胆嚢癌
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胆嚢癌について「ユビー」でわかること
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胆嚢癌とはどんな病気ですか?
胆のうにできる悪性腫瘍で、胆石・胆のうポリープ・原発性硬化性胆管炎などが危険因子です。早期は無症状のことが多く、右上腹部の痛み・黄疸・体重減少は進行のサインです。早期発見と手術による根治が重要です。
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- A.
胆管がふさがれるほど進行した胆嚢がんで白い便が出ることはありますが、他の病気でも生じ得ます。
解説白い便(白色便)は、胆汁が腸に届かなくなったときに現れるサインのひとつです。胆嚢がんが関係することもありますが、ほかの病気でも起こるため、症状の背景を整理します。
胆嚢がんで白い便(白色便)が出るのはなぜ?
便の茶色い色は、肝臓でつくられる胆汁(たんじゅう=消化を助ける液)に由来します。胆道は、肝臓でつくられた胆汁を小腸へ送る働きをしています(国立がん研究センター)。胆嚢は胆汁の通り道である胆管とつながっているため、胆嚢がんが胆管をふさぐと胆汁が十二指腸へ流れにくくなり、便の色が白っぽくなることがあります(国立がん研究センター)。
胆嚢がんの症状
胆嚢がんを含む胆道がんでは、次のような症状が出ることがあります(国立がん研究センター)。
胆嚢がんで白色便が出るのは進行した段階
白い便や黄疸は、がんが胆管をふさぐほど進んだ段階で現れることがある症状です。胆嚢がんは早期には症状が出ないことが多いがんとされており(国立がん研究センター)、胆嚢の中にとどまっている段階では気づく変化がないことも少なくありません。そのため、白い便が出ていないことは早期の胆嚢がんを否定する材料にはなりません。
白色便が出る胆嚢がん以外の病気
白い便や黄疸は、胆嚢がんだけに現れる症状ではありません。胆汁の流れが妨げられる病気として、胆道の別の部位に生じる胆管がんや十二指腸乳頭部がんも挙げられます(国立がん研究センター)。また膵臓がんでも、症状として黄疸が挙げられています(国立がん研究センター)。それ以外に、胆石など、良性の病気で胆管が塞がることでも起こることがあります。複数の可能性があり、便の色の変化だけで原因を見分けることは難しいと考えられます。
胆嚢がんの検査
胆嚢がんが疑われる場合は、まず血液検査と腹部超音波(エコー)検査が行われ、異常があればCTやMRI(MRCP)、内視鏡を使った詳しい検査に進みます(国立がん研究センター)。血液検査では、ビリルビンやALPなど胆管の詰まりを反映する項目を調べます。腫瘍マーカー(CA19-9、CEA)は、それだけでがんの有無を確定できるものではないとされています。白い便や皮膚・白目の黄ばみに気づいたときは、早めに医療機関への受診をご検討ください。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る国立研究開発法人国立がん研究センター『胆道がん(胆管がん[肝内胆管がんを含む]・胆のうがん・十二指腸乳頭部がん)について』がん情報サービス. https://ganjoho.jp/public/cancer/biliary_tract/about.html.(参照 2026-09-04).
国立研究開発法人国立がん研究センター『胆道がん(胆管がん[肝内胆管がんを含む]・胆のうがん・十二指腸乳頭部がん) 検査』がん情報サービス. https://ganjoho.jp/public/cancer/biliary_tract/diagnosis.html(.(参照 2026-09-04).
国立研究開発法人国立がん研究センター『膵臓がんについて』がん情報サービス. https://ganjoho.jp/public/cancer/pancreas/about.html.(参照 2026-09-04). - A.
直接的な原因は不明ですが、胆石や肥満・喫煙などがリスクを高めるとされています。
解説胆嚢がんの原因はわかっているのか
胆嚢がんの直接的な原因は、現時点ではまだはっきりとわかっていません。しかし、発症のリスクを高めるいくつかの要因(危険因子)が報告されています(胆道癌診療ガイドライン改訂第4版)。
胆嚢がんと胆石の関係
胆嚢がんの危険因子のなかでも、特に胆石(胆嚢結石)は最も強い危険因子とされています。胆嚢がんの50〜75%に胆石が合併しているとの報告があります(日本肝胆膵外科学会)。胆石が胆嚢の壁に慢性的な炎症を起こし続けることで、がんの発生につながると考えられています。ただし、胆石があるからといって必ず胆嚢がんになるわけではなく、症状のない胆石から5年以内にがんが発生する割合は0.3%と報告されています(日本肝胆膵外科学会)。
胆嚢がんのリスクを高める膵胆管合流異常とは
膵胆管合流異常(すいたんかんごうりゅういじょう)とは、膵臓の管と胆管が通常とは異なる場所で合流してしまう、生まれつきの解剖学的な異常です。この異常があると、膵液が胆嚢に逆流して胆嚢の粘膜を傷つけ、胆嚢がんの発生リスクが高まることがわかっています(国立がん研究センター がん情報サービス)。
そのほかにも、以下のような胆嚢の病変が危険因子として知られています。- 胆嚢腺腫(たんのうせんしゅ):胆嚢にできるポリープの一種で、悪性化する危険性が高いとされています(日本肝胆膵外科学会)
- 胆嚢腺筋腫症(たんのうせんきんしゅしょう):胆嚢の壁が部分的に厚くなる病変で、危険因子として報告されています(遠藤ほか, 2019)
胆嚢がんと生活習慣の関連
生活習慣も胆嚢がんのリスクと関連しています。具体的には、以下のような要因が報告されています(遠藤ほか, 2019)。
- 肥満
- 喫煙
これらの要因による慢性的な炎症が発がんの中心的なメカニズムと考えられており、免疫系の持続的な活性化や活性酸素の産生ががんの発生に関わるとされています(Pérez-Moreno, 2022)。
胆嚢がんが心配なときは
胆嚢がんは早期には症状が出にくい病気です。腹痛や体重減少、黄疸(おうだん)などの気になる症状があるときは、早めに医療機関への受診をご検討ください。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本肝胆膵外科学会・胆道癌診療ガイドライン作成委員会. エビデンスに基づいた胆道癌診療ガイドライン 改訂第4版. 医学図書出版. 2025
国立がん研究センター.“胆道がん(胆管がん[肝内胆管がんを含む]・胆のうがん・十二指腸乳頭部がん) 予防・検診”.がん情報サービス.https://ganjoho.jp/public/cancer/biliarytract/preventionscreening.html,(参照 2026-08-07).
日本肝胆膵外科学会.“胆のうがん”..https://www.jshbps.jp/modules/public/index.php?content_id=10,(参照 2026-08-07).
遠藤 格ほか. 胆嚢癌の疫学とリスクファクター. 日本胆道学会機関誌. 2019, 33, p.234-243.
Pérez-Moreno P, et al. Environmental and Lifestyle Risk Factors in the Carcinogenesis of Gallbladder Cancer. J Pers Med. 2022, 12, 234. - A.
黄疸や右上腹部の痛み、体重減少、倦怠感など多様な症状が現れることがあります。
解説ステージ4の胆嚢がん(胆嚢癌)では、がんが周囲の臓器や離れた部位に広がっているため、さまざまな症状が現れることがあります。ここでは、主な症状について解説します。
胆嚢がんのステージ4とは
胆嚢がんのステージ4は、がんが進行し周囲の臓器や離れた部位にまで広がった状態です。胆嚢がんは早期には症状がほとんど現れないことが多く、進行してから見つかるケースが少なくありません(国立がん研究センター がん情報サービス)。
ステージ4の胆嚢がんにみられる症状
ステージ4の胆嚢がんでは、以下のような症状がみられることがあります(日本肝胆膵外科学会)。
- 黄疸(おうだん):皮膚や白目が黄色くなる症状で、がんが胆管を圧迫して胆汁の流れを妨げることで起こります
- 右上腹部の痛み:みぞおちの右側あたりに痛みを感じることがあります
- 悪心(おしん)・嘔吐:吐き気や嘔吐が続くことがあります
- 食欲不振・体重減少:食欲が低下し、意図しない体重の減少がみられることがあります
- 腹部の膨満感:お腹が張る感覚が出ることがあります
- かゆみ(掻痒感):胆汁の成分が体内にたまることで、全身のかゆみが生じることがあります
胆嚢がんの進行で黄疸が起こる仕組み
胆嚢がんが進行すると、がんが胆管(胆汁の通り道)を圧迫・閉塞し、胆汁が腸へ流れにくくなります。行き場を失った胆汁の成分(ビリルビン)が血液中に増えることで、黄疸が現れます(国立がん研究センター がん情報サービス)。黄疸に伴い、尿の色が濃くなったり便の色が白っぽくなったりすることもあります。
胆嚢がんが進行したときの全身症状
ステージ4では、がんの進行に伴って全身に影響が及ぶことがあります。倦怠感(だるさ)や体力の低下がみられるほか、腹水(お腹に水がたまる状態)や胸水(肺の周りに水がたまる状態)が生じることもあります(国立がん研究センター がん情報サービス)。症状がつらいときは心身の負担を和らげるケア(緩和ケア)を受けることもできます。気になる症状がある場合は、早めに医療機関への受診をご検討ください。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る国立がん研究センター がん情報サービス『胆道がん(胆管がん[肝内胆管がんを含む]・胆のうがん・十二指腸乳頭部がん)について』 https://ganjoho.jp/public/cancer/biliary_tract/about.html,(参照 2026-08-31).
日本肝胆膵外科学会『胆のうがん』 https://www.jshbps.jp/modules/public/index.php?content_id=10,(参照 2026-08-31).
国立がん研究センター がん情報サービス『胆道がん(胆管がん[肝内胆管がんを含む]・胆のうがん・十二指腸乳頭部がん)治療』 https://ganjoho.jp/public/cancer/biliary_tract/treatment.html,(参照 2026-08-31). - A.
胆汁漏では腹痛、発熱といった症状がみられます。
解説胆汁漏では腹痛、発熱といった症状がみられます。
胆汁漏は胆嚢摘出術後の合併症のひとつで、消化液である胆汁が、腸では無くお腹の中に漏れてしまうものです。お腹の内部に漏れ出た胆汁は腹膜に炎症を起こすため、腹痛、発熱といった症状を来します。
胆管のどこかに胆汁の漏れている箇所があるため、胆汁を何らかの手段で体の外に逃がし、胆汁の漏れている穴が塞がるのを待つ、という治療を行います。
具体的には、手術の際に腹腔内に留置したドレーンや、ENBDチューブと呼ばれる細い管を胆管に留置します。また、抗生物質の点滴も行います。
手術が終わって数日以内に起こることがほとんどで、術後に時間が経ってから起こることはまれです。
頻度は0.8〜1.8%程度ですが、腹膜炎となるため直ちに治療が必要な、注意を要する合併症です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本肝胆膵外科学会,胆道癌診療ガイドライン作成委員会.エビデンスに基づいた 胆道癌診療ガイドライン 改訂第3版.2019年6月30日,医学図書出版.
日本肝胆膵外科学会.胆道癌取扱い規約 第7版.2021,金原出版.
佐藤 攻ほか.日腹部救急医会誌.1993,13(6),861-866.
力山 敏樹.日臨外会誌.2022,83(6),0997-1004.
白崎 敬二ほか.胆道.1992,6(1),0054-0060.
渡辺 伸和ほか.胆道.2019,33(5),824-831.
国立研究開発法人国立がん研究センター.“がん種別統計情報 胆のう・胆管”.がん情報センター.https://ganjoho.jp/regstat/statistics/stat/cancer/9gallbladder.html,(参照 2024-10-02). - A.
胆嚢がんでは右上腹部に痛みが出ることが多いです。
解説胆嚢がんでは右上腹部に痛みが出ることが多いです。
胆嚢がんの初発症状として多いのは、右上腹部の痛み、皮膚が黄色くなる黄疸、吐き気、体重減少と報告されています。中でも右上腹部の痛みは50〜80%の方で起こると言われています。
胆嚢は右上腹部にあり、胆嚢の出口近くに病気ができたときには、胆嚢の出口が詰まり胆嚢炎を引き起こします。胆嚢炎は激しい右上腹部痛、発熱が出現します。
胆嚢炎の場合には直ちに治療が必要ですが、必ずしもすべての患者さんで痛みが出るわけでは無く、大きな症状は無く検査で偶然見つかる患者さんもいます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本肝胆膵外科学会,胆道癌診療ガイドライン作成委員会.エビデンスに基づいた 胆道癌診療ガイドライン 改訂第3版.2019年6月30日,医学図書出版.
日本肝胆膵外科学会.胆道癌取扱い規約 第7版.2021,金原出版.
佐藤 攻ほか.日腹部救急医会誌.1993,13(6),861-866.
力山 敏樹.日臨外会誌.2022,83(6),0997-1004.
白崎 敬二ほか.胆道.1992,6(1),0054-0060.
渡辺 伸和ほか.胆道.2019,33(5),824-831.
国立研究開発法人国立がん研究センター.“がん種別統計情報 胆のう・胆管”.がん情報センター.https://ganjoho.jp/regstat/statistics/stat/cancer/9gallbladder.html,(参照 2024-10-02). - A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
- A.
胆嚢がんは初期症状がほとんどなく、早めに発見することが難しい病気です。
- A.
胆嚢がんの症状には、腹痛や黄疸、吐き気、体重減少などがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胆嚢癌の症状には、お腹の右上あたりの腹痛、黄疸(皮膚や目が黄色くなること)、吐き気、体重減少などがあります。
胆嚢がんは発症初期では10%程度しか症状が出現しないとされており、早めに発見することが難しい病気です。
胆嚢がんが疑われる場合は、まずは消化器内科を受診しましょう。
監修医師
診療科・専門領域
- 消化器内科
- 内科