017.2017,医学書院.水野 美邦.神経内科ハンドブック 第5版.2016,医学書院.
多発性硬化症について、医師からのよくある質問
- 顔の感覚がおかしいと感じますか?
- 最近、手足を思ったように動かしにくくなった、不器用になったと感じますか?
- 最近、集中力が下がっていると感じますか?
- 足の付け根から足の指までのどこかにしびれはありますか?
- バランス感覚がおかしく、上手く立っていられない状態ですか?
監修医師
診療科・専門領域
- 脳神経内科