トキソプラズマ症
と症状の関連性をAIで無料でチェック
更新日:2023/01/25
あなたの症状とトキソプラズマ症の関連をAIでチェックする
トキソプラズマ症について「ユビー」でわかること
※コロナの症状を確認したい方はコロナ症状チェックから
トキソプラズマ症と特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
目の痛みがある
- 症状の程度
- 違和感がある
- 症状の出方
- 全く前ぶれのない突然の発症だった
関節の痛みがある
- 自覚した時期
- 6週間以上前から
視界の一部が見えなくなった
- 症状の頻度
- ほぼ毎日同じような症状がある
- 自覚した時期
- 1か月以上前から
息苦しさを感じる
- 症状の程度
- 会話をするだけでも息苦しくてつらい
- 症状の出方
- 全く前ぶれのない突然の発症だった
トキソプラズマ症とはどんな病気ですか?
トキソプラズマという寄生虫の感染で起こります。生肉の摂取・ガーデニング・猫の世話などが、主な感染経路です。飼い猫に少なく、野良猫に多い傾向です。健康な人では、無症状ないしは軽い症状で済みます。免疫が低下した人では、脳炎などを起こす恐れがあります。妊婦が感染すると、胎児も感染をします。
トキソプラズマ症の特徴的な症状はなんですか?
次の症状などが特徴として見られます
トキソプラズマ症への対処法は?
健康な人の場合、一般的に介入は不要です。妊婦や免疫が低下している場合には、抗体検査をして治療の是非を判断します。医療機関にご相談ください。
トキソプラズマ症の専門医がいる近くの病院はありますか?
トキソプラズマ症の専門医がいる病院を見るトキソプラズマ症のQ&A
- A.
30%程の確率で胎盤を介して胎児に感染し、目や脳、肝臓に障害が出る場合や、流産する場合があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る妊娠中にトキソプラズマに初めて感染すると、胎児に感染し、先天性トキソプラズマ症を引き起こす場合があります。先天性トキソプラズマ症では以下のような症状がみられます。
- 水頭症
- 脳内石灰化
- 小頭症
- 網脈絡膜炎(もうみゃくらくまくえん)
- 小眼球症
- 精神・運動障害
日本では妊娠中に初めてトキソプラズマに感染する頻度は0.2%前後で、そのうち約30%が胎児感染するとされます。先天性トキソプラズマ感染の発生頻度は10,000分娩あたり1.26人で、その約15%が症候性(症状があるもの)、約85%が無症候性(症状がないもの)と推計されています。
ただし、胎児への感染率や臨床症状の有無は、母体がトキソプラズマに初感染する週数により大きく異なります。妊娠初期は胎児に感染しにくいものの、流産や死産、症候性感染となりやすいです。一方、妊娠後期には胎児に感染しやすくなりますが、無症候性感染となりやすいです。 - A.
トキソプラズマ症はセルフチェックを行うのが難しい病気です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るトキソプラズマ症は通常無症状のため、セルフチェックは難しいです。
妊娠中に感染し、胎児にうつってしまうと重篤な障害を引き起こすことがあります。そのため、妊娠を希望する女性や妊婦は産婦人科で血液検査を行い、トキソプラズマの抗体を持っているか確認しましょう。
日本ではトキソプラズマの抗体保有率が低く、トキソプラズマのスクリーニングを行っている妊婦取扱施設は約半数です。また、ブライダルチェックに必ずしも含まれているとは限りませんので、事前に確認した方が良いでしょう。
妊娠中の感染については、以下のQ&Aも合わせて参照ください。 - A.
多くは無症状ですが、体の痛みや発熱など、インフルエンザのような症状が出ることがあります。
- A.
多くは無症状ですが、免疫不全の方では重症化することもあります。妊婦では胎児に脳障害が出ることもあります。
解説トキソプラズマ症で見られる症状は免疫状態によって異なります。また、妊婦中の感染で胎児に影響が出ることがあります。
免疫系が正常な人の場合
免疫系が正常な小児・成人が初めてトキソプラズマに感染しても、多くの人は無症状です。1〜2割では
などの風邪のような症状が出現しますが、数週間で回復します。
感染後はトキソプラズマ原虫が筋肉や脳の組織内にシストという形で残りますが、抗体が産生されるため、免疫能が正常に維持されていれば症状はありません。免疫不全状態の人の場合
HIV・エイズ(AIDS)感染者などで免疫不全状態にある方の場合は、感染により虫血症(寄生虫が血液内にいる状態)が持続し、
- 網脈絡膜炎(もうみゃくらくまくえん)
- 中枢神経系障害
- 肺炎
- 心筋炎
などの重篤な感染症を引き起こします。
妊婦の場合
妊婦が初めてトキソプラズマに感染すると、感染する時期により胎児に
- 網脈絡膜炎
- 脳内石灰化
- 水頭症
といった影響が出ます。詳しくは「妊娠中にトキソプラズマ症になるとどうなりますか?」をご覧ください。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る佐藤 直行. 総合診療 32巻8号. 医学書院. 2022
出口 雅士ほか. 臨床婦人科産科 72巻1号. 医学書院. 2018
出口 雅士ほか. 臨床婦人科産科 78巻1号. 医学書院. 2024 - A.
加熱が不十分な生肉や、猫の糞などを介してトキソプラズマ原虫に感染することが原因です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るトキソプラズマ症は、トキソプラズマ原虫という種類の原虫(単細胞生物の一種)に感染することで引き起こされる病気です。
トキソプラズマ原虫はさまざまな動物の細胞内に寄生する原虫です。ヒトを含む恒温動物の体内で幼虫として過ごし、ネコ科動物の体内で成長して生殖を行います。したがって、以下の2つが感染の原因となり得ます。ネコ科動物の糞
トキソプラズマの生殖はネコ科動物の腸管内で起こり、それにより生じたオーシスト(受精卵の一種)が糞便中に排せつされます。この原虫に汚染された土壌、食物、水を経口摂取することで感染が成立します。
感染した動物の生肉
トキソプラズマに寄生された動物の肉を、十分に加熱せず摂取することで感染が成立します。
生肉に含まれるトキソプラズマ原虫はシストという状態をとります。このシストは常温で数日間、4℃では数ヶ月間生存します。シストを不活化させるには加熱処理(56℃、15分以上)するか、冷凍処理(−20℃、24時間以上)する必要があります。
トキソプラズマ症と似た病気をチェック
トキソプラズマ症について、医師からのよくある質問
- 疲れやすさを感じていますか?
- 体温は37.5℃以上ですか?
- 同性愛者ですか?
- 関節が痛みますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 内科
- 呼吸器内科
- アレルギー科