胆嚢がんのステージ別の症状や治療法を教えてください。

胆嚢がんでは、ステージI~IIでは手術治療、ステージIII~IVでは抗がん剤治療となる場合が多いです。

解説

胆嚢がんは病気の進行度合いによって、ステージ I~IVの4段階に分類されます。

ステージI

ステージIの胆嚢がんは浅い層に病気が留まっているため、基本的に胆嚢を切除する胆嚢摘出術を行います。

ステージII

ステージIIでは病変は深い層に及んでおり、胆嚢より外に浸潤する直前です。このような場合にはリンパ節や周囲の肝臓に病気が及んでいることがあるため、胆嚢の他に周囲の肝臓やリンパ節も同時に切除します。

ステージIII

ステージIIIでは病変は胆嚢の外に浸潤しており、手術治療の行えない場合もあります。手術治療を行える場合でも、胆嚢だけでなく肝臓や周りの臓器を大きく切除する必要のある場合が多く、体の負担は大きくなります。手術治療の行えない場合には抗がん剤治療が行われます。

ステージIV

ステージIVではがんは主要な動脈や遠方のリンパ節、遠隔転移を来しており、基本的には抗がん剤治療で全身に対する治療が行われます。

ステージI~IIでも患者さん自身の持病や年齢によっては全身麻酔での手術が難しい場合もあり、そのような場合には、体への負担を考えて治療法を決定します。

症状に関しては、ステージI~IIではあまり症状の無いことが多く、ステージIII~IVになり病変が周囲の組織に及ぶと、腹痛黄疸、白色便といった症状を来すことがあります。

公開日

最終更新日

医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

石川 翔理 監修

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(参考文献)

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