トキソプラズマ症
「トキソプラズマ症」は、猫との接触や生肉の摂取をきっかけにトキソプラズマ原虫に感染することで引き起こされる病気です。通常、健康な人では無症状ですが、妊娠中の感染では胎児に重篤な障害が出ることもあります。発熱、倦怠感、リンパ節腫脹などの症状がある場合は内科を、妊娠中の方は産婦人科を受診しましょう。
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
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トキソプラズマ症とは、トキソプラズマ原虫に感染することでかかる病気です。
トキソプラズマに感染した猫の糞にはトキソプラズマ原虫が含まれており、接触の他、汚染された水や土からも感染することがあります。
猫との接触、加熱していない肉や洗いが不十分な野菜の摂取によるものが多いです。
詳しくは分かっていませんが、1週間〜1ヶ月程度とされています。
生肉や加熱が不十分な肉、また生ハムの摂取は感染の可能性があるので、妊娠中は控えましょう。
トキソプラズマ症の余命については、個々人の健康状態によって大きく異なるため、一概には言えません。
先天性トキソプラズマ症は、お母さんが妊娠中に初めてトキソプラズマに感染し、胎盤を通じてお腹のなかの赤ちゃんに感染することで起こる病気です。
日本でトキソプラズマに感染している人の割合は、欧米諸国に比べると低いと言われています。
トキソプラズマに感染することにより、統合失調症の発症リスクが高まるかは、結論は出ていません。
妊娠中は、トキソプラズマに感染しないように、肉を十分に加熱することが大切です。
生野菜は、トキソプラズマの感染経路になる可能性があります。
トキソプラズマ症の病原体となるものです。
症状について
加熱が不十分な生肉や、猫の糞などを介してトキソプラズマ原虫に感染することが原因です。
多くは無症状ですが、免疫不全の方では重症化することもあります。妊婦では胎児に脳障害が出ることもあります。
多くは無症状ですが、体の痛みや発熱など、インフルエンザのような症状が出ることがあります。
トキソプラズマ症はセルフチェックを行うのが難しい病気です。
30%程の確率で胎盤を介して胎児に感染し、目や脳、肝臓に障害が出る場合や、流産する場合があります。
意識障害、けいれん、麻痺、呼吸困難、視力障害といった深刻な症状が現れることがあります。
免疫力が低下している人などが放置すると、脳炎や肺炎など重い症状を引き起こし、命に関わる危険性があります。
トキソプラズマ感染と性格の変化の因果関係はまだはっきりとわかっていません。
治療について
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(参考文献)
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