チョコレートは、糖尿病に対して何かよい効果はありますか?
はい。カカオ含有量の高いチョコレート(ダークチョコレート)は、血糖値や糖尿病のリスクを低下させる可能性があります。
カカオ含有量の高いチョコレートは、糖尿病に対してよい効果をもたらす可能性が、いくつかの研究から示唆されています。
例えば、約11万人の医療スタッフを解析対象とした海外の研究(前向きコホート研究)では、以下の結果が示されています。
- ダークチョコレートを週に5回以上摂取する人は、ほとんど摂取しない人に比べて、2型糖尿病の発症リスクが21%低い (5%~34%; P値=0.006)
この効果は、ダークチョコレートに豊富に含まれるフラバノール(特にエピカテキン)という成分によるものと考えられています。フラバノールには、インスリンの働きをよくしたり、酸化ストレスから細胞を守ったりする作用があるとされています。
また、別の研究では、カカオ70%以上のチョコレートを4週間以上摂取することで、空腹時血糖値が4.91mg/dL低下したとの研究(メタ解析)も報告されています。
ただし、ミルクチョコレートやホワイトチョコレートは、砂糖や脂肪分が多く、カカオの含有量が少ないため、同様の効果は期待できないか、むしろ逆効果になる可能性があります。
糖尿病を避けるうえでは、食習慣や運動習慣など日常生活を見直すことが大切です。
公開日:
最終更新日:
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
(参考文献)
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