右背中が痛む原因には何が考えられますか?
背中の筋肉痛や骨折の可能性や、右の肺や腎臓、胆のうの病気の可能性があります。
背中の痛みには、背中の周りの筋肉や骨に原因がある場合と、背中以外の場所に原因がある場合があります。体を動かした際に痛みが強まる場合は、筋肉や骨の問題であることが多いです。
筋肉や骨の問題
運動や仕事によって筋肉や骨を痛めることがあります。背骨に生じやすい病気による痛みの場合もあります。
- 骨折:右の肩甲骨や肋骨を骨折すると、強い痛みを感じます。
- 頚椎椎間板ヘルニア:首の骨の間のクッション(=椎間板)が痛む病気です。痛んで変形してしまった椎間板によって、右の背中につながる神経が障害され痛みを感じます。
背中に近い内臓の問題
背中に近い内臓には、肺や腎臓、胆のうがあります。これらの内臓の病気が原因の場合があります。
- 肺の病気:右の肺での、肺炎や気胸(肺に穴が開いてしまい、肺が膨らまなくなる病気)などが原因となることがあります。
- 腎臓の病気:右の腎臓での、腎結石(腎臓の内部に石が出来る病気)、腎盂腎炎(腎臓の細菌感染症)などが原因となることがあります。
- 胆のうの病気:胆のうは体のやや右側にあります。胆のう結石(胆のう内に石ができる病気)や胆のう炎(胆のうに炎症を起こす病気)が原因となる場合があります。
背中の皮膚の問題
帯状疱疹という、水疱瘡のウイルス感染では背中に水膨れを伴う強い痛みを感じることがあります。背中は自分で直接みることができないため、ヒリヒリとした皮膚の表面に近い痛みでは注意が必要です。左右どちらか片側の背中に起こります。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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