レトロゾール(フェマーラⓇ)の効果は何ですか?
アロマターゼ阻害薬と呼ばれるホルモン療法薬の一種で、閉経後乳がんのほか、不妊治療でも使われています。
レトロゾール(フェマーラⓇ)は、アロマターゼ阻害薬と呼ばれるホルモン療法薬の一種です。
アロマターゼは、体内でアンドロゲンというホルモンを、女性ホルモンの一種であるエストロゲン(卵胞ホルモン)に変換する酵素です。これに対し、レトロゾール(フェマーラⓇ)は、アロマターゼを阻害することで体内のエストロゲンの生成をおさえます。
エストロゲンは、女性にとって大切なホルモンですが、閉経後乳がんの患者さんにおいては乳がん細胞の増殖を促進する作用がありますので、レトロゾール(フェマーラⓇ)によってエストロゲンの生成をおさえることで乳がん細胞の成長を抑える効果が期待できます。
一方、閉経前の女性では、エストロゲン(卵胞ホルモン)の生成を抑えると、卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌が誘導されて卵巣内にアンドロゲンが蓄積し、その結果、卵巣が刺激されて卵胞が発育することから、レトロゾール(フェマーラⓇ)は、排卵を引き起こす目的で不妊治療でも使われています。
このように、レトロゾール(フェマーラⓇ)は、閉経後乳がんのほか、生殖補助医療における調節卵巣刺激、多嚢胞性卵巣症候群における排卵誘発、原因不明不妊における排卵誘発の治療に用いられます。
ただし、本剤による治療を行うには事前に検査が必要な場合もあります。使用する際には医師の指示に従い、適切に服用することが重要です。
公開日:
最終更新日:
東京医科歯科大学病院 がんゲノム診療科 特任助教
石橋 直弥 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
undefined
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。