妊婦が生肉を食べるとトキソプラズマ症になりますか?
生肉や加熱が不十分な肉、また生ハムの摂取は感染の可能性があるので、妊娠中は控えましょう。
トキソプラズマ症はトキソプラズマ原虫を摂取することが原因となる感染症です。トキソプラズマ原虫はヒト以外にもさまざまな動物に寄生するため、生肉から感染する恐れがあります。
妊娠中に感染すると胎児に重篤な影響を与える可能性があるため、生肉や加熱が不十分な肉の摂取は控えましょう。
生肉に含まれるトキソプラズマ原虫はシストという状態をとります。このシストは常温で数日間、4℃では数ヶ月間生存します。シストを不活化させるには加熱処理(56℃、15分以上)するか、冷凍処理(−20℃、24時間以上)する必要があります。
また、猫の糞やそれに汚染された土・水に含まれるトキソプラズマ原虫はオーシストという状態をとります。これは70℃、10分以上の加熱処理で不活化されます。特に猫を飼っているご家庭では生野菜にも注意しましょう。
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最終更新日:
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
(参考文献)
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