しびれや感覚のおかしさがある
という症状の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
更新日:2024/09/05
「しびれや感覚のおかしさがある」がどの病気に関連するかAIでチェックする
しびれや感覚のおかしさがあるという症状について「ユビー」でわかること
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「しびれや感覚のおかしさがある」はどんな症状ですか?
しびれや感覚のおかしさがあるとは
「しびれや感覚のおかしさがある」に関連する主の病気には、骨粗しょう症、糖尿病、慢性腎臓病・慢性腎不全などがあります。
「しびれや感覚のおかしさがある」に関連する症状はありますか?
「しびれや感覚のおかしさがある」のQ&A
- A.
神経が原因で皮膚がピリピリ痛むことがあります。皮膚に症状が見られる場合、帯状疱疹の可能性があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るはい、神経が原因で皮膚がピリピリと痛むことがあります。
ピリピリと感じる痛みは、神経やそのまわりの構造に異常が起こることで生じることが多く、しびれを伴うことも多いです。
皮膚に異常を伴うかどうかで、受診するべき専門科が変わります。皮膚に異常を伴う場合
皮膚に赤い水ぶくれが見られる場合は、帯状疱疹という病気の可能性があります。この病気は、水疱瘡(みずぼうそう)と同じウイルスが神経に沿って増殖して、皮膚に異常が起こります。水疱瘡にかかったことがある人にうつることはありません。
痛みが先に始まることが多いため、最初は皮膚に症状が全くないことがあります。皮膚に症状が見つかった場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。皮膚に異常を伴わない場合
片側の腕または脚の症状で、肩こりや腰痛を伴う場合
首や腰で神経が圧迫されることで、手や足にピリピリした痛みを感じることがあります。片側の腕または脚の症状で、肩こりや腰痛を伴う場合には整形外科を受診しましょう。
片側の手と足に同時にピリピリした痛みが始まった場合
片側の手と足に同時にピリピリした痛みが始まった場合には、脳の病気の可能性が否定できなくなります。腕や脚が動かしづらい(マヒがある)場合や、しゃべりにくいなど顔のまわりにも症状が見られる場合には、特に注意が必要です。救急外来や脳神経外科を受診しましょう。
両手や両足の末端でしびれを感じる場合
両手や両足の末端でしびれを感じる場合には、末梢神経に不調を生じている可能性があります。代表的な病気は糖尿病ですが、ほかにもさまざまな病気があります。意識がぼんやりするなどの重篤な症状がなければ、内科を受診しましょう。
- A.
末梢神経に急に不調をきたす病気が考えられます。早急に医療機関を受診した方がよい場合が多いです。
解説首から手足の指先につながる神経を、末梢(まっしょう)神経と呼びます。末梢神経に急に不調が生じると、全身のしびれが突然現れます。
首に原因がある場合
以下のような病気が原因で、首の痛みとともに全身のしびれが現れた場合、早急な対応が必要なことが多いです。
整形外科や救急外来を受診しましょう。頚椎椎間板ヘルニア
首の椎間板(首の骨の間のクッション)が飛び出て神経を圧迫する病気です。急に大きく飛び出た際には、全身にしびれや痛みを感じます。
頚髄損傷
頭のケガにより、首の脊髄がダメージをうけると全身のしびれや痛みが起こります。
血種(神経のまわりの出血)
まれに、細菌感染で首の神経が急に圧迫されることもあります。
全身の末梢神経に原因がある場合
さまざまな原因により神経の働きを正常に保つことができなくなると、しびれが生じます。
意識がはっきりしない場合などは早急な対応が必要です。救急外来を受診しましょう。食中毒や薬の副作用
神経に対して有害な作用を起こすものがあります。食べ物では、フグや貝・キノコの一種にしびれが生じやすいものがあります。
大量の嘔吐の後
体から急に水分や胃酸がなくなると、イオンバランスが崩れて全身にしびれが生じます。
熱中症や脱水症
熱中症や脱水症では、体の水分や塩分が不足して、イオンバランスが崩れます。意識がもうろうとする場合は、早急な処置が必要な場合があります。急に気温が上昇した日や、屋外作業が長い・空調が効いていない場所での作業が長い際には、積極的に水分を摂取して予防しましょう。
過呼吸(かこきゅう)症候群
浅い呼吸が勢いよく繰り返されると、イオンバランスが崩れます。不安や焦り、痛みなど体や心へのストレスが原因となります。ゆっくり呼吸をしても落ち着かない場合には、救急外来を受診しましょう。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る鈴木則宏. 末梢神経障害. 中外医学社. 2018
一般社団法人日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン委員会. 脳卒中治療ガイドライン2021〔改訂2023〕. 株式会社協和企画. 2023
今井 富裕. 高齢者における末梢神経障害. 日本老年医学会雑誌. 2015, 52, p.191-199. - A.
急にめまいとしびれが同時に始まった場合、脳梗塞や脳出血など危険な病気の可能性があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るしびれの原因となる病気はさまざまですが、神経の経路である脳や脊髄、末梢神経のどこかに病気がある場合がほとんどです。この中には、めまいを起こしやすい病気もあります。
特に気をつけなくてはいけないのは、脳に原因がある病気です。脳幹や小脳といった脳の部位に脳出血や脳梗塞を生じると、急なめまいとしびれに繋がります。腕や脚のマヒ、歩行困難、嘔吐、頭痛などが見られたら注意が必要です。
同様に急いで治療をする必要がある病気には、熱中症や脱水症、腎機能不全があります。水分摂取が不足した状態が続いた後にめまいやしびれ、意識の障害が始まった際には注意が必要です。
一般的な病気の中にも、めまいやしびれを起こすものがあります。以下はその代表例です。 - A.
しびれの原因が断定できず、心のストレスでしびれが悪化するのであれば、一般的にいう自律神経失調症の可能性があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る自律神経失調症とは一定しない症状が続き、また、その原因となる病気がはっきりと断定できない場合に用いられる呼び名です。正式に定義された病名ではありません。
原因は一般的にストレスとされており、自律神経失調症の症状のひとつにしびれがあります。
もし、常にしびれを感じているわけでは無く、ストレスの少ないリラックスした状況の場合だとしびれが改善するのであれば、自律神経失調症の可能性があります。
ただし、根本的な原因については一度医療機関を受診してはっきりさせるようにしましょう。 - A.
はい。神経の病気でしびれが起こります。原因は脳とは限らず、脊髄や末梢神経のまわりの病気が原因の場合も多いです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る脳から手や足の先まで、神経で繋がっています。この神経が繋がっている経路のどこに病気があっても、しびれや痛みを感じ、手や足の動かしにくさを生じる可能性があります。
しびれを生じる神経の病気と聞いて、多くの方が脳梗塞や脳出血などの脳の病気を心配するでしょう。
しかし、上記のとおりしびれを起こす病気の原因は「脊髄」や「末梢神経」といった、脳より先の経路にある場合も多いです。実際に多くの方のしびれの原因は、首や腰の加齢による病気や手根管症候群(手首のまわりで末梢神経が圧迫される病気)です。
このほか、生活習慣病のひとつである糖尿病でも、末梢神経の障害により、両手足の指先にしびれを感じることが多いです。
なお、急に始まった同じ側の手足のしびれや動かしにくさは、脳梗塞や脳出血の可能性があります。顔のしびれやしゃべりにくさも同じように脳梗塞や脳出血の可能性があります。これらの症状が見られた場合には、早急に救急外来や脳神経外科を受診しましょう。 - A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る首や腰の病気が原因でしびれを生じることは日常的によく見られることであり、通常はそれほど急いで治療を開始する必要はありません。
一方で、なるべく早く治療を開始するべき病気もあります。以下のチェック項目にあてはまる場合には、早急に受診しましょう。- 意識がおかしい
- 上手く会話ができない、しゃべり方がおかしい
- 急に歩き方がおかしくなった
- 腕をあげていられない、膝を曲げていられない
- 同じ側の腕と足に急にしびれが始まった
- 手と顔にしびれを感じる
- 高い熱がある
- ひどい頭痛がある
- 嘔吐した
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、しびれがあるかどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。
- A.
感覚がにぶい、針で刺されたような痛み、手足の力が入りにくいなど、しびれが意味する症状は異なる場合があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る「しびれ」と一口に言っても、表している意味は人によって違うことがあります。
一般的には大きく次の3種類に分けられます。感覚の低下
「触っても感覚がにぶい」、「痛みを感じない」、「冷たい・熱いが感じにくい」などのような、感覚が低下したり、にぶくなったりすることを「しびれ」と感じる場合があります。
神経が原因の痛み
「ジンジンする・ビリビリする」、「針で刺されているような痛み」、「焼け付くような感じ」などのような痛みを「しびれ」と感じる場合があります。これらは神経が原因の痛み(神経痛)である可能性が高いです。
運動の低下
「手や足の力が入りにくい」、「手足をうまく動かせない」、「手足の動きがいつもと違う」などの運動麻痺(マヒ)を「しびれ」と感じる場合があります。運動麻痺だけの場合もあれば、ほかの2種類の「しびれ」と同時に生じている場合もあります。
- A.
しびれが続く場合は病院を受診するようにしましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るしびれが続く場合は病院を受診しましょう。
一般的にしびれの原因は首や腰、手首に原因があることが多く、良くない姿勢や長時間の作業を続けることが悪化原因になっている場合が多いです。
この場合は、1~2週の間に自然としびれが改善してくることが多いです。このため、長引くしびれや徐々に悪化するしびれでは、一度診察を受けて治療の必要性を確認しましょう。
一方で可能性は高くないものの、脳卒中を含めた命に関わる病気や重症の脊髄の病気によって引き起こされている可能性もまったくないわけではありません。
以下のような症状がみられる場合には、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。- 混乱など意識の障害
- 呼吸困難
- 排尿や排便ができない。または制御できない
- 顔面の感覚がおかしい
- 手や足が動かない(麻痺)
- しゃべり方がおかしい。ろれつが回らない
- 目が見えない。目の見え方がおかしい
- 性器のしびれ
- 腕や足、体の片側全体、下半身全体など広範囲のしびれ
- しびれのある部位が時間とともに急に広がる
低い可能性を含めれば、さまざまな病気がしびれの原因となります。
その他にも気になる症状があれば病院を受診し、問題の少ないしびれかどうかを一度確認してみましょう。 - A.
症状により異なります。片側の手足と顔がしびれる場合、脳の病気が疑われるため救急外来や脳外科を受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る手足のしびれが、体の片側だけか体の両側かで変わります。
また、急に強いしびれが始まった場合と、だんだんとしびれに気がついた場合でも異なります。体の片側で手足のしびれを感じる場合
片側の腕と足にしびれや動かしにくさがあれば、脳の病気を疑う必要があります。顔のしびれや動かしにくさ、しゃべりにくさがあれば可能性がより高くなります。
代表的な病気には、脳梗塞や脳出血、脳腫瘍(脳の腫れ物やしこり)などがあります。急に強いしびれが始まった場合には、すぐに症状が進んだり早急な治療が必要になったりすることが多いため、救急外来や脳神経外科をすぐに受診しましょう。
片側の手にしびれや痛みがある場合、首の病気の可能性があります。首の病気が悪化すると、両手足の症状が出ることがあります。
また、首の病気と腰の病気の両方になる方も少なくありません。手足のしびれが同時に始まった場合ではなければ、整形外科を受診しましょう。両手足にしびれを感じる場合
さまざまな原因により神経の働きを正常に保てなくなると、しびれを生じます。
急に両手足のしびれが始まった場合には、熱中症や脱水症の可能性があります。意識がはっきりしない場合などは特に注意が必要です。救急外来を受診しましょう。
もしも、しびれ以外の特徴として、不安や心配事があり明らかに呼吸の回数が多くなっている場合には、過換気症候群の可能性があります。まずゆっくり呼吸をするようにし、それでも落ち着かない場合には、救急外来を受診しましょう。
また、徐々に始まった両手足のしびれの中で、頻度が高いのは糖尿病です。健康診断で生活習慣病の可能性を指摘されたことがあれば、内科を受診しましょう。 - A.
姿勢の調整やストレッチ、マッサージ、湿布など消炎鎮痛剤の使用、安静にすることなどがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るしびれに対して自分でできる、即効性のある対処法としては、姿勢の変更やストレッチ、マッサージ、湿布など消炎鎮痛剤の使用、運動を控えて安静にすることなどが考えられます。
しびれの一般的な原因としては、首や腰での神経の圧迫があります。
代表的な病気に、- 変形性頚椎症(:首の病気)
- 腰部脊柱管狭窄症(:腰の病気)
など、年齢とともに神経のまわりの構造物が変形し、手や足へ向かう神経が圧迫される病気があります。
また、椎間板ヘルニアといって、背骨と背骨の間のクッションである椎間板が変形して神経を圧迫する病気があり、これは若い方でも起こります。
これらの病気では、圧迫された神経が炎症をおこすことで腫れが強くなり、症状が一時的に強くなります。
炎症を改善させるためには、- 悪い姿勢をとらないように気をつける
- 首や腰の安静を心掛ける
- 消炎鎮痛剤の使用
など、有効な場合があります。
消炎鎮痛剤には市販の痛み止めや湿布でも効果が期待できるため、使いなれたものがあればそれらを使用しましょう。
また、一般的に神経は冷えとともに症状が悪化する場合があります。腰や首を温めたり、適度なストレッチを行ったりすることで血流がよくなり症状が改善する場合も多くあります。
ただし、首や腰のストレッチの仕方によってはしびれを強く感じる場合もあるため、症状に注意して行いましょう。
低い可能性も含めれば、他にもさまざまな原因でしびれは生じます。なかには、脳卒中やがんの転移など、命に関わる病気によって引き起こされている可能性も否定はできません。
そのため、原因に心当たりがなく急に始まった強いしびれの場合や、運動麻痺などしびれ以外の症状もみられる場合では、医療機関を受診しましょう。 - A.
原因となる病気によって異なります。手術やお薬による治療、生活習慣の改善など多様です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るしびれの治療や予防方法は、病気によって異なります。
脳に原因がある病気の場合
脳血管障害
脳梗塞では、詰まってしまった血管を再開通させるために、血栓を溶かす薬を用いる場合があります。
脳出血では、出血が多い場合には手術が必要になる場合があります。
どちらでの病気でも、脳の腫れを抑える薬を使用しながらリハビリを行います。予防のためには高血圧・高脂血症・糖尿病といった生活習慣病の予防が重要です。脳腫瘍(腫れ物やしこり)(腫れ物やしこり)
さまざまな種類の腫瘍があります。神経症状などの進行状況を見ながら、手術の時期を検討します。
脳炎
感染の元となったウイルスや細菌の種類によって治療は異なります。日本脳炎やはしか、おたふくなど予防接種があるウイルスもあります。
脊髄のまわりに原因がある病気の場合
脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア
耐え難い痛みや、長く歩行できないといった症状の場合、手術が検討されます。日常生活で首や腰を守りつつ、運動不足に気をつけることが予防となります。
椎体椎間板炎や脊髄膿瘍
抗生物質により細菌を退治します。膿による脊髄の圧迫が急に進む場合には、手術が検討されます。
末梢神経に原因がある病気の場合
手根管症候群や肘部管症候群、足根管症候群など、局所で神経が圧迫されてしびれを生じる病気では、耐え難い痛みやしびれが一定期間続くようであれば、手術が検討されます。
局所に負荷がかかりにくい生活(例:手を使いすぎない、靴を変えてみる)を心掛けることで、症状が回復する治療となったり、病気の予防となったりします。
糖尿病やアルコール障害、ビタミンB不足では、食事や飲酒に気をつけることが治療にも予防にも繋がります。
関節リウマチや甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能低下症などの病気が原因でしびれを感じている場合には、病気の治療そのものを行うことがしびれの治療や予防となります。 - A.
病気の種類によりますが、ビタミンB12製剤、消炎鎮痛剤、神経障害性疼痛治療薬などが効果があることが多いです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るしびれの原因となる病気の種類は、さまざまです。
病気によって効果のある治療は異なるため、まずは診断をはっきりさせる必要があります。効果の高い薬がある病気もあれば、薬の効果がほとんどない病気もあります。
頻度の高いしびれの原因となる病気に、「手根管症候群」、「腰部脊柱管狭窄症」、「頚椎症」などがあります。それぞれ、手首、腰、首のまわりで神経が直接的に圧迫を受けることで、しびれが生じています。
このため、根本的なしびれの解決には手術が必要となりますが、手術のリスクを考慮した際に必ずしも症状がそれほど強くない方の場合には、薬を用いた治療が行われます。
一般的にしびれに用いられる薬として、以下が挙げられます。ビタミンB12製剤
末梢神経の回復を早める可能性があります。
消炎鎮痛剤
神経の炎症を抑えます。消炎鎮痛剤には胃腸や腎臓に負担がかかりやすいものもあります。
神経障害性疼痛治療薬
神経由来の痛みを緩和させる効果があります。
神経障害性疼痛治療薬にはいくつかの種類がありますが、眠気やめまい、気持ち悪さなどの副作用を引き起こすものもあります。
上記のような副作用に注意が必要です。特に高齢の方や腎機能が悪い方は、医師の処方量を守るように気をつけましょう。 - A.
可能性はあります。過換気症候群やアルコール性神経障害はストレスが原因で悪化し、全身のしびれを起こす場合があります。
解説両手足のような広範囲のしびれの原因には、末梢神経が障害される病気があります。末梢神経が障害される病気は数多くありますが、その中でストレスが原因となる代表的な病気として、以下の2つがあります。
過換気症候群
突然呼吸が苦しくなるとともに、呼吸が早く・多くなる病気です。肺には何も原因となる病気はありません。吐く息が多くなり過ぎてしまい、体内のイオンバランスが崩れることで手足や口のしびれ、筋肉の硬直、めまいなどを生じます。
病気の特徴は、女性に多い病気であること、心理的なストレスが原因となり発作を引き起こすことです。アルコール性神経障害
ストレスが多くなるとともに、飲酒量が増える方がいます。アルコールの量が過剰になると、全身のしびれを起こす末梢神経障害が生じます。
原因は、アルコールが末梢神経を直接傷つけること、体内のビタミンが不足しやすくなることです。多くの場合、しびれは足から始まり、次第に腕にも起こすようになります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る中山 秀紀ほか. 救急医療における過換気症候群の特性と精神症状評価. 日本救急医学会雑誌. 2004, 15, p.250-258.
鈴木 裕. アルコールと神経障害. 日大医学雑誌. 2011, 70, p.150-154. - A.
しびれの原因が脳にある場合、脊髄にある場合、末梢神経にある場合に分かれ、それぞれに代表的な病気があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る神経は、脳から手や足の指先まで繋がっています。この経路のどこかに病気があると、しびれが生じる可能性があります。
しびれの原因は、病気の場所によって以下のように分けられます。脳のまわりに原因がある場合
脳と、脳に直接繋がる神経(=脳神経)のまわりに生じる病気が原因で、しびれを感じることがあります。
脳血管障害
脳出血や脳梗塞があります。急に症状が始まった場合に注意が必要です。片側の手足にマヒやしびれが出るような強い症状から、顔と手にしびれを感じるだけの弱い症状の場合もあります。
脳腫瘍(腫れ物やしこり)
脳のまわりにできた腫瘍(腫れ物やしこり)です。他の部位から移動(=転移)してきた腫瘍の場合もあります。症状は多様であり、全く症状がなく脳ドックで偶然見つかる場合もあります。
脳炎
脳にウイルスや細菌が感染して起こる場合があります。発熱や頭痛、意識障害などの症状が見られます。
脊髄や神経根のまわりに原因がある場合
脊髄とは、脳を出た神経が束になっているもので、背骨によって囲まれています。首から背中の真ん中あたりまで繋がっています。強く障害を受けると回復しにくく、首から下のマヒや下半身マヒに繋がる可能性もあります。
神経根とは、脊髄から手や足の神経へ向かって分岐する根本のことです。
脊髄や神経根のまわりに生じる代表的な病気は以下のとおりです。脊柱管狭窄症
脊柱管は脊髄の通り道です。加齢などの原因により、この通り道が狭くなる病気です。腰で起こるものを「腰部脊柱管狭窄症」、首で起こるものを「頚部脊柱管狭窄症」と呼びます。しびれや痛み、長い距離を歩けなくなる、といった症状が見られます。
椎間板ヘルニア
椎間板という、背骨と背骨の間のクッションが変形して飛び出てしまい、脊髄を圧迫する病気です。
椎体椎間板炎・脊髄膿瘍
脊髄のまわりに細菌感染症を起こした病気です。膿がたまって脊髄を圧迫することもあります。
脊椎腫瘍・脊髄腫瘍
背骨や脊髄の腫瘍です。
末梢(まっしょう)神経に原因がある場合
脳・脊髄より先の神経を末梢神経と呼びます。さまざまな原因で末梢神経が障害を受けたり不調となったりして、しびれに繋がります。
末梢神経が部分的に圧迫されることでしびれが起こる病気があります。手根管症候群
手首で神経が圧迫されます。指にしびれを感じる代表的な病気です。小指にはしびれを生じません。
肘部管症候群
肘で神経が圧迫されます。薬指や小指にしびれを感じます。
橈骨神経麻痺
腕から肘の間で神経が圧迫されて起こる病気です。急に手首や指が伸ばせなくなりますが、ほとんどは自然に回復します。
胸郭出口症候群
腕へ向かう神経が鎖骨近くで圧迫される病気です。
足根管症候群
足首で神経が圧迫されます。足の裏から指にかけてしびれを感じます。
さまざまな原因により神経の働きを正常に保てなくなると、しびれを生じます。この場合、両側の手足の先に症状を感じる場合が多いです。神経への栄養や血流の問題
糖尿病
細かい血管の障害やさまざまな部位での栄養障害を起こし、神経が痛みます。
アルコール障害
長期的な飲酒は、アルコールにより神経へのダメージや、ビタミン不足になり神経が痛みます。
ビタミン不足
神経の正常な働きには特にビタミンBが重要です。食事からの摂取が不足している場合や、胃や小腸を広範囲に切除した方ではビタミンBが体内に吸収できなくなりしびれに繋がる場合があります。
食中毒や薬の副作用
神経に対して有害な作用を起こすものがあります。食べ物では、フグや貝・キノコの一種にしびれを生じやすいものがあります。
体内のイオンバランスが崩れる病気
神経の正常な働きのためにはイオンバランスが重要です。とくにカリウムやナトリウム、カルシウムの異常が手足のしびれと関係します。
大量の嘔吐
体から急に水分や胃酸がなくなると、イオンバランスが崩れます。
熱中症や脱水症
体の水分や塩分が不足してイオンバランスが崩れます。
腎臓の病気
カリウムや不要物を尿で排せつできなくなり、神経が痛みます。
過呼吸(かこきゅう)症候群
浅い呼吸が勢いよく繰り返されると、イオンバランスが崩れます。不安や焦り、痛みなど体や心へのストレスが原因となります。
自己免疫(ウイルス・細菌・がん細胞などの異物から自分の体を守る機能)の問題により神経が攻撃される病気
免疫系の病気では、神経や血管が自分の細胞により攻撃されてしまいしびれを起こすことがあります。
膠原病(こうげんびょう:皮膚や関節、血管などが炎症を起こす免疫系の病気の総称)
関節リウマチを含め、さまざまな病気があります。
ギランバレー症候群
咳や下痢・腹痛を起こす病気の1ヶ月後位から、免疫系の異常により神経が攻撃されます。下痢の場合にはカンピロバクターという細菌が関係することが多いです。
がん(悪性腫瘍)
肺がんや乳がん、前立腺がんなどでは、免疫系の異常により神経が攻撃されて手足のしびれを生じる場合があります。
ホルモン(生物の体内で作られ、身体のさまざまな働きを調整する化学物質)バランスの異常
女性ホルモン異常
更年期障害、妊娠出産では急激に女性ホルモンが変動し、むくみやしびれに繋がります。
甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンが働かないと、全身のむくみとしびれを起こします。
副甲状腺機能低下症
体内のカルシウムが不足し、しびれを起こします。
しびれや感覚のおかしさがあるという症状はどんな病気に関連しますか?
しびれや感覚のおかしさがあるという症状に関連する他の症状をチェック
しびれや感覚のおかしさがあるという症状について、医師からのよくある質問
- しびれや感覚のおかしさを感じますか?
- しびれの強さは左右で異なりますか?
- 手の指がしびれていますか?
- 手足以外の部位にしびれがありますか?
- 顔のどこかにしびれがありますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 脳神経内科