アプレミラスト(オテズラⓇ)は乾癬に効果がありますか?
はい、局所療法で効果不十分な尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、および乾癬性関節炎での効果が確認されています。
アプレミラスト(オテズラⓇ)は、乾癬の治療薬として使用が承認されており、以下の疾患が乾癬に関する効能または効果として含まれています。
- 尋常性乾癬(局所療法で効果が不十分な場合)
- 乾癬性関節炎
- 掌蹠膿疱症(局所療法で効果が不十分な場合)
このお薬は、乾癬による炎症を引き起こす細胞内のシグナル伝達を、PDE4という酵素を阻害することで調節し、炎症性サイトカイン(炎症に関わるタンパク質)の産生を抑えることで、皮膚症状や関節症状を改善します。
臨床試験では、以下のような結果が得られています。
- 尋常性乾癬:投与16週時のPASI-75達成率(皮疹面積・重症度指標が75%改善した割合)や医師による評価において、有効性が認められています。
- 乾癬性関節炎:投与16週時に、ACR20(関節炎の改善度を示す指標)の改善率がプラセボ(偽薬)群よりも高いことが確認されています。
- 掌蹠膿疱症:投与16週時に、疾患の重症度指標(PPPASIスコア)が50%以上改善した方の割合が、プラセボ群より高いことが示されています。
なお、尋常性乾癬と乾癬性関節炎では、通常、投与開始から24週以内、掌蹠膿疱症では16週以内に効果が得られることが期待されており、効果が不十分な場合は治療継続の可否が検討されます。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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