妊娠中にトキソプラズマ症になるとどうなりますか?
30%程の確率で胎盤を介して胎児に感染し、目や脳、肝臓に障害が出る場合や、流産する場合があります。
妊娠中にトキソプラズマに初めて感染すると、胎児に感染し、先天性トキソプラズマ症を引き起こす場合があります。先天性トキソプラズマ症では以下のような症状がみられます。
- 水頭症
- 脳内石灰化
- 小頭症
- 網脈絡膜炎(もうみゃくらくまくえん)
- 小眼球症
- 精神・運動障害
日本では妊娠中に初めてトキソプラズマに感染する頻度は0.2%前後で、そのうち約30%が胎児感染するとされます。先天性トキソプラズマ感染の発生頻度は10,000分娩あたり1.26人で、その約15%が症候性(症状があるもの)、約85%が無症候性(症状がないもの)と推計されています。
ただし、胎児への感染率や臨床症状の有無は、母体がトキソプラズマに初感染する週数により大きく異なります。妊娠初期は胎児に感染しにくいものの、流産や死産、症候性感染となりやすいです。一方、妊娠後期には胎児に感染しやすくなりますが、無症候性感染となりやすいです。
公開日:
最終更新日:
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
トキソプラズマ症
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。