義眼で物を見ることはできますか？

義眼は、見た目や顔のバランスを整えるための人工物であり、視力を回復する機能はありません。義眼の役割は主に外観の自然さを再現し、心理的負担を和らげることにあります。

眼球を摘出した場合、視覚情報を受け取る網膜や視神経が失われるため、義眼では光や物を見ることはできません。ただし、手術の方式やもともとの目の状態にもよりますが、眼窩に埋め込まれるインプラントが動くことで義眼も多少動き、会話中や日常生活で自然に見えるよう工夫されています。

研究段階では、網膜や視神経に電極を用いた人工視覚装置が研究されていますが、これは義眼とは別の分野です。