ユビーウェルネス
水虫(足白癬)の原因・症状・対策と市販薬

水虫(足白癬)の市販薬・塗り薬の選び方【2026年7月】|医師監修

水虫について3分でわかるまとめ

水虫(みずむし、医学用語では足白癬〈あしはくせん〉)は、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が足の皮膚に感染して起こる病気です。足の指の間がふやけて皮がむける、足の裏に小さな水ぶくれができる、かかとがカサカサと硬くなるといった症状が現れ、かゆみを伴うことがあります。日本では成人の約10〜20%にみられるとの報告があり、男性にやや多い傾向があります(畑ら, 日臨皮会誌. 2024;41(1):66.)。高温多湿の環境で起こりやすく、治療しないと慢性化する場合があります。市販の抗真菌薬(カビを抑える薬)で対処できることもありますが、2週間使用しても改善がみられない場合は医療機関への受診をご検討ください。

水虫の原因

質問

水虫はなぜできるのですか?

回答

白癬菌というカビの仲間が足の皮膚に入り込み、増えることで起こると考えられています。

解説

白癬菌は皮膚の角質層(皮膚の一番外側の層)に含まれるケラチンというたんぱく質を栄養にして増えるカビです。原因となる菌はトリコフィトン・ルブルム(Trichophyton rubrum)とトリコフィトン・インターデジターレ(Trichophyton interdigitale)が多くを占めることが報告されています(Ilkit et al. Crit Rev Microbiol. 2015;41(3):374-88.)

白癬菌は感染した人の皮膚からはがれ落ちた角質(あか)の中に含まれています。家庭内では足ふきマットやスリッパの共有を通じて菌がうつることが多いとされています(日本皮膚科学会, 皮膚科Q&A「白癬」.)。菌が足の皮膚に付着してから感染が成立するまでには少なくとも24時間かかるとされており、それまでに足を洗い流せば感染を防げる可能性があります(日本皮膚科学会, 皮膚科Q&A「白癬」.)。靴の中のように高温多湿な環境は菌の増殖に適しており、長時間靴を履く生活習慣が感染のリスクを高めると考えられています。

水虫の種類と症状

質問

水虫にはどのような種類がありますか?

回答

足白癬は大きく趾間型、小水疱型、角質増殖型の3つのタイプに分けられます。

解説

足白癬の主な3つのタイプには、それぞれ特徴的な症状があります(日本皮膚科学会, 皮膚真菌症診療ガイドライン 2025.)

タイプ好発部位主な症状特徴
趾間型(しかんがた)足の指の間(特に薬指と小指の間)皮膚がふやけて白くなる、皮がむける、かゆみ最も多いタイプ
小水疱型(しょうすいほうがた)足の裏、足の縁小さな水ぶくれ、かゆみが強い春〜夏に悪化しやすい
角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)足の裏全体、かかと皮膚が厚く硬くなる、ひび割れかゆみが少なく気づきにくい

趾間型と小水疱型はかゆみを伴うことが多い一方、角質増殖型はかゆみが少ないため水虫と気づかずに過ごす場合があります。また、足白癬を放置すると爪に菌が広がり、爪白癬(爪水虫)を合併することがあります。爪の変色や肥厚がある場合は爪白癬の可能性があります。爪白癬は市販薬では十分な効果が期待しにくいため、医療機関への受診をご検討ください。

日常生活でできる水虫対策

質問

水虫を防ぐためにはどのようなことに気をつければよいですか?

回答

足を清潔に保ち、乾燥させることが基本的な対策と考えられています。

解説

白癬菌は高温多湿の環境で増殖しやすいため、足を乾燥させることが予防の基本です。白癬菌は皮膚に付着してから感染が成立するまでに24時間程度かかるとされており、毎日足を丁寧に洗うことで感染リスクを下げられる可能性があります(日本皮膚科学会, 皮膚科Q&A「白癬」.)

足を洗う際は石鹸をよく泡立て、指の間までやさしくなでるように洗うことが勧められています。軽石でこすったり、角質を無理にむいたりすると皮膚に傷がつき、かえって菌が入りやすくなる可能性があるため注意が必要です(日本皮膚科学会, 皮膚科Q&A「白癬」.)。また、家庭内に水虫の方がいる場合は、その方の治療が最も効果的な予防策とされています(日本皮膚科学会, 皮膚科Q&A「白癬」.)

対策内容理由
足を毎日洗う石鹸を泡立て、指の間まで丁寧に洗い、よくすすぐ付着した白癬菌を24時間以内に洗い流せば感染を防げる可能性があるため
足をよく乾かす洗った後はタオルで水分をしっかり拭き取る湿った環境は白癬菌の増殖に適しているため
通気性のよい靴を選ぶ蒸れにくい素材の靴を履き、同じ靴の連日使用を避ける靴の中が高温多湿になると菌が増えやすいため
バスマット・スリッパを共有しない家族と別のバスマット・スリッパを使用する感染した方の角質を介して菌がうつる可能性があるため
家庭内の感染者の治療同居する方に水虫がある場合は治療を促す感染源をなくすことが最も効果的な予防と考えられているため

水虫の治療方法

質問

水虫はどのように治療しますか?

回答

抗真菌薬(カビを抑える薬)の外用(塗り薬)が基本的な治療とされています。

解説

足白癬の治療には抗真菌薬の外用療法が推奨されています(日本皮膚科学会, 皮膚真菌症診療ガイドライン 2025.)。外用薬にはアリルアミン系(テルビナフィンなど)、ベンジルアミン系(ブテナフィンなど)、イミダゾール系(ラノコナゾールなど)といった種類があり、いずれも白癬菌に対して高い効果が報告されています(Leung et al. Drugs Context. 2023;12:2023-5-1.)

外用薬の塗り方のポイントとして、症状のある部分だけでなく、足の裏や指の間など広い範囲にまんべんなく塗ることが大切です。菌は症状のない部分にも広がっている可能性があるためです。また、症状が消えた後も一定期間は塗り続けることが再発防止に重要とされています。タイプごとの外用期間の目安は、趾間型で2か月以上、小水疱型で3か月以上、角質増殖型で6か月以上とされています(日本皮膚科学会, 皮膚真菌症診療ガイドライン 2025.)

外用薬で改善が見られない場合や角質増殖型で外用薬の浸透が不十分と考えられる場合には、内服薬(飲み薬)が検討されることもあります(日本皮膚科学会, 皮膚真菌症診療ガイドライン 2025.)。2週間以上市販薬を使用しても改善がみられない場合は、早めに医療機関への受診をご検討ください。

水虫のおすすめ市販薬

注意:以下は参考情報です。2週間使用しても改善しない場合は、医師・薬剤師への相談をご検討ください。

ダマリングランデX 15g

大正製薬

ダマリングランデX 15g
¥2,200(税込)

医師・薬剤師からのアドバイス

テルビナフィン塩酸塩(アリルアミン系)を主成分とし、白癬菌に対して高い抗菌活性が報告されています。1日1回の塗布で使用できます。目や粘膜、陰のう、外陰部への使用は避けてください。湿疹がある部位、湿潤やただれ、亀裂のひどい患部には使用できません。妊婦または妊娠の可能性がある方、乳幼児は医師・薬剤師に相談してから使用してください。

分類一般用医薬品(指定第 2 類)
剤形外用軟膏剤
種類アリルアミン系抗真菌成分配合
用法・用量1日1回、適量を患部に塗布してください。
効果効能水虫、いんきんたむし、ぜにたむしなど

情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。

ブテナロックVαクリーム 18g

久光製薬

ブテナロックVαクリーム 18g
¥2,728(税込)

医師・薬剤師からのアドバイス

ブテナフィン塩酸塩(ベンジルアミン系)が白癬菌を殺菌します。かゆみ止め成分3種とメントールを配合し、かゆみや不快感にも対応。抗炎症成分グリチルレチン酸も配合しています。1日1回の塗布で使用できます。目や粘膜、陰のう、外陰部には使用できません。湿疹がある部位、湿潤・ただれ・亀裂のひどい患部には使用できません

分類一般用医薬品(指定第 2 類)
剤形外用クリーム
種類ベンジルアミン系抗真菌成分配合
用法・用量1日1回、適量を患部に塗布してください。
効果効能水虫、いんきんたむし、ぜにたむしなど

情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。

ピロエースZクリーム 15g

第一三共ヘルスケア

ピロエースZクリーム 15g
¥2,074(税込)

医師・薬剤師からのアドバイス

ラノコナゾール(イミダゾール系)が角質の厚くなった水虫にも浸透して殺菌します。クロタミトンがかゆみを鎮め、メントールが清涼感を与えます。抗炎症成分グリチルレチン酸、二次感染を防ぐイソプロピルメチルフェノールも配合。1日1回の塗布で使用できます。目や粘膜、陰のう、外陰部には使用できません。湿疹がある部位、湿潤・ただれ・亀裂のひどい患部には使用できません

分類一般用医薬品(指定第 2 類)
剤形外用クリーム
種類イミダゾール系抗真菌成分配合
用法・用量1日1回、適量を患部に塗布して下さい。
効果効能水虫、いんきんたむし、ぜにたむしなど

情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。

掲載している市販薬は記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品の公式サイトなどをご確認ください。

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(参考文献)

  • 望月隆ら. 日本皮膚科学会皮膚真菌症診療ガイドライン2025. 日皮会誌. 2025;135(13):2511-2566.
  • 畑康樹ら. 足白癬・爪白癬の実態と潜在罹患率の大規模疫学調査(Foot Check 2023)第1報. 日臨皮会誌. 2024;41(1):66.
  • Leung AKC et al. Tinea pedis: an updated review. Drugs Context. 2023;12:2023-5-1.
  • Ilkit M et al. Tinea pedis: the etiology and global epidemiology of a common fungal infection. Crit Rev Microbiol. 2015;41(3):374-88.
  • 日本皮膚科学会. 皮膚科Q&A「白癬(水虫・たむしなど)」. https://qa.dermatol.or.jp/qa10/

公開日

最終更新日

平塚市民病院 皮膚科

髙岡 真梨子 監修

東日本橋内科クリニック 一般内科

平松 由布季 監修