単純性股関節炎とペルテス病の違いは何ですか?
単純性股関節炎の方が強い痛みを感じる場合が多いですが、分かりにくい場合もあります。MRI検査では違いがわかる場合があります。
ペルテス病とは、大腿骨のつけ根で血流の障害が生じることで骨が部分的に壊死する病気です。明確な原因は分かっていません。治療を行わないと壊死した骨の変形が進み、下肢が短くなり、痛みや歩きの不安定さが残ってしまいます。
単純性股関節炎に比べると痛みが少ない場合が多いです。痛みの現れ方も、単純性股関節炎では突然強い痛みが現れるのに比べて、ペルテス病では徐々に悪化します。また、自然治癒することはほとんどないため、単純性股関節炎の場合とは異なり痛みがずっと続きます。
足を引きずる様子や、股関節を動かそうとすると痛みが強まる様子は2つの病気に共通します。初期のペルテス病はレントゲン検査では分かりませんが、MRI検査ではわかる場合があります。
単純性股関節炎と思っていたらペルテス病の初期であったという場合もあり、症状の経過がおかしい場合には早めに再度整形外科を受診しましょう。
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最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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