音が聞こえるのに鼓膜が破れていることはありますか?
全く聞こえなくなるわけではなく、開いた穴の大きさによってさまざまな程度の難聴が生じます。
はい。音が聞こえるのに鼓膜が破れていることはあります。
鼓膜が破れていても一定の聴力を保つことは可能です。鼓膜にあいた穴(穿孔)の程度により、聴力に影響が出る度合いは異なります。
鼓膜にあいた穴の大きさと難聴の程度には、以下のような関係があります。
鼓膜にあいた穴の大きさと難聴の程度
穴が小さい場合
難聴の程度は軽度です。
穴が徐々に大きくなる場合
穴が大きくなるにつれ、難聴の程度も増大します。
鼓膜がほとんど残っていない場合や慢性中耳炎を伴っている場合
難聴が高度になります。
その他
穴の大きさだけでなく、中耳の状態(感染の有無、粘膜の肥厚、耳小骨の連鎖の状態など)も難聴の程度に影響します。
つまり、鼓膜にあいた穴が大きいほど、また中耳の状態が悪化しているほど、難聴の程度が高くなる傾向にあります。早期の治療により鼓膜を閉鎖することで、聴力の改善が期待できます。
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
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