背中の痛みがある
という症状の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
更新日:2024/09/03
「背中の痛みがある」がどの病気に関連するかAIでチェックする
背中の痛みがあるという症状について「ユビー」でわかること
※コロナの症状を確認したい方はコロナ症状チェックから
「背中の痛みがある」はどんな症状ですか?
背中の痛みがあるとは
「背中の痛み」は、筋肉の疲労による筋肉痛、骨の異常や天気・湿度などによる神経痛、ストレスなどの場合がありますが、なかには重大な病気が隠れている場合があります。背中の痛みの症状や関連する病気についてまとめていますので、症状が気になる方はぜひご覧ください。
「背中の痛みがある」に関連する症状はありますか?
「背中の痛みがある」のQ&A
- A.
背中の筋肉痛や骨折の可能性や、右の肺や腎臓、胆のうの病気の可能性があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る背中の痛みには、背中の周りの筋肉や骨に原因がある場合と、背中以外の場所に原因がある場合があります。体を動かした際に痛みが強まる場合は、筋肉や骨の問題であることが多いです。
筋肉や骨の問題
運動や仕事によって筋肉や骨を痛めることがあります。背骨に生じやすい病気による痛みの場合もあります。
- 骨折:右の肩甲骨や肋骨を骨折すると、強い痛みを感じます。
- 頚椎椎間板ヘルニア:首の骨の間のクッション(=椎間板)が痛む病気です。痛んで変形してしまった椎間板によって、右の背中につながる神経が障害され痛みを感じます。
背中に近い内臓の問題
背中に近い内臓には、肺や腎臓、胆のうがあります。これらの内臓の病気が原因の場合があります。
- 肺の病気:右の肺での、肺炎や気胸(肺に穴が開いてしまい、肺が膨らまなくなる病気)などが原因となることがあります。
- 腎臓の病気:右の腎臓での、腎結石(腎臓の内部に石が出来る病気)、腎盂腎炎(腎臓の細菌感染症)などが原因となることがあります。
- 胆のうの病気:胆のうは体のやや右側にあります。胆のう結石(胆のう内に石ができる病気)や胆のう炎(胆のうに炎症を起こす病気)が原因となる場合があります。
背中の皮膚の問題
帯状疱疹という、水疱瘡のウイルス感染では背中に水膨れを伴う強い痛みを感じることがあります。背中は自分で直接みることができないため、ヒリヒリとした皮膚の表面に近い痛みでは注意が必要です。左右どちらか片側の背中に起こります。
- A.
背骨に病気がある場合や、十二指腸や膵臓に病気がある場合などが考えられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る背中の痛みには、背中の周りの筋肉や骨に原因がある場合と、背中以外の場所に原因がある場合があります。体を動かした際に痛みが強まる場合は、筋肉や骨の問題であることが多いです。
筋肉や骨の問題
運動や仕事によって筋肉や骨を痛めることがあります。背骨に生じやすい病気による痛みの場合もあります。
- 椎間板ヘルニア:背骨の間のクッションが痛む病気です。
- (椎体)圧迫骨折:重量物を扱う作業や、勢いよく転倒した際に背中を強打して背骨が骨折することがあります。
- 悪性腫瘍:脊椎での原発性腫瘍や転移性腫瘍があります。
- 椎体椎間板炎:背骨のまわりに細菌感染症を起こす病気です。
- 脊椎関節炎:主に背骨のまわりだけでリウマチに似た炎症を起こす病気です。
背中に近い内臓の問題
十二指腸や膵臓は背中に近い内臓であり、これらの病気で背中の真ん中に痛みを感じることがあります。
- 十二指腸潰瘍
- 急性膵炎や慢性膵炎
大動脈の問題
大動脈は体の真ん中に近いところにあります。大動脈瘤という大動脈がこぶのように膨れる病気では、大きくなると背中の真ん中を圧迫し痛みを感じることがあります。また、このこぶが破裂寸前(=切迫破裂)になると、強烈な痛みを背中に感じます。
- A.
背中の周りの筋肉や骨に原因がある場合と、背中以外の場所に原因がある場合があります。体を動かした際に痛みが強まる場合は、筋肉や骨の問題であることが多いです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る背中の痛みには、背中の周りの筋肉や骨に原因がある場合と、背中以外の場所に原因がある場合があります。体を動かした際に痛みが強まる場合は、筋肉や骨の問題であることが多いです。
筋肉や骨の問題
運動や仕事によって筋肉や骨を痛めることがあります。強い衝撃を受けた場合には、肩甲骨や肋骨の骨折による痛みの場合があります。
皮膚の問題
帯状疱疹という、水疱瘡のウイルス感染では背中に水膨れを伴う強い痛みを感じることがあります。背中は自分で直接みることができないため、ヒリヒリとした皮膚の表面に近い痛みでは注意が必要です。
背中以外の場所の問題
- 関連痛(頚椎由来):変形性頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア
- 関連痛(横隔膜周囲の病気):心筋梗塞・狭心症、大動脈解離、肺炎・胸膜炎、気胸、肺がん(原発性、転移性)
- 関連痛(横隔膜すぐ下の臓器):胆管結石・胆管炎、胆のう結石・胆のう炎
- リウマチ性多発筋痛症
- 肺がん:原発性、転移性
- A.
帯状疱疹など皮膚の病気が考えられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る背中の痛みやしびれに伴って、痛みを伴う赤い斑点や水ぶくれが皮膚の表面にできている場合、帯状疱疹という病気の可能性が考えられます。
帯状疱疹とは、ストレスや疲労、高齢などの要因によって、神経に潜んでいた水痘・帯状疱疹ウイルスが活性化し、皮疹(赤みやぶつぶつなど皮膚にできる症状の総称)と痛みが出てくる病気です。 - A.
痛みが激しい・痛みが急に生じた・痛む部位が移り変わっていくといった場合には、ぜひ救急要請を考えましょう。
解説その場を動けないくらい痛みが激しい場合はもちろん、痛みが急に起こったり、痛む箇所が移動していくように感じられたりするときも、救急要請を考えてもいいでしょう。
また、胸の痛みがあったり、息切れや息苦しさを伴ったりするときも、心疾患などの危険な病気が考えられるため、救急要請を視野に入れてかまいません。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るStephanie G Wheeler,Joyce E Wipf,Thomas O Staiger et al. “Evaluation of low back pain in adults”. UpToDate. https://www.uptodate.com/contents/evaluation-of-low-back-pain-in-adults, (参照 2022-09-09).
東京消防庁 救急相談センター. “4 背中が痛い”. 救急受診ガイド. https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/tfd/hp-kyuuimuka/guide/main/04_09questionO.html, (参照 2022-09-09). - A.
肩からお尻の上までのいわゆる「背中」が、全体的ないし部分的に痛むことを指します。
解説肩のあたりからお尻の上あたりまでのいわゆる「背中」と呼ばれる部位が、全体的ないし部分的に痛むことを指します。
筋肉や骨、あるいは背中の高さに位置する内臓のなんらかの損傷や病気によって痛くなることがあり、原因によって痛み方はさまざまです。
急な激痛である場合は、心臓や大動脈の病気の可能性があります。
表面がピリピリするなどの痛みの場合は、皮膚の病気が考えられます。
動いたときに痛い・痛みが悪化するといった場合には、筋肉や骨の問題を疑います。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る山田 京志. 胸背部痛. 日本内科学会雑誌. 2010, 99, p.1686-1689.
Stephanie G Wheeler,Joyce E Wipf,Thomas O Staiger et al. “Evaluation of low back pain in adults”. UpToDate. https://www.uptodate.com/contents/evaluation-of-low-back-pain-in-adults, (参照 2022-09-09). - A.
痛みが慢性化したり、重大な病気が隠れていたりすることもありますので、一度受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る背中の痛みの症状には、さまざまな原因があります。
骨や筋肉が原因になっていることが多いですが、中にはがんや心筋梗塞など、重大な病気が隠れていることもあります。特に、痛みが激しい場合や、背中の痛み以外にも気になる症状がある場合には要注意です。
また、生命に関わるような病気でない場合でも、症状が慢性化してしまうと治りにくくなってしまうことがあります。
患者さんに合わせた治療法がありますので、痛みが長引く場合には一度医療機関を受診してください。 - A.
激しい痛みや胸の痛みなどがあれば、救急科の受診を検討しましょう。そうでなければ内科を受診しましょう。
解説痛みが激しかったり、胸の痛みがあったり、息切れや息苦しさがあったりするときは、心臓や肺、大きな血管が関係する危険な病気の可能性が考えられます。
こうした痛みは放置せず、なるべく早い救急要請か救急科の受診を検討しましょう。
受診先としては循環器内科などが候補になります。
上記のような痛みでなければ、一般的には内科の受診で問題ないと思われます。
ひとまず最寄りの内科を受診し、必要に応じて他の診療科への紹介などを検討してもらいましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るStephanie G Wheeler,Joyce E Wipf,Thomas O Staiger et al. “Evaluation of low back pain in adults”. UpToDate. https://www.uptodate.com/contents/evaluation-of-low-back-pain-in-adults, (参照 2022-09-09).
東京消防庁 救急相談センター. “4 背中が痛い”. 救急受診ガイド. https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/tfd/hp-kyuuimuka/guide/main/04_09questionO.html, (参照 2022-09-09). - A.
具体的にどのような痛みがあるのか、痛み以外の症状があるか、元々もっている病気はあるかなどを説明できるといいでしょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る痛みがどのようなものであるのか、具体的に説明できるといいでしょう。
また、背中の痛み以外の症状や、元々持っている病気など、背中の痛みと関係なさそうなことであっても、なるべく詳しく話すようにしてみましょう。
具体的には、- 背中のどのあたりが痛いのか
- どのようにして痛くなったか(急に痛くなったのか、だんだん痛みが強まったのか)
- いつから痛いのか
- ほかの症状はないか
- 発熱、胸の痛み、息切れ、吐き気、排尿や排便の異常など
- 元々持っている病気はないか
- 高血圧などの生活習慣病や心臓の病気、がんなど
といったポイントを説明できると、より正確な診断につながります。
- A.
激しい痛みや胸の痛みがある場合、すぐに受診しましょう。また、発熱など痛み以外の症状を伴うときも早めに受診しましょう。
解説激しい痛みがある場合や、息切れや胸の痛みなどを伴う場合、心臓や肺、大きな血管の病気の可能性があるので、すぐに受診するようにしましょう。
また、発熱などを伴う場合も、危険な感染症の可能性があるので、早めの受診が望ましいと考えられます。
それ以外にも、痛みが長引く場合や、ほかの症状(尿に血が混じる、便に血が混じる、手足がしびれるなど)を伴う場合も、早めの受診がすすめられます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る東京消防庁 救急相談センター. “4 背中が痛い”. 救急受診ガイド. https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/tfd/hp-kyuuimuka/guide/main/04_09questionO.html, (参照 2022-09-09).
Stephanie G Wheeler,Joyce E Wipf,Thomas O Staiger et al. “Evaluation of low back pain in adults”. UpToDate. https://www.uptodate.com/contents/evaluation-of-low-back-pain-in-adults, (参照 2022-09-09). - A.
マッサージや軽い運動により改善することもありますが、自己判断で行うことは注意が必要です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る背中の痛みの原因にもよりますが、筋肉の緊張や凝りが原因の場合は、マッサージや軽い運動を行うことで改善する可能性があります。
ただし、無理に身体を動かすことにより痛みが悪化することも考えられますので、自己判断で対処することは控えたほうがいいでしょう。
また、背中の痛みには内臓の病気など、重大な病気が隠れていることもあります。痛みが改善しない場合、長引いている場合には、一度医療機関を受診することをおすすめします。 - A.
痛みが筋肉のこりから来ている場合であれば、軽い運動や姿勢の見直しなどで改善する場合があります。
解説痛みが筋肉のこりから来ている場合であれば、
- ストレッチや柔軟体操
- ジョギングや散歩などの軽い運動
- 普段の姿勢の見直し
- パソコンで作業を行う際の環境の見直し
などの対策によって、ある程度改善できる可能性があります。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る千田 益生,堅山 佳美,濱田 全紀他. 腰痛のリハビリテーション. リハビリテーション医学. 2006, 43, p.661― 667.
Stephanie G Wheeler,Joyce E Wipf,Thomas O Staiger et al. “Evaluation of low back pain in adults”. UpToDate. https://www.uptodate.com/contents/evaluation-of-low-back-pain-in-adults, (参照 2022-09-09). - A.
ストレスにより交感神経が優位になり、背中に痛みを感じる可能性があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るストレスが原因で背中に痛みを感じる可能性はあります。
精神的ストレスがかかると、交感神経が優位になります。交感神経の活動が亢進することにより背中の筋肉の緊張が強くなり、こわばりの症状が出ることが多いです。それにより、背中に痛みを感じる可能性があります。
しかし、背中の痛みを感じる原因はストレスの他にも多々あります。なかには重大な病気が隠れていることもありますので、気になる症状がある場合には一度受診することをおすすめします。 - A.
背中の筋肉や背骨の痛みは、新型コロナウイルス感染症の後遺症として考えられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る新型コロナウイルス感染症にかかった後、ほとんどの方は時間経過とともに症状が改善します。いまだ不明な点が多いですが、一部の方で長引く症状(いわゆるコロナ後遺症)があります。
さまざまな症状の報告がある中で、代表的な症状のひとつに筋肉痛や関節痛があります。背中の筋肉痛や背骨の痛みが起こることもあり、この場合には背中が痛くなります。
コロナ後遺症は、コロナに感染してすぐの時期から持続する症状、回復した後に新たに出現する症状、症状が消失した後に再び生じる症状全般を指しています。
背中の痛みなどの症状が改善せず続く場合には、かかりつけ医等など医療機関に相談しましょう。 - A.
高血圧が原因で直接背中が痛くなる事はありませんが、高血圧によって引き起こされる病気が原因で、背中の痛みを感じる場合があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る高血圧そのものが背中の痛みを引き起こすことはありませんが、高血圧が原因で悪化する病気により背中の痛みが生じることがあります。また、血圧が高くなると重要な血管に負荷がたまり、血管損傷につながることがあります。このときに背中の痛みが生じることがあり、これは緊急性の高い状態で、以下が注意の必要な病気になります。
大動脈解離
この病気は、大動脈という身体のなかで最も太い血管で心臓から全身へ血流を送り出す大事な血管が裂けてしまう病気です。裂ける場所によって様々な症状がおこりますが、胸や背中に過去に経験したことが無いような強い痛みを感じることがこの病気の一つの特徴とされます。緊急治療が必要な病気です。
大動脈瘤の破裂
この病気は、大動脈の一部が瘤(こぶ)のように部分的にふくらむ病気です。高血圧や動脈硬化が主な原因とされます。瘤がただ膨らんでいる状態では症状が無いこともありますが、瘤が破裂寸前(=切迫破裂)になった場合や、破裂してしまった際には強烈な痛みを胸や背中に感じます。この病気も緊急治療が必要です。
- A.
がんの既往、最近の体重減少などがあれば可能性があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る骨腫瘍は、肺や胃腸など骨以外の箇所にできたがんが骨に転移することで起こる「転移性腫瘍」である場合が多いです。
そのため、全身のどこかにがんがある方であれば、背中の痛みの原因が骨腫瘍である可能性は十分考えられます。
また、がんの発症に伴って急激に体重が減少するケースなどもありますので、背中の痛み以外にも異常を感じた場合は受診を検討しましょう。
なお、健康診断を長いあいだ受けずにいてがんを見過ごしてしまうケースや、長く放置していたなんらかの症状の原因が実はがんだったというケースは少なくありません。
がんの診断を特段受けたことがなかったり、長く続く症状が大したものに思われなかったりする場合でも、健診や定期的な診察を受けることをおすすめします。 - A.
普段からお酒を飲んでいたり、胆石症があったりすれば、可能性があります。
解説膵炎は、背中の痛みを引き起こす原因として考えられるものの一つです。
膵臓はみぞおちのあたりにあるため、その周辺の箇所(背中側も含む)に痛みが起こります。
なお、膵炎による痛みの場合、一般的には発熱を伴うことが多いです。
膵炎のリスクを高める要因としては、- 胆石があること
- 飲酒量が多い(毎日48g以上)
などがあり、これらに当てはまる人であれば、背中の痛みから膵炎の発症を疑ってもいいでしょう。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る急性膵炎診療ガイドライン2021改訂出版委員会. 急性膵炎診療ガイドライン2021. 金原出版, 2021.
Stephanie G Wheeler,Joyce E Wipf,Thomas O Staiger et al. “Evaluation of low back pain in adults”. UpToDate. https://www.uptodate.com/contents/evaluation-of-low-back-pain-in-adults, (参照 2022-09-09). - A.
血圧が高い・高齢であるなど、大動脈解離になりやすい条件がそろっていれば可能性はあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る動脈硬化になりやすい条件がそろっている場合、背中の痛みの原因が大動脈解離である可能性は十分考えられます。
具体的には、- 血圧が高い
- 喫煙している
- 高齢である
といった場合には、大動脈解離のリスクがあると考えられます(詳細はこちら)。
典型的な症状としては、胸や背中が突然痛くなることが挙げられます(詳細はこちら)。 - A.
肥満や喫煙・飲酒の習慣、労働環境などが関係する場合があります。姿勢や運動の仕方も影響することがあります。
解説筋肉や骨に痛みの原因がある場合、肥満や喫煙・飲酒の習慣、労働環境などが影響している可能性があります。
また、長時間同じ姿勢でいたり、急に運動したりすることで、筋肉に負担がかかって背中を痛めることもあります。
慢性的な肩こりなどから、背中にも負担が及んで痛みが起こる場合もあります。
具体的には、- パソコンをよく使う
- 猫背や反り腰である
- 重い荷物などを運ぶ仕事をしている
といった方は背中を痛めやすいため、注意が必要です。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るhttps://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrm1963/43/10/43_10_661/_pdf
Stephanie G Wheeler,Joyce E Wipf,Thomas O Staiger et al. “Evaluation of low back pain in adults”. UpToDate. https://www.uptodate.com/contents/evaluation-of-low-back-pain-in-adults, (参照 2022-09-09). - A.
内臓の病気や骨や筋肉の病気、皮膚の病気など、考えられる原因はさまざまです。
解説一口に背中と言っても、痛む箇所が肩に近いのか腰に近いのかなどによって、さまざまな原因が考えられます。
肩に近い箇所が痛む場合
肺、心臓、食道の異常が考えられるので、
- 肺炎や肺の腫瘍
- 狭心症や心不全
- 食道炎
などを疑います。
真ん中あたりが痛む場合
胃、膵臓、肝臓、胆嚢などの異常が考えられるので、
- 胃炎や胃潰瘍
- 膵炎や膵腫瘍
- 肝炎や肝腫瘍
- 胆石や胆嚢炎
などを疑います。
腰に近い箇所が痛む場合
腎臓、膀胱、子宮や卵巣などの異常が考えられるので、
- 腎臓や膀胱の炎症、尿路結石
- 子宮筋腫、子宮や卵巣の腫瘍
などを疑います。
また、筋肉や骨から痛みがくる場合や、大動脈などの血管の異常から痛みが生じる場合、心理的な不調が背中の痛みとして表れる場合もあり、これらのケースでは痛みの箇所から原因を特定するのはやや困難になります。
帯状疱疹など、皮膚の病気が痛みを引き起こすケースもあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会,日本腰痛学会. 腰痛診療ガイドライン2019. 南江堂, 2019.
Stephanie G Wheeler,Joyce E Wipf,Thomas O Staiger et al. “Evaluation of low back pain in adults”. UpToDate. https://www.uptodate.com/contents/evaluation-of-low-back-pain-in-adults, (参照 2022-09-09). - A.
膵炎による背中の痛みに対して痛み止めの効果は期待できますが、市販薬などで対処しようとせずに医療機関を受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る膵炎は、膵臓に炎症をおこすことでお腹や背中に痛みを感じる病気です。大きく急性膵炎と慢性膵炎の2つに分かれます。
急性膵炎
膵臓が炎症を起こし、急激にお腹や背中に強烈な痛みを生じる病気です。発熱や嘔吐を伴うことも多いです。劇的な症状で、かつ状態が急に悪化することもあるため、入院しての治療が原則です。一般的な鎮痛薬で痛みが抑えられることもありますが、痛みが強い場合は麻薬性の強力な鎮痛薬が必要なこともあります。
慢性膵炎
膵臓が長期間にわたって炎症をおこす病気です。膵臓から分泌される膵液によって膵臓自身が溶かされてしまい、炎症が長期化しやすいという特徴があります。お酒を飲んだあとや脂肪分を摂り過ぎたあと、ストレスなどによってお腹や背中の痛みを感じます。痛みに対しては、鎮痛薬(消炎鎮痛剤や消化管の運動を抑える薬)や、痛みの原因となる炎症を抑える蛋白分解酵素阻害薬の飲み薬を使います。膵炎の状況によって使用する薬が変わるため、担当医と相談しましょう。
- A.
適切な薬の選択によって、脊柱管狭窄症による背中の痛みが抑えられるかもしれません。医師にご相談ください。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る腰部脊柱管狭窄症では腰痛を生じることがあります。上の方の腰痛では、背中に近い部位に痛みを感じます。腰部脊柱管狭窄症の治療のために用いる薬はいくつかの種類がありますが、腰痛に対しては消炎鎮痛剤の飲み薬の有効性が高いことが分かっています。ただし、長期間の使用では胃腸障害や腎障害などの副作用を生じる危険性もあり、一般的には2〜3ヶ月までの短期間の使用が推奨されます。
また、薬の効果は個人差があり、症状が全くなくなるとは限りません。 - A.
市販の痛み止めでも効果がある場合がありますが、まずは医師にご相談ください。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る市販の痛み止めや湿布でも効果がある場合がありますが、深刻な病気が隠れている可能性も十分考えられます。
まずは受診がすすめられる状態でないかどうかを確認し、医師への相談をご検討ください。
受診を考える状況についてはこちらのページをご参照ください。
背中の痛みがあるという症状はどんな病気に関連しますか?
背中の痛みがあるという症状について、医師からのよくある質問
- 体を動かしてから出ましたか?
- お酒を飲むと背中の痛みが悪化しますか?
- これまでに【心房細動】と診断されたことはありますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 整形外科