日医工株式会社

タクロリムス錠0.5mg「日医工」[自己免疫疾患用]の薬剤情報・副作用

タクロリムス錠は潰瘍性大腸炎、自己免疫性肝炎、関節リウマチなどの膠原病の治療や、臓器の移植時に使用される薬です。からだの免疫を抑えることで炎症を抑えます。また臓器移植時の拒絶反応を抑えます。反対に、感染症にかかりやすくなるために感染対策など注意が必要です。副作用として血液成分の異常、肝機能障害、肺炎などの報告があり定期的な検査が必要です。

総称(一般名)
タクロリムス(タクロリムス水和物)
用法および用量
移植治療時: 1日に0.03~0.15mg/kgを2回内服します。 移植する臓器、時期、など状況により適宜増減されます。 重症筋無力症、ループス腎炎: (成人):3mgを1日1回夕食後に内服します。 関節リウマチ: (成人):3mgを1日1回夕食後に内服します。ご高齢の場合は1.5mgから開始して3mgに増やすこともあります。 多発性筋炎・皮膚筋炎の間質性肺炎: (成人):1回0.0375mg/kgを1日2回朝食後及び夕食後に内服します。その後、血液中の薬の濃度を見ながら調整します。
効能または効果
体のリンパ球を始めとした細胞の増殖を抑えることで、炎症を抑えます。また臓器移植時の拒絶反応を抑えます。
薬の値段(薬価)
タクロリムス錠0.5mg「日医工」[自己免疫疾患用]の薬価は、148円です。
ジェネリック医薬品
この薬はジェネリックです。
注意事項
以下の場合は使用ができません。 ・シクロスポリン、ボセンタンを使用中の方。 ・カリウム保持性利尿薬という種類の利尿薬を使用中の方。 以下の場合は使用には注意が必要です。 ・薬や食べ物のアレルギーがある。 ・感染症がある、肝臓や腎臓の機能障害がある。 また、内服中は生ワクチンを接種することはできません。

※上記の情報は「ユビー病気のQ&A」が独自に要約および提供している情報になります。

タクロリムス錠0.5mg「日医工」[自己免疫疾患用]のお薬詳細

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。 そのために、タクロリムス錠0.5mg「日医工」[自己免疫疾患用]を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

内用薬

2018年6月改訂

主成分
タクロリムス水和物
剤形
白色の錠剤、直径5.6mm、厚さ2.8mm
シート記載など
タクロリムス錠0.5mg「日医工」、タクロリムス、n897、0.5mg、Tacrolimus0.5mg、タクロリムス「日医工」

タクロリムス錠0.5mg「日医工」[自己免疫疾患用]の作用と効果について

免疫に関わるT細胞の活性化を抑えて、異常な免疫反応を抑えます。

通常、重症筋無力症、関節リウマチ、ループス腎炎、難治性の活動期潰瘍性大腸炎(中等症~重症)の治療に用いられます。

次の方は注意が必要な場合があります。必ず担当医師や薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。

用法・用量(この薬の使い方)

  • 重症筋無力症、ループス腎炎:通常、成人は1回6錠(タクロリムスとして3mg)を1日1回、夕食後に服用します。

    関節リウマチ:通常、成人は1回6錠(タクロリムスとして3mg)を1日1回、夕食後に服用します。なお、高齢者は1回3錠(1.5mg)を1日1回夕食後に服用することから開始されますが、症状により1日1回6錠(3mg)まで増量されることがあります。

    難治性の活動期潰瘍性大腸炎(中等症~重症):通常、成人は初期には1回体重1kgあたりタクロリムスとして0.025mgを1日2回、朝食後および夕食後に服用します。服用2週間以後は血中濃度に応じて服用量が調節されます。

    本剤は1錠中にタクロリムスとして0.5mgを含有します。いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。

  • 重症筋無力症、ループス腎炎、関節リウマチの場合:飲み忘れた場合は、次の服用時間に1回分を服用するようにしてください。\n潰瘍性大腸炎:飲み忘れた場合は、気がついたときにできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間は、5時間以上あけてください。\nいずれの場合も絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。

生活上の注意

  • 免疫が抑えられて感染しやすくなるおそれがありますので、こまめに手を洗ったり、うがい、歯みがきをして清潔に心がけてください。
  • グレープフルーツジュースに含まれる成分がこの薬の効果を強めることがありますので、グレープフルーツジュースと一緒に飲まないでください。
  • また、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品はこの薬の効果を弱めるおそれがありますので、服用中は摂取しないでください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、振戦、胸痛、ほてり、腹部膨満感、頭痛、嘔吐などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

  • 尿量減少、手足や顔のむくみ、全身倦怠感[急性腎障害、ネフローゼ症候群]
  • 呼吸困難、動悸、胸の痛み[心不全、不整脈、心筋梗塞、狭心症、心膜液貯留、心筋障害]
  • 全身けいれん、意識障害、錯乱[可逆性後白質脳症症候群、高血圧性脳症などの中枢神経系障害]
  • 頭痛、吐き気・嘔吐、一時的な意識障害[脳血管障害]
  • 鼻血、歯茎の出血、紫斑[血栓性微小血管障害]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
  • 廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
  • 予防接種を受ける場合は、医師または薬剤師に相談してください。

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タクロリムス錠0.5mg「日医工」[自己免疫疾患用]に関連する病気や症状

関連する病気や症状は「ユビー病気のQ&A」に記載されている情報を表示しているため、すべてを記載したものではありません。
表記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

※より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療関係者向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

※このページの情報は「くすりのしおり」のデータを引用しています

※薬に関連する病気や症状の項目はユビー病気のQ&Aの情報をもとに表示しています。

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