背中の痛みと痺れが10数年間続いています。レントゲン検査だけで良いのでしょうか?今後の対応について相談させてください。
20代・女性のご相談
背中の痛みと痺れについてご相談させていただきます。最初に症状を感じたのは10数年前で、スキーをした後に背中の左側に痺れと痛みが出るようになりました。当初は姿勢の問題や筋肉の凝りかと思っていましたが、症状は続いています。
一年後に医師の判断でレントゲンを撮りましたが、異常はないと言われました。しかし、痛みと痺れは現在も続いており、最初は左側だけだったのが徐々に広がり、今では背中全体に痛みがあります。痺れは肩甲骨とウエストの間に特に感じます。
昨年から痛みが強くなり、最近病院で再度診察を受けましたが、レントゲンのみで骨に異常はないとの診断を受け、ロキソプロフェンNa錠と貼付剤を処方されました。この痛みをどう対処すれば良いのか悩んでいます。レントゲンだけの検査で十分なのか疑問に思っていますが、医師の判断に対してもっと詳しい検査をお願いすることができず、困っています。アドバイスをいただけると助かります。
背中の痛みと肩甲骨からウエストにかけてのしびれが続いているとのことですね。最近は症状が強くなってきて、不安な日々を過ごされているのではないでしょうか。
背中や肩甲骨の痛みが強い場合、まずは首や背中の骨に問題がないかを確認することが一般的です。また、思春期に発症することがある「側弯症」という病気も考えられます。これは背骨が曲がってしまうことで、肩が傾いて見えたり、猫背になったりすることがあります。
この病気を診断するには、背中や腰のレントゲンが必要です。10数年前にレントゲンを撮ったのは、この確認のためだったかもしれませんし、今回も同様の検査が行われるかもしれません。
成人女性に多い他の可能性としては、以下のようなものがあります。
- 頚椎症:首の骨や椎間板が変形して神経を圧迫し、首や肩、腕に痛みやしびれが出ることがあります。
- 椎間板ヘルニア:骨と骨の間の椎間板が変形し、神経を圧迫することで痛みやしびれが出ます。急に症状が始まることもあります。
- 胸郭出口症候群:首から腕にかけての神経や血管が圧迫され、腕や手にしびれや痛み、冷え、だるさが現れることがあります。
これらの病気は中学生の頃から見られることは少ないですが、現在の症状の原因として考えられます。レントゲンだけでは診断が難しいため、MRI検査が役立つことがあります。
【次のステップ】
1. 整形外科の再受診
- 症状を詳しく医師に伝え、診察を受けましょう。薬が効かなかったことや、痛みやしびれが続いていることを伝え、MRI検査が必要か相談してみてください。
- 他の整形外科でセカンドオピニオンを求めるのも良い方法です。
2. 他の診療科の受診
- 整形外科で原因がわからない場合は、神経内科を受診することも考えてみてください。整形外科から紹介してもらうこともできます。
【自宅でできること】
- 姿勢を正す:猫背などの悪い姿勢は、痛みやしびれを悪化させることがあります。
- ストレッチ:背中や肩のストレッチで筋肉の緊張を和らげ、血行を良くしましょう。
- 温める:患部を温めることで、痛みが和らぐことがあります。
- 休息:十分な休息をとり、体を回復させましょう。
【まとめ】
現在の症状は、側弯症や椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群などが考えられます。整形外科で医師と相談しながら、適切な検査と治療を受けてください。お近くの整形外科を探す際は、インターネットで検索してみてください。お体を大切に、無理をせずに過ごしてくださいね。
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