尿の回数が多いのはなぜ?尿の回数が増えた
監修医師秋元 隆宏東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科 泌尿器科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2021/01/18
頻尿で症状チェックした人の受診データ(診断名・診療科)
受診後に報告された診断名
受診した診療科
「頻尿」を最も気になる症状として症状チェックを始めた人が、受診後に回答したデータ(自己申告、2021年1月〜2026年9月)です。医師による記録ではなく、世の中全体の割合でもありません。
※%は回答した人に占める割合です。診断名は複数回答のため、合計は100%になりません。
※回答が1,000人以上ある症状・病名のデータに限って掲載しています。
頻尿の症状でユビーを利用したユーザーの実際の受診データ(自己申告)では、受診後に報告された診断名は、膀胱炎、過活動膀胱、前立腺肥大症、頻尿症など515種類に分かれ、一番多い膀胱炎でも約4割でした。
頻尿が気になって受診した人の多くは泌尿器科を受診していましたが、内科や整形外科を受診した人もいます。
同じ症状で症状チェックを始めても、その後の状態によって、診断名や受診する診療科は分かれます
- 診断名
- 515種類
- 診療科
- 49種類
「頻尿」を最も気になる症状として症状チェックを始めた人が、受診後に回答したデータ(自己申告、2021年1月〜2026年9月)です。医師による記録ではなく、世の中全体の割合でもありません。
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概要
排尿回数が1日8回以上に増えた場合は、膀胱炎、過活動膀胱、糖尿病や水分摂取過多による多尿、心因性頻尿などが原因となります。また、男性では前立腺肥大症も多くみられます。日常生活に支障がある場合は、泌尿器科への受診をご検討ください。
頻尿とは
頻尿とはどのような症状ですか?
尿の回数が多い、お手洗いが近い、といった症状です。一般的には、1日の排尿回数が8回以上だと頻尿に該当します。
尿の回数が多く、お手洗いが近い状態は「頻尿」とも呼ばれます。1日(朝起きてから就寝するまで)の排尿回数が8回以上の方は「昼間頻尿」に、夜間に起床して1回以上排尿する方は「夜間頻尿」に該当します。
日中8回以上もしくは夜間2回以上の排尿がある場合、何らかの疾患・病態が隠れていることがあるため注意が必要です。治療によって改善する可能性もあるので、受診も検討しましょう。
頻尿の原因
尿の回数が多い原因としては何が考えられますか?
さまざまな疾患に加えて、心理的要因やストレス、生活習慣などが原因となります。
頻尿の原因はさまざまですが、大別すると以下の3つに分けられます。
①男女関係なく考えられる原因
②女性に特有の原因
③男性に特有の原因
男女関係なく考えられる原因
作られる尿の量が多い
作られる尿の量が多いことが原因である場合があります。
- 摂っている水分の量が多い(1日2L 以上)
- 糖尿病
- 尿崩症(にょうほうしょう:多量の尿が作られる病気)
- 夜間多尿
膀胱の病気
膀胱に病気があると、それが刺激となって尿の回数が多くなる場合があります。
- 膀胱炎
- 過活動膀胱
- 低活動膀胱(糖尿病性など)
- 膀胱結石
- 間質性膀胱炎・膀胱痛症候群
- 膀胱がん
睡眠障害
睡眠がうまくとれていないと、尿の回数が増えることがあります。
心因性
精神的な緊張が頻尿の原因となることがあります。
- 不安やストレスなど交感神経の緊張
- うつ病
薬など尿量が増えるものの摂取
尿量を増やすものをたくさん摂取すると、尿の回数が多くなりやすいです。
- 利尿薬
- カフェイン
- アルコール
神経の病気
膀胱に関わる神経がうまく働かなくなることで、尿の回数が多くなることがあります。
その他
膀胱近くの病気が刺激になったり、物理的に膀胱が圧迫されたりすることで、頻尿を引き起こすことがあります。
- 腹圧性尿失禁
- 性器ヘルペス
女性に特有の原因
女性は膀胱の近くに子宮があり、子宮やその周囲の病気が頻尿の原因となることがあります。
- 骨盤臓器脱
- 子宮筋腫
- 子宮内膜症
- 女性ホルモン欠乏
- 腟炎
男性に特有の原因
男性は膀胱の出口に前立腺があり、前立腺の病気が頻尿の原因となることがあります。
- 前立腺肥大症
- 前立腺炎
- 前立腺癌
尿の回数が多い場合、主にどのような病気が考えられますか?
過活動膀胱や前立腺肥大症、尿路感染・炎症、糖尿病、心因性頻尿などが挙げられます。また、稀に膀胱がんが原因となることがあります。
検査や問診の結果や排尿日誌などを参照して正確に評価しないと診断できませんが、下記の病気が考えられます。
性別に関係がない原因
- 水分の過剰摂取
- 夜間多尿
- 膀胱炎
- 過活動膀胱
- 腹圧性尿失禁
- 不眠症
- 神経性頻尿
女性に特有の原因
- 骨盤臓器脱
- 萎縮性腟炎
男性に特有の原因
- 前立腺肥大症
その他、稀ではあるものの、膀胱結石、間質性膀胱炎、膀胱がん、前立腺がんが見つかることもあります。
受診の目安・何科を受診するべきか
尿の回数が多い場合、どの診療科を受診したらよいですか?
泌尿器科を受診しましょう。
頻尿でお困りの際は、自宅近くの泌尿器科を受診しましょう。頻尿は泌尿器系の症状で最も多く、さまざまな原因によって生じるため、病態によって治療法が異なります。
なお、診断にあたっては、患者さんに排尿日誌を記載していただいたり、特殊な問診票を用いたりして、頻尿の原因の特定を目指します。問診票には、主要下部尿路症状質問票(CLSS)、過活動膀胱症状質問票(OABSS)、国際前立腺症状スコア(IPSS、主に男性向け)といったものがあります。
また、精査のために、採尿検査、採血検査、画像検査(レントゲン検査、超音波検査、CT検査)、ウロフロメトリー(尿の勢いを調べるための検査)、残尿測定などを、必要に応じて行うこともあります。
対処法・セルフケア
頻尿に効く飲み物はありますか?
頻尿自体を直接治す飲み物は特にありません。
飲み物と頻尿には、以下のような関係があります。
- カフェインやアルコールは利尿作用が強く、カフェインを含む緑茶やコーヒー、アルコールを飲むことによって頻尿になることがある
- 水分の摂り過ぎ、炭酸飲料の飲みすぎで頻尿になることがある
- クランベリージュースは大腸菌による膀胱炎を予防する可能性がある
- 膀胱炎を繰り返す場合は、水分を多めに飲むことで再発予防が期待できる
ただし、水分を摂り過ぎることが頻尿の原因で一番多いため、適度な飲水量を保つことが大切です。
頻尿に直接効く飲み物はありませんが、頻尿の場合は上記のような対処法を意識していただき、不安な場合はかかりつけ医や泌尿器科の医師に相談しましょう。
頻尿に関連するその他の質問
尿意を止める方法を教えてください。
軽度なら深呼吸や姿勢調整で落ち着く場合もあります。
通常の尿意は、膀胱がある程度の尿を溜めることで起こり、しばらくするとさらに膀胱が膨らむため、自然に落ち着くこともあります。
そのため、尿がたまりにたまった状態でなければ、急激な尿意を感じた際は、以下のように気を紛らわすことで、尿意が止まることはあります。
- 深呼吸をする
- 姿勢を変える
また、我慢しにくい強い尿意が頻繁に起こる場合は、過活動膀胱などの可能性があり、薬物療法(β3作動薬や抗コリン薬)などの治療で改善を図ることができます。
ただし、過度に尿意を我慢すると、膀胱炎などの尿路感染症のリスクを高めるため注意が必要です。
症状が続いたり、生活に支障をきたす場合は、早めに泌尿器科で相談しましょう。
運動するとトイレが近くなる場合、何が考えられますか?
必ずしも病気ではなく、いくつかの生理的な反応によるものと考えられます。
運動のあとは、自律神経のバランスが変化して副交感神経が働きやすくなり、膀胱の感覚が敏感になって尿意を感じやすくなることがあります。
また、運動時や運動後の外気温や、水分補給のタイミングなどの環境要因が関わる可能性もあります。
そのため、運動してトイレが近くなる場合は、体の正常な反応の一部であることが多いので、ほかに気になる症状がなければ心配ないケースがほとんどです。
ただし、膀胱結石や膀胱炎など膀胱に病気がある場合に、運動の振動や刺激などで尿意を引き起こすケースも考えられます。
排尿時に痛みを伴う場合なども、膀胱炎や膀胱結石、尿路の問題が隠れている可能性がありますので、症状で困っている場合は遠慮せずに泌尿器科を受診しましょう。
頻尿について、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「尿の回数が増えた」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 排尿後に尿が出し切れていない感じがしますか?
- 尿が途中で出なくなることがありますか?
- 尿を我慢できないと感じ、トイレに急ぐときがありますか?
- 尿の勢いが弱いと感じることがありますか?
頻尿に関連する病気・症状
この記事の監修医師
秋元 隆宏 先生
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科 泌尿器科
【経歴】 東北大学医学部医学科 卒業 三井記念病院 臨床研修 三井記念病院 泌尿器科 東京大学医学部付属病院 泌尿器科・男性科 自治医科大学 腎泌尿器外科学講座 泌尿器科学部門 病院助教 琉球大学医学部システム生理学講座 東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2021/01/18