膵炎による背中の痛みに効果のある薬はありますか?
膵炎による背中の痛みに対して痛み止めの効果は期待できますが、市販薬などで対処しようとせずに医療機関を受診しましょう。
膵炎は、膵臓に炎症をおこすことでお腹や背中に痛みを感じる病気です。大きく急性膵炎と慢性膵炎の2つに分かれます。
急性膵炎
膵臓が炎症を起こし、急激にお腹や背中に強烈な痛みを生じる病気です。発熱や嘔吐を伴うことも多いです。劇的な症状で、かつ状態が急に悪化することもあるため、入院しての治療が原則です。一般的な鎮痛薬で痛みが抑えられることもありますが、痛みが強い場合は麻薬性の強力な鎮痛薬が必要なこともあります。
慢性膵炎
膵臓が長期間にわたって炎症をおこす病気です。膵臓から分泌される膵液によって膵臓自身が溶かされてしまい、炎症が長期化しやすいという特徴があります。お酒を飲んだあとや脂肪分を摂り過ぎたあと、ストレスなどによってお腹や背中の痛みを感じます。痛みに対しては、鎮痛薬(消炎鎮痛剤や消化管の運動を抑える薬)や、痛みの原因となる炎症を抑える蛋白分解酵素阻害薬の飲み薬を使います。膵炎の状況によって使用する薬が変わるため、担当医と相談しましょう。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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