しびれの治療や予防方法には何がありますか?

原因となる病気によって異なります。手術やお薬による治療、生活習慣の改善など多様です。

解説

しびれの治療や予防方法は、病気によって異なります。

脳に原因がある病気の場合

脳血管障害

脳梗塞では、詰まってしまった血管を再開通させるために、血栓を溶かす薬を用いる場合があります。
脳出血では、出血が多い場合には手術が必要になる場合があります。
どちらでの病気でも、脳の腫れを抑える薬を使用しながらリハビリを行います。予防のためには高血圧高脂血症糖尿病といった生活習慣病の予防が重要です。

脳腫瘍(腫れ物やしこり)(腫れ物やしこり)

さまざまな種類の腫瘍があります。神経症状などの進行状況を見ながら、手術の時期を検討します。

脳炎

感染の元となったウイルスや細菌の種類によって治療は異なります。日本脳炎やはしか、おたふくなど予防接種があるウイルスもあります。

脊髄のまわりに原因がある病気の場合

脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア

耐え難い痛みや、長く歩行できないといった症状の場合、手術が検討されます。日常生活で首や腰を守りつつ、運動不足に気をつけることが予防となります。

椎体椎間板炎や脊髄膿瘍

抗生物質により細菌を退治します。膿による脊髄の圧迫が急に進む場合には、手術が検討されます。

末梢神経に原因がある病気の場合

手根管症候群や肘部管症候群、足根管症候群など、局所で神経が圧迫されてしびれを生じる病気では、耐え難い痛みやしびれが一定期間続くようであれば、手術が検討されます。
局所に負荷がかかりにくい生活(例:手を使いすぎない、靴を変えてみる)を心掛けることで、症状が回復する治療となったり、病気の予防となったりします。
糖尿病やアルコール障害、ビタミンB不足では、食事や飲酒に気をつけることが治療にも予防にも繋がります。
関節リウマチ甲状腺機能亢進症副甲状腺機能低下症などの病気が原因でしびれを感じている場合には、病気の治療そのものを行うことがしびれの治療や予防となります。

公開日

最終更新日

山田記念病院 整形外科 整形外科部長

濱畑 智弘 監修

おすすめのQ&A

左肘下から手指、左膝下から足指にかけての痺れと痛みが続いています。これは神経系の病気でしょうか?どの診療科を受診すべきか教えてください。

こんにちは。最近、左肘から手の親指と人差し指にかけて3週間ほどしびれがあります。さらに、昨日から左脚の膝下から親指にも軽いしびれが出てきました。左膝には違和感と痛みもあります。何かの病気や神経の問題かもしれないので、どの科を受診すれば良いか教えてください。

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50代 / 女性

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右足のしびれが、立ち上がると悪化して座ると和らぎます。この場合は何科を受診すべきでしょうか?

右足がしびれます。椅子に座っている時は特に問題はありません。立ち上がってしばらくすると、右足がしびれてきます。歩いていると、しびれが徐々にひどくなります。腰を下ろすと、しびれは和らぎます。どの診療科を受診すればよいか、ご教示いただけますでしょうか。

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80代 / 男性

医師の回答を見る

足の冷たさと痺れがあり、狭心症や糖尿病、以前手術を受けた心筋梗塞と何か関連はあるのでしょうか?

8年前に心筋梗塞の手術を受けました。狭心症と糖尿病もあります。術後から自覚はありませんでしたが、左足先に触れると冷たく感じることがありました。最近では、左足先から足裏にかけて冷たさと共に軽い痺れを感じるようになりました。 特に気になるのは、この足の冷たさと痺れです。糖尿病の影響もあるのでしょうか。また、心筋梗塞の手術との関連はあるのでしょうか。今後の生活で注意すべきことがあれば教えていただきたいです。

質問者のイラスト

70代 / 女性

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