いきまないと尿が出ない/出にくい・お腹に力を入れると尿が漏れる
監修医師秋元 隆宏東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科 泌尿器科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2021/01/18
尿を出しづらくいきむ
尿が出にくく、お腹に力を入れて排尿する状態は、「腹圧排尿」と言います。原因として前立腺肥大症や、神経因性膀胱、尿道狭窄などが考えられます。放置すると、腎機能の悪化や、全く尿が出ないこと(急性尿閉)が起こる可能性があるため、腹圧排尿が頻繁な方は、一度泌尿器科への受診をご検討ください。
尿を出しづらくいきむ
お腹に力がかかるときに尿が漏れてしまうことがある
咳やくしゃみなどお腹に力が入った際に尿が漏れる状態を「腹圧性尿失禁」といいます。出産や加齢で骨盤底筋が緩むことなどが原因で、肥満も悪化因子になります。骨盤底筋訓練で改善することも多いため、症状がある場合は、泌尿器科や婦人科の受診をご検討ください。
お腹に力がかかるときに尿が漏れてしまうことがある
排尿障害とは
女性の排尿障害の場合、どんな症状がありますか?
尿をスムーズに出し切れないという症状がでます。
排尿障害とは、尿を出す機能に異常があり、膀胱にたまった尿をスムーズに出し切れない状態です。
具体的には、以下のような症状が出ます。
- 尿を出すのに時間がかかる
- 尿の勢いが弱い(尿勢低下)
- 尿が途中で止まる(尿線途絶)
- 尿が出にくい(排尿困難)
- 尿を出すためお腹に力を入れる必要がある(腹圧排尿)
- 尿が出ない(尿閉)
女性の排尿障害では、神経因性膀胱や骨盤臓器脱などの病気が多いです。
そのため、尿意を感じにくいことや、腟から子宮がおりてきて触れるなど、それらの病気特有の症状をきたすこともあります。
詳しくは以下のリンクをご参照ください。
治療や排尿障害について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
「排尿障害」とはどのような症状ですか?
尿をスムーズに出し切れないといった状態を指します。
排尿障害とは、尿を出す機能に異常があり、膀胱にたまった尿をスムーズに出し切れない状態です。
具体的には、下記のような症状がでます。
- 尿を出すのに時間がかかる
- 尿の勢いが弱い(尿勢低下)
- 尿が途中でとまる(尿線途絶)
- 尿が出にくい(排尿困難)
- 尿を出すためお腹に力を入れる必要がある(腹圧排尿)
- 尿が出ない(尿閉)
高齢者の場合の排尿障害の特徴を教えてください。
ご高齢になると、加齢や合併症により排尿障害が増え、特に男性では尿閉のリスクが上がります。
一般的に、加齢に伴って持病や常用薬が増えると、排尿障害をきたすような神経因性膀胱や低活動膀胱の発生率が増加するため、排尿障害が起こりやすくなります。
特に、以下のようなものがあると、より重症の排尿障害である尿閉が起こりやすいと報告されています。
また、性別によってもいくつかの特徴があります。
高齢男性の特徴
前立腺肥大症の有病率は加齢とともに増加し、40〜50歳代で約2%ですが、60歳代で約6%、70歳代では約12%と報告されています。
そのため、高齢男性では前立腺肥大症の進行に伴い排尿困難が増加し、尿閉のリスクも高まります。
高齢女性の特徴
女性では、閉経後のホルモンバランスの変化や骨盤臓器脱が排尿障害の要因となります。
尿閉の発生率は男性よりも低いものの、加齢に伴い膀胱や尿道の支持組織が弱まり、排尿困難や排尿障害による残尿の増加につながる可能性があります。
治療や排尿障害について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
参考文献
Pinggera GM, et al. BJU Int. 2008, 102(4), 470-474.
日本泌尿器科学会.尿が出にくい・尿の勢いが弱い・尿をするのに時間がかかる.日本泌尿器科学会,https://www.urol.or.jp/public/symptom/05.html(参照 2025-02-28)
愛知県健康福祉部高齢福祉課.“高齢者の排尿障害への対応”.愛知県.https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/14.pdf,(参照 2025-02-28).
Odunayo Kalejaiye, Mark J. Speakman * . Management of acute and chronic retention in men. European Urology, Supplements. 2009, 8, 523-529.
「排尿困難」とはなんですか?
尿を出すことに問題がある症状のことです。
排尿困難とは、尿を出すことに問題がある症状のことです。
例としては、尿が出にくい、尿の勢いが弱い、尿をするのにお腹に力をいれるなどの症状が挙げられます。
これらの症状は、膀胱から尿道出口への尿の通過が妨げられたり、膀胱がうまく収縮できなかったりすることで起こります。
尿の通過が妨げられる原因として、最も多いのは男性の前立腺肥大症です。
また、膀胱の収縮障害は、メタボリック症候群による膀胱の血流障害や、加齢による膀胱の老化現象が原因になることがあります。
治療や排尿困難について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
排尿障害にはどんな種類がありますか?
排尿障害とは、尿をスムーズに出せなくなる症状を招く病態を指します。
具体的には、尿が出にくい、勢いが弱い、尿が細くなる、時間がかかる、腹圧をかけないと排尿できない などの症状が含まれます。
主な原因としては、以下のようなものがあります。
- 前立腺肥大症:前立腺が尿道を圧迫し、尿の通りが悪くなる
- 神経因性膀胱:脊髄損傷や糖尿病などによる神経障害で、膀胱の収縮がうまくいかなくなる
- その他:前立腺炎や骨盤臓器脱、膀胱結石などで尿の通り道が狭くなることや、低活動膀胱などで膀胱の収縮力が弱まってしまうことも排尿障害の原因となる
排尿障害が進行すると、膀胱内に尿が残りやすくなり、頻尿や残尿感などの蓄尿症状が生じることがあります。
しかし、これらは排尿障害そのものではなく、関連して発生する症状として考えられます。
尿が出しにくいなどの症状がある場合は、尿流量検査(ウロフロメトリー)や、超音波検査(エコー)で排尿の状態や膀胱内の残尿を確認し、適切な治療を受けることが大切です。
治療や排尿障害について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
参考文献
日本排尿機能学会など. 脊髄損傷における下部尿路機能障害の診療ガイドライン 2019年版. 中外医学社. 2019
日本排尿機能学会用語委員会 編.日本排尿機能学会標準用語集 第1版.2020年,中外医学社.
日本泌尿器科学会.尿が出にくい・尿の勢いが弱い・尿をするのに時間がかかる.日本泌尿器科学会,https://www.urol.or.jp/public/symptom/05.html(参照 2025-02-28)
日本排尿機能学会・日本泌尿器科学会. 女性下部尿路症状診療ガイドライン 第2版. リッチヒルメディカル. 2019
日本泌尿器科学会.男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン. リッチヒルメディカル,2017.
排尿障害の原因
女性の排尿障害の原因には何がありますか?
神経因性膀胱や骨盤臓器脱、出産後などが挙げられます。
女性の排尿障害の原因には、女性だけに起こる原因と、男性でも起こる原因があります。
女性だけに起こる原因
妊娠や出産
妊娠や出産によって、お腹の中の構造が変化すると尿が出しにくくなることがあります。
骨盤臓器脱(子宮脱、膀胱瘤)
子宮摘出後や加齢によって骨盤の中の臓器を支えきれなくなると、膀胱が骨盤の底に落ち込んだり子宮が腟から出てくることがあります。その場合は膀胱の形が変化して尿が出しにくくなることがあります。
女性だけでなく、男性でも起こる原因
膀胱の病気
膀胱の収縮力が低下したり、膀胱の出口に石がたまってしまうと、尿が出にくくなります。
- 低活動膀胱
- 膀胱結石
尿道の病気
膀胱から出た尿は尿道を通って体外に排出されますが、尿道が通りにくくなると、尿が出にくくなります。
- 尿道憩室
- 尿道狭窄
- 尿道結石
神経系の病気
神経因性膀胱
脊柱管狭窄症や脳梗塞、脊髄損傷の急性期、糖尿病、お腹の手術などによって、排尿に関わる神経系にダメージが加わると生じます。
その他の病気
薬剤性
過活動膀胱の治療薬や、抗うつ薬・気分安定薬・精神刺激薬、 パーキンソン病 / 症候群治療薬、自律神経系作用薬が代表的です。それ以外のお薬でも、たくさんの種類の薬を飲むこと(ポリファーマシー)で尿が出にくくなることがあります。
生活習慣病
糖尿病や高血圧、メタボリック症候群などによって、神経や血管、筋肉に微小なダメージが積み重なることは、尿が出にくくなることに関連します。
排尿障害の原因や考えられる病気には何がありますか?
前立腺肥大症や神経因性膀胱、尿道狭窄などが挙げられます。
排尿障害の原因になる病気は、多く存在します。膀胱や前立腺、尿道などの尿の通り道に近い臓器の病気だけでなく、脳や脊髄など神経系に異常があっても尿が出しにくくなることがあります。
具体的には下記のような病気があります。
膀胱の病気
膀胱の収縮力が低下したり、膀胱の出口に石がたまってしまうと、尿が出にくくなります。
- 低活動膀胱
- 膀胱結石
前立腺の病気
男性には、膀胱の出口に前立腺があり、前立腺がいくつかの病気で大きくなると、尿が出にくくなります。
尿道の病気
膀胱から出た尿は尿道を通って体外に排出されますが、尿道が通りにくくなると、尿が出にくくなります。
- 尿道狭窄
- 尿道憩室
- 尿道結石
神経系の病気
神経因性膀胱
脊柱管狭窄症や脳梗塞、脊髄損傷の急性期、糖尿病、お腹の手術などによって、排尿に関わる神経系にダメージが加わると、膀胱の収縮と尿道括約筋(膀胱の出口を絞める筋肉)のスムーズな働きに異常が生じて尿が出にくくなります。それらをまとめて神経因性膀胱と呼びます。
その他の原因
妊娠や出産
女性は、妊娠や出産によって、お腹の中の構造が変化すると尿が出しにくくなることがあります。
骨盤臓器脱(子宮脱、膀胱瘤)
女性は、子宮摘出後や加齢によって骨盤の中の臓器を支えきれなくなると、膀胱が骨盤の底に落ち込んだり子宮が腟から出てくることがあります。その場合、膀胱の形が変化して、尿が出しにくくなることがあります。
薬剤性
過活動膀胱の治療薬や、抗うつ薬・気分安定薬・精神刺激薬、パーキンソン病 / 症候群治療薬、自律神経系作用薬が代表的です。それ以外の薬でもたくさんの種類の薬を飲むこと(ポリファーマシー)で尿が出しにくくなることがあります。
生活習慣病
糖尿病や高血圧、メタボリック症候群などによって、神経や血管、筋肉に微小なダメージが積み重なることが排尿障害にも関連しています。
受診の目安・何科を受診するべきか
排尿障害の場合、何科を受診したらよいですか?
泌尿器科を受診しましょう。
尿が出にくいといった排尿障害を放置すると、多くの場合、症状が進行してしまいます。夜間頻尿やそれに伴う睡眠障害などにもつながり、QOL(生活の質)を落とす可能性があります。しかし、排尿障害は原因に併せて治療することで改善することが多いです。隠れた病気の早期発見にもつながるため、尿が出にくいなど排尿障害の症状がある場合は、遠慮なく泌尿器科で受診しましょう。
尿閉を放置するとどうなりますか?
腎不全や尿路感染症を招きやすく、低活動膀胱により長期間尿道カテーテルが必要になる可能性もあります。
尿閉を放置すると、以下のような問題を引き起こす可能性があります。
腎機能の低下(腎後性腎不全)
尿閉により膀胱内の圧力が上昇し、尿が腎臓から流れにくくなります。
そのため、腎臓に負担がかかり、尿を作る働きが悪くなって腎機能が低下し、腎不全のリスクが高まります。
尿路感染症(UTI)・敗血症
尿閉を放置すると、残尿が長時間膀胱に滞留するため、細菌が繁殖しやすくなります。
細菌が感染症を引き起こし、膀胱炎や腎盂腎炎、前立腺炎などの発症リスクが高まります。
特に腎盂腎炎や前立腺炎の感染が進行すると、細菌が血液中にも侵入し、菌血症や敗血症に至る危険もあります。
低活動膀胱・神経因性膀胱
急性尿閉の状態を放置すると、膀胱が引き延ばされ続けるため、さらに膀胱の収縮機能が低下し、慢性化してしまうことがあります。
その場合は、半永久的に 間歇的自己導尿や尿道バルーンカテーテルが必要になることがあります。
その他の影響
排尿できないことで強い不快感・下腹部の膨満感・痛みが持続してしまうことがあります。また、再度繰り返すのではないかと不安になることもあります。
尿閉が起きた際に我慢して治ったとしても、原因によっては繰り返してしまい、上記のような問題が起こるリスクが高まります。
尿が出にくい、またはまったく出ない場合は、我慢せずに医療機関(泌尿器科や救急外来)を受診し、適切な治療を受けることが大切です。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
オンライン診療で泌尿器科の受診はできますか?
オンライン診療で泌尿器科を受診することは可能ですが、詳しい検査はできません。
オンライン診療を利用すれば、スマートフォンやパソコン、タブレットを通じて泌尿器科の診察を受けることが可能です。
特に、定期的に薬を処方されている方や、症状が安定していて簡単な相談をしたい場合には有用です。
ただし、オンライン診療では尿検査や血液検査、超音波検査などの詳しい検査ができないため、血尿や残尿の有無など病態を正確に把握するには限界があります。
また、取り扱いが制限される薬剤もあり、副作用のリスクが高いものなどは処方が難しい場合があります。
症状が急に悪化したり、血尿や激しい痛みなどの緊急性を伴う場合は、速やかに対面診療を受けることが大切です。
オンライン診療を利用するかどうかは、症状の程度や目的によって異なるため、迷った場合はかかりつけ医に相談し、適切な受診方法を選びましょう。
排尿障害の場合、オンラインなどで診察を待たずに受診する方法はありますか?
施設によってはオンライン診療が可能ですが、症状が落ち着いている場合に限られます。
オンライン診療は、スマートフォンやパソコン、タブレットを通じて、医師の診察を受けられる便利な方法です。
排尿障害の際、血尿や強い痛みなどの緊急性の高い症状がなければ、オンラインで初期的な相談をすることが可能です。
ただし、薬物療法を行う場合には、尿検査や血液検査、画像検査などが必要になることがあり、オンライン診療だけでは十分な説明や診断が難しいケースもあります。
そのため、症状が落ち着いていない場合や、適切な治療をご希望の場合は、対面診療を受けることをおすすめします。
一方で、すでに治療を開始しており、症状が安定している場合には、オンライン診療を活用することで通院の負担を減らすことができます。
排尿障害がある場合、受診の目安はありますか?
尿が出にくい、トイレに時間がかかるなどの症状が気になりましたら、一度受診しましょう。
下記のような症状が続く場合は、排尿障害の可能性があります。
- 尿を出すのに時間がかかる
- 尿の勢いが弱い(尿勢低下)
- 尿が途中でとまる(尿線途絶)
- 尿が出にくい(排尿困難)
- 尿を出すためお腹に力を入れる必要がある(腹圧排尿)
- 尿が出ない(尿閉)
放置すると症状が進行しやすく、日中の排尿回数の増加(頻尿)や夜に何回もトイレで起きること(夜間頻尿)といった蓄尿障害も起こりやすいです。
しかし、排尿障害は原因に併せて治療することで改善することが多いです。また、受診によって隠れた病気の早期発見にもつながるため、尿が出にくいなど排尿障害の症状がある場合は、遠慮なく泌尿器科で受診しましょう。
対処法・セルフケア
おしっこがが我慢できない場合の対処法を教えてください。
症状が持続する場合は、膀胱の病気など蓄尿障害があるかもしれないので、病院に行って検査しましょう。
尿が我慢できない、尿が勝手に出てしまうという症状は医学的には尿失禁と言います。
尿失禁にはいくつもの種類があり、 代表的なものとして、切迫性尿失禁、腹圧性尿失禁、溢流性尿失禁、機能性尿失禁があります。
その種類によって以下のように対処法がありますので、症状が気になる場合や続く場合は、我慢せず泌尿器科を受診しましょう。
切迫性尿失禁
突然強い尿意を感じ、トイレに間に合わず漏れてしまうタイプです。
膀胱が過剰に収縮する過活動膀胱が原因であることが多く、β3作動薬や抗コリン薬といったお薬が有効です。
腹圧性尿失禁
咳やくしゃみ、笑ったときなど、お腹に力が入ることで尿が漏れるタイプです。
尿道を締める筋肉が弱まったり、膀胱と尿道の位置関係で起こることがあります。
骨盤底筋トレーニングやβ2作動薬が有効です。
溢流性尿失禁
尿が膀胱内にたまりすぎて少しずつ漏れてしまう状態で、前立腺肥大症や神経因性膀胱で尿閉が持続して起こることが多いです。
カテーテルによる導尿や薬物療法が必要になります。
機能性尿失禁
尿意を感じていても認知機能の低下や運動障害などにより、トイレまで間に合わず漏れてしまうタイプです。
トイレのタイミングの調整や介助の工夫などが有効です。
また、膀胱癌や膀胱結石などのまれな病気が膀胱を刺激している可能性もあるため、自己判断で市販薬やパッドに頼るだけではなく、一度泌尿器科を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。
詳しい尿失禁の説明は『「尿漏れ」とはどのような症状ですか?』もご参照ください。
治療や排尿障害について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
女性でずっと尿意がある場合の対処法を教えてください。
残尿感や頻尿が疑われるため、一度受診して原因を調べましょう。
尿意を常に感じている症状は、尿を溜めているときに起こる「蓄尿症状」のひとつです。
原因としては、過活動膀胱や膀胱結石、膀胱炎などの膀胱の病気、または排尿障害による残尿の増加が考えられます。
病院では、以下のような対処法や治療の選択肢があります。
対処法
まず、排尿後に超音波検査(エコー)で残尿の有無を確認します。
残尿が多い場合
カテーテルによる導尿や、排尿を促すお薬を検討します。
残尿が少ない場合
膀胱に病気がないか詳細な検査を行い、必要に応じて治療を行います。
治療の選択肢
過活動膀胱がある場合
β3作動薬や抗コリン薬などのお薬を使用することがあります。
膀胱結石や腫瘍が疑われる場合
膀胱結石破砕術やTURBT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)などの手術を検討します。
膀胱の位置異常(膀胱瘤など)の場合
シリコン状のリングを腟に留置する方法や、メッシュを用いた手術で、膀胱を正常な位置に戻す治療を行うことがあります。
尿意が続くなど、気になる症状がある場合は、我慢せずに一度泌尿器科を受診しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
排尿障害の薬
頻尿に効く漢方はありますか?
牛車腎気丸や八味地黄丸、その他の似た系統の漢方が効く場合はあります。
以下の漢方薬は頻尿に効く可能性があります。
- 牛車腎気丸
- 八味地黄丸
- 猪苓湯
頻尿にはさまざまな原因がありますが、排尿障害はそのひとつです。排尿障害は尿が出にくくなる症状のことですが、排尿障害が持続することで頻尿になることがあります。
また、漢方の効きは個人差が大きいです。そのため、頻尿の原因や患者さんの状態によっては、上記のような漢方薬で頻尿が改善することはあります。
治療や漢方薬について詳しく知りたい方は、かかりつけの病院や薬局に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
参考文献
日本排尿機能学会・日本泌尿器科学会. 女性下部尿路症状診療ガイドライン 第2版. リッチヒルメディカル. 2019
日本泌尿器科学会.男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン. リッチヒルメディカル,2017.
ジェーピーエス製薬.“八味地黄丸 添付文書”..https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/otcDetail/ResultDataSetPDF/340008_J0601010345_05_01/A,(参照 2025-02-28).
ジェーピーエス製薬.“猪苓湯 添付文書”..https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/otcDetail/ResultDataSetPDF/340008_J0601010096_04_01/A,(参照 2025-02-28).
排尿障害の治療
排尿障害の治療薬は、薬局で待たずに通販などのオンラインで購入する方法はありますか?
一般用医薬品は通販で購入できますが、自己判断で長期的に服用することは避けましょう。
一般用医薬品であれば、通販で購入することが可能です。
医師から処方された医療用医薬品や、要指導医薬品(劇薬や医療用医薬品から移行したばかりの医薬品)に関しては、通販で購入することはできず、対面での販売が必要です。
排尿障害は尿が出にくくなる病気ですが、一部の一般用医薬品でも多少の改善効果は期待できます。
ただし、これらの薬は安全性を重視しているため、より高い治療効果を求める場合は、医療機関で専用の薬を処方してもらう必要があります。
また、一般用医薬品も使い方によっては副作用を引き起こす可能性があるため、自己判断での使用は避け、薬局で相談しながら適切に使用することが大切です。
治療やオンラインでのお薬の購入について詳しく知りたい方は、かかりつけの病院や薬局に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
排尿障害に関連するその他の質問
排尿障害の場合、尿の出をよくする方法はありますか?
原因に応じてお薬による治療を行い、効果が乏しい場合は手術など他の治療も行います。
排尿障害の改善方法は、根本の原因によって異なります。
主な原因と治療法
前立腺肥大症
α1遮断薬、PDE5阻害薬、5α還元酵素阻害薬を使用し、尿道の抵抗を下げたり前立腺の容積を小さくすることで、排尿をスムーズにする治療が一般的です。
お薬での効果が乏しい場合や、長期内服のデメリットを考慮し、前立腺を小さくする手術(TURP、HoLEP、PVP、UroLift、WAVEなど)が検討されます。
詳しくは『前立腺肥大を小さくする方法にはどのようなものがありますか?』をご参照ください。
神経因性膀胱
神経因性膀胱の原因はさまざまですが、多くは膀胱の収縮力が低下し、尿を排出しにくくなることが特徴です。
そのため、膀胱の出口を広げやすくするα1遮断薬や、膀胱の収縮を補助するコリン作動薬を中心に、症状に合わせた治療を行います。
排尿障害が進行すると、残尿が多くなり、尿路感染症や腎機能の低下を引き起こすリスクがあります。 特に尿閉が起こると、以下のような処置が必要になります。
その他の治療法
残尿が多いときなどは、以下の治療で膀胱の機能が回復する可能性もあります。
尿道バルーンカテーテルの留置
膀胱に管を入れることで、膀胱にたまった尿を自動で排泄する方法です。
間歇的自己導尿
細いストロー状のカテーテルを尿道から膀胱に挿入し、定期的に尿を排出する方法です。
尿がスムーズに出ないと感じられましたら、我慢せずに泌尿器科を一度受診しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
尿の回数がどれくらい少ないと排尿障害ですか?
尿の回数は人により異なり、尿の回数だけで排尿障害かどうかを判断することはできません。
1日の尿の回数は水の摂取量や人により異なりますが、少ない場合だけではなく、多い場合にも排尿に問題が生じている場合があります。
一般的には、朝起きてから就寝までの尿の回数が、8回以上の場合を頻尿と言います。
尿の回数が少ない場合、排尿に問題がある以外に、脱水等が原因となっている場合もあります。
排尿障害とは、尿を出す機能に異常があり、膀胱にたまった尿をスムーズに出し切れない状態を指します。
具体的な症状については、『「排尿障害」とはどのような症状ですか?』をご参照ください。
尿の回数が極端に少ない場合や、尿がスムーズに出ないなどの症状がある場合には、一度泌尿器科を受診しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
参考文献
日本泌尿器科学会.尿が出にくい・尿の勢いが弱い・尿をするのに時間がかかる.日本泌尿器科学会,https://www.urol.or.jp/public/symptom/05.html(参照 2025-02-28)
日本泌尿器科学会.尿が近い、尿の回数が多い ~頻尿~.日本泌尿器科学会,https://www.urol.or.jp/public/symptom/02.html(参照 2025-02-28)
日本排尿機能学会・日本泌尿器科学会. 女性下部尿路症状診療ガイドライン 第2版. リッチヒルメディカル. 2019
日本泌尿器科学会.男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン. リッチヒルメディカル,2017.
排尿障害について、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「尿を出しづらくいきむ」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 排尿後に尿が出し切れていない感じがしますか?
- 尿を漏らしてしまうことはありますか?
- 夜に尿のためにトイレに起きてしまうことに困っていますか?
- 尿を出すときに痛みはありますか?
排尿障害に関連する病気・症状
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この記事の監修医師
秋元 隆宏 先生
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科 泌尿器科
【経歴】 東北大学医学部医学科 卒業 三井記念病院 臨床研修 三井記念病院 泌尿器科 東京大学医学部付属病院 泌尿器科・男性科 自治医科大学 腎泌尿器外科学講座 泌尿器科学部門 病院助教 琉球大学医学部システム生理学講座 東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2021/01/18