あゆみ製薬株式会社
タクロリムス錠3mg「あゆみ」[自己免疫疾患用剤]の薬剤情報・副作用
タクロリムス錠は潰瘍性大腸炎、自己免疫性肝炎、関節リウマチなどの膠原病の治療や、臓器の移植時に使用される薬です。からだの免疫を抑えることで炎症を抑えます。また臓器移植時の拒絶反応を抑えます。反対に、感染症にかかりやすくなるために感染対策など注意が必要です。副作用として血液成分の異常、肝機能障害、肺炎などの報告があり定期的な検査が必要です。
総称(一般名) | タクロリムス(タクロリムス水和物) |
用法および用量 | 移植治療時: 1日に0.03~0.15mg/kgを2回内服します。 移植する臓器、時期、など状況により適宜増減されます。 重症筋無力症、ループス腎炎: (成人):3mgを1日1回夕食後に内服します。 関節リウマチ: (成人):3mgを1日1回夕食後に内服します。ご高齢の場合は1.5mgから開始して3mgに増やすこともあります。 多発性筋炎・皮膚筋炎の間質性肺炎: (成人):1回0.0375mg/kgを1日2回朝食後及び夕食後に内服します。その後、血液中の薬の濃度を見ながら調整します。 |
効能または効果 | 体のリンパ球を始めとした細胞の増殖を抑えることで、炎症を抑えます。また臓器移植時の拒絶反応を抑えます。 |
薬の値段(薬価) | タクロリムス錠3mg「あゆみ」[自己免疫疾患用剤]の薬価は、444.2円です。 |
ジェネリック医薬品 | この薬はジェネリックです。 |
注意事項 | 以下の場合は使用ができません。 ・シクロスポリン、ボセンタンを使用中の方。 ・カリウム保持性利尿薬という種類の利尿薬を使用中の方。 以下の場合は使用には注意が必要です。 ・薬や食べ物のアレルギーがある。 ・感染症がある、肝臓や腎臓の機能障害がある。 また、内服中は生ワクチンを接種することはできません。 |
※上記の情報は「ユビー病気のQ&A」が独自に要約および提供している情報になります。
タクロリムス錠3mg「あゆみ」[自己免疫疾患用剤]のお薬詳細
薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。 そのために、タクロリムス錠3mg「あゆみ」[自己免疫疾患用剤]を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
内用薬
2019年11月改訂
主成分 | タクロリムス水和物 |
剤形 | 淡黄色の錠剤、直径8.1mm |
シート記載など | (表) タクロリムス、3mg、AY3、(裏) タクロリムス「あゆみ」、3mg、AY3 |
タクロリムス錠3mg「あゆみ」[自己免疫疾患用剤]の作用と効果について
免疫に関与するT細胞に作用し、炎症に関わるサイトカインの産生を抑えることにより炎症を抑え、重症筋無力症の筋力低下、関節リウマチの関節の腫れ・痛み・こわばり、ループス腎炎の尿蛋白などの腎症状、難治性の潰瘍性大腸炎の各種症状を改善します。関節リウマチの場合、効果が得られるまでに4~8週間かかる場合があります。
通常、重症筋無力症、関節リウマチ、ループス腎炎、潰瘍性大腸炎の治療に用いられます。
次の方は注意が必要な場合があります。必ず担当医師や薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
- 関節リウマチに間質性肺炎を合併している。
- 肝障害、腎障害、感染症がある。
- 発熱・咳・息苦しさがある。
用法・用量(この薬の使い方)
- 重症筋無力症、ループス腎炎:通常、成人は1回1錠(タクロリムスとして3mg)を1日1回(夕食後)服用します。
関節リウマチ:通常、成人は1回1錠(タクロリムスとして3mg)を1日1回(夕食後)服用します。高齢者はタクロリムスとして1.5mgを1日1回(夕食後)服用することから開始されますが、症状により1日1回1錠(3mg)まで増量されることがあります。
潰瘍性大腸炎:通常、成人は初期にはタクロリムスとして1回0.025mg/kgを1日2回(朝食後および夕食後)服用します。服用開始以降は血中濃度に応じて服用量が調節されますが、1日最高服用量は0.3mg/kgまでとされています。本剤は1錠中にタクロリムスとして3mgを含有しています。
いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
高齢者の場合、特に医師の指示を守って使用してください。
- 飲み忘れた場合は、\n(重症筋無力症・ループス腎炎・関節リウマチ)忘れた分は飲まずに飛ばし、次の決められた時間に次の薬を飲んでください。\n(潰瘍性大腸炎)気がついたとき、すぐに1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間は5時間以上間隔をあけてください。\nいずれの場合も絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は、すぐに医師または薬剤師に相談してください。
生活上の注意
- 感染しやすくなりますので、手洗いやうがいを行い、規則正しい生活を心がけてください。
- グレープフルーツ(ジュース)や一部のかんきつ類(ブンタン、ハッサクなど)は、この薬の作用を強めることがありますので、これらを一緒に飲食することは避けてください。
- セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品は、この薬の作用を弱めることがありますので、これらを一緒に飲むことは避けてください。
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、腹痛、下痢、血圧上昇、振戦(手足の震え)、ほてり、感覚異常、吐き気などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 尿量が減る、全身のむくみ、のどの渇き[急性腎障害、ネフローゼ症候群]
- 動悸、全身のむくみ、胸痛[心不全、不整脈、心筋梗塞、狭心症、心膜液貯留、心筋障害]
- けいれん、意識障害、言語障害[可逆性後白質脳症症候群、高血圧性脳症などの中枢神経系障害]
- 出血傾向、疲れやすい、むくみ[血栓性微小血管障害]
- 発熱、紅斑、水疱・びらん[皮膚粘膜眼症候群]
- 呼吸困難、息苦しい[呼吸困難]
- 発熱、から咳がでる、呼吸困難[間質性肺炎(関節リウマチに使用時)]
- 発熱、全身倦怠感、かぜのような症状[感染症]
- 激しい上腹部痛、発熱、吐き気[膵炎]
- 口渇、多飲・多尿、疲れやすい[糖尿病、高血糖]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
保管方法その他
- 予防接種は、医師の許可なしに受けないでください。
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
- 廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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タクロリムス錠3mg「あゆみ」[自己免疫疾患用剤]に関連する病気や症状
関連する病気や症状は「ユビー病気のQ&A」に記載されている情報を表示しているため、すべてを記載したものではありません。
表記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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