右足のしびれが、立ち上がると悪化して座ると和らぎます。この場合は何科を受診すべきでしょうか?
匿名さんの相談
80代 / 男性
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この相談に回答した医師
ユビー医師チーム
右足のしびれについてご相談いただきありがとうございます。お話を伺う限り、いくつかの原因が考えられますので、以下に説明いたします。
考えられる病気と診療科について
まず、疑わしいのは腰部脊柱管狭窄症です。これは、腰のあたりの脊髄が通っている脊柱管が狭くなることで、脊髄神経が圧迫され、しびれや痛みが生じる状態です。特に、椅子に座っている時は症状が出ず、立ち上がって歩くとしびれがひどくなるというのは、腰部脊柱管狭窄症に典型的な症状です。脊柱管が狭くなる原因に、腰椎椎間板ヘルニアや変形性腰椎症、後縦靭帯骨化症など、さまざまな病気があります。
この場合は、整形外科が専門になります。
似たような症状を呈する疾患に、「閉塞性動脈硬化症」もあります。この病気は、腹部大動脈から脚の方へ枝分かれする動脈が、動脈硬化により細く狭くなり、足へ流れる血流が悪くなることで、痛みを生じる病気です。喫煙されている方や、高血圧や糖尿病、脂質異常症(高コレステロール血症)にかかっている方は、この病気を発症するリスクが高まります。歩行中に足が痛くなるがしばらく 休むとまた歩けるようになるという症状は、「閉塞性動脈硬化症」でも特徴的な症状です。進行すると、足の血流がさらに悪化して、皮膚の血色が悪くなったり、冷たくなったり、じっとしていても痛みが出るようになります。最重症化した場合は、細菌感染を起こしたり、足が壊死したりして、切断手術を要することもあります。
この場合は、循環器内科や血管外科が専門になります。
受診の目安について
これらの症状が続く場合や、しびれがひどくなって日常生活に支障をきたす場合は、早めに受診することをお勧めします。特に、以下のような場合はすぐに受診してください。
- しびれが急にひどくなった
- 足の力が入らなくなった
- じっとしていても痛くなってきた
- 足先が冷たい、血色が悪い
これらの症状は、神経が強く圧迫されている可能性や、血流が急に悪化している可能性があり、早急な治療が必要です。
まとめ
歩行時に生じるが休むと改善する右足のしびれは、一般的に、腰部脊柱管狭窄症や閉塞性動脈硬化症などが考えられます。特に、歩くとしびれがひどくなり、休むと和らぐという症状はこれらの疾患の特徴です。ご相談いただいた内容だけでは、どちらの疾患の可能性が高いかは判断が難しいです。しかし、「閉塞性動脈硬化症」の方が、より重篤な病状の可能性があるため、まず循環器内科または血管外科(いずれもお近くになければ、一般内科でも構いません)を受診することをお勧めします。そちらで異常がなければ、次に整形外科を受診してみてください。お近くの循環器内科、血管外科、整形外科は、こちらから検索できますのでご活用ください。
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